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フォンノイマンのレクイエム  作者: 加茂晶
第3章 メメントモリ
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3.45. レポート提出

 ムーコが家に帰って来た翌日の午後、オレはムーコを連れて時宮研究室へ行った。時宮研究室には時宮准教授、高木さん、木田、新庄それに川辺がいたが、皆ムーコを見て驚き、そしてムーコの復活を喜んでくれた。

 当然のようにムーコは質問攻めにあったが、彼女は何も答えられない。なにしろ、彼女の記憶は支離滅裂だ。


 こうなると予想していたオレは、昨夜のうちにムーコに言った。

「『片岡病院の不思議な装置』での出来事は、現実世界のムーコの経験だ。AM世界でムーコが経験したのは、『時宮研の仮眠室でゲームにログインしようとしているうちに眠ってしまって、気がついたら家のソファーで目が覚めた』ってことだね。」

 するとムーコは、

「ですね。」

と応えたので、

「だから、AM世界の他の人には、『片岡病院の不思議な装置』の話はしない方が良いと思うよ。混乱するから。」

とアドバイスした。


 だから、ムーコは他の人たちに、

「時宮研の仮眠室でゲームにログインしようとして眠って、気がついたら、家のソファーで目が覚めたんです。」

と説明するのみだった。

 でもその説明には、皆、首を傾げるばかりだった。でも、ムーコが現実世界の記憶もごちゃ混ぜにして話していれば、皆はもっと混乱しただろう。


 オレは、そんなムーコたちの話し声を耳で聞きながら、別なことを考えていた。

 AMのオレの意識は、現実世界のオレにコピーされたらしい。いずれ現実世界では、AM世界での記憶を持つオレが、意識の無いムーコを見舞いに行くだろう。ムーコを見舞う現実世界のオレの意識と、現実世界のオレにコピーされる前のAMの意識は、エンタングルメントされていたのではないだろうか?

 フォンノイマンは、未来と現在の脳の量子状態がエンタングルメントされると予知夢を見るのだと言った。すると、過去のAM世界で「意識が戻らないムーコ」を見てきたのは、未来の現実世界で「意識が戻らないムーコ」を見ることを予知した「夢」だったとは言えまいか?

 ところが現時点では、このオレの意識は現実世界のオレとは既にデコヒーレンスされて、エンタングルメントされていない。だから、AM世界ではムーコの意識が戻ったのではないか?

 それに、現実世界で「睡眠学習装置(仮)」からオレの身体への意識のコピーが、瞬時に行われたとは思えない。恐らく、それなりに時間がかかったハズだ。

 意識がコピーされている間、AMと現実世界のオレの意識がエンタングルメントされているかどうか、特定されない。だから、AM世界のムーコの状態は特定出来ずに「消失」した…のだろうか?

 この仮説を検証する方法は無いが、こんなふうに考えて納得することにした。


 さて、オレが時宮研究室に来た目的は、もう一つあった。それは、璃凪姫の安否確認だ。そのためには「睡眠学習装置(仮)」を「ゲート」の一部として使い、「神々の記憶」にログインする必要があった。

 そこで、久しぶりにムーコにオペレーションを頼んで、「真っ暗でコンソールしかない世界」に転移した。

 すると、このAM世界の時間の進み方がいつの間にか現実世界と等倍に戻されていて、時間の進み方を変更する権限もオレに戻されていた。

 現実世界で、オレの意識を「睡眠学習装置(仮)」からオレの身体へコピーする間は、AM世界の時間の進み方を遅くしておく必要があったのだろう。コピーが終わったから元に戻されたのだ、多分。

 オレはさらに、「神々の記憶」に「転移」して行く…。


 久しぶりに来た「神々の記憶」で目覚めると、そこは最後にログアウトした「海の要塞」の制御室の中にある、ベッド上だった。だが、制御室にいたのは、少彦名命…ただ1人だった。

 オレが口を開く前に、彼が話し始めた。

「主人殿、良い知らせと悪い知らせがあります。」

オレも彼に尋ねたいことがあったが、先に彼の話を聞くことにして、話を続けるように促した。

 すると、彼は誇らしげに言った。

「もう数日前の話ですが、我々はついに秋津洲を統一しましたぞ!」

一瞬、彼が何を言っているのか分からなかったが、良く考えてみれた当然の「快挙」だった。

 我々の分身体たちは、この世界でのムーコのキャラクターである「ミュウ」を探していたが、敵対する者とは戦って打ち破る方針だった。敵対しない者とは、つまりは我々に帰順する者である。

 前回ログインした時に少彦名命は既に、秋津洲全土の10分の1位を領有する、最有力の神となっていたのだ。そして、そのまま「ミュウの探索」を続けていたから…秋津洲を統一してしまった。結果として、「神々の記憶」の最終ミッションの一つをコンプリートしたことになる。

 「良い知らせ」はわかった。それでは、「悪い知らせ」というのは、璃凪姫に関することだろうか?少し不安を感じながら、少彦名命に尋ねた。

「それじゃあ、悪い知らせとは何ですか?」

 少彦名命は申し訳なさそうに言った。

「秋津洲全土を探したのに、ミュウ様は見つかりませんでした。」

 そのことか…。オレは少彦名命に申し訳無いと思いつつ、気が抜けた。ミュウことムーコは、結局「神々の世界」にログインすることなく、眠り続けていたのだ。

 そこで、オレは少彦名命にそのことを説明し、詫びた。ところが、少彦名命は怒るどころか、

「それは良かった。これで、私の肩の荷もおりましたわい。」

と気分良さそうに言った。…それもそうか、少彦名命は日本の神々の最上位に位置することになったのだから。

 それならば聞き易いと思い、少彦名命に璃凪姫のことを尋ねた。

「そういえば、ミュウの探索では貴方とオレ、それに璃凪姫の分身体が1組になって行動していたハズだが、その分身体たちはどうなった?」

 すると、少彦名命はやや困惑して答えた。

「私と主人様の分身体は、そのまま各地を統治しております。しかし、…『璃凪姫』とは一体どなた様でしょう?」

「少彦名命は、『璃凪姫』をご存知無いのか…?」

「ええ。」

 どうやら、璃凪姫の情報は、「ゲート」の経路に干渉できなくなっているらしい。「里奈」の記憶領域周辺にあった「璃凪姫」の情報は、「フォンノイマン博士の世界」を消去する前に、「ヨハン君」に消されてしまったのかもしれない…。

 しかし、オレは彼女を覚えている。「璃凪姫」の情報が消されてしまったとしても、いつか彼女が復活する日がきっと来るだろう。


 「神々の記憶」では、璃凪姫の情報以外に、特筆すべきことがあった。それは、「神々の記憶」の運営から「ゲームマスター」に認定されたことだ。「神々の記憶」には他にもエジプト人、ギリシア人等の神話の世界が選べるが、その全ての世界の中でオレが最初に世界を「統一」したらしい。

 オレはこの後、さまざまなゲームで運営から「ゲームマスター」に認定されるが、そのおかげでゲームをコントロールするという仕事を請け負うことになる。難易度やイベント等について、プレイヤーたちの反応を見ながらAIに指示を出す、というのが仕事の内容だ。

 こうして、AMのオレは現実世界で現金収入を得ることになる。名目的には、各ゲームのコントロールを現実世界のオレが仕事を請け負って、収入を得るということになるが…。

 AMのオレには、いつか購入したいものがあるのだ。そう、「睡眠学習装置(仮)」と同様の、量子アニーリング/イジング回路で構成された量子コンピュータだ。この世界を、安定的に維持するために…。


 ここまでに回想したことは、1年半くらい前までに起きたことだ。その後、AM世界は比較的平穏に維持されて来たと思う。

 その間にネット上の情報をリンクさせて、AM世界ののっぺらぼうたちに顔と個性を与えたり、AM世界でも講義や書物から勉強できるようにしたり…。このAM世界は、かなり改善されてきたと思う。


 …以上を簡潔にレポートにまとめ、時宮准教授へのメールに添付して送った。

 振り返ると、このAM世界の内外で、多くの「知性」が失われた。現実世界のオレとムーコ、「上泉先生の世界」の上泉先生と梨奈、それに門下生の人たち、「フォンノイマン博士の世界」のフォンノイマン、アインシュタイン、…そして、あの恐ろしいヨハン君。

 現実世界のオレとムーコを別にすれば、彼ら彼女らは、AMであるオレにとって話して触れることができる存在だった。


 ネットワークからモーツァルトの「レクイエム」を探し出して再生すると、彼らの「死」を悼んで目を閉じた。


第3章の主な登場人物


<桜井家の住人>

桜井祥太(さくらい しょうた)

主人公。先駆科学大学情報工学部の2年生でコミュ障のオタクハッカー。

現実世界から「睡眠学習装置(仮)」に人口意識体(AM)としてコピーされた。

人口意識体(AM)は「AM世界」を構築し、ハッカーとしての能力を活かして「AM世界」からネットワーク内の情報にアクセス出来るようにした。また、歴史上の人物とその周りの世界を構築するAIを創り、構築された世界「劉老師の世界」、「上泉先生の世界」、「フォンノイマン博士の世界」、「廃墟の街の世界」やゲームの世界「神々の記憶」、「ウォーインザダークシティ」に「ゲート」を使って「転移」する。しかし、現実世界ではシスコンだったのに「AM世界」では妹の存在を思い出せなくなっていた。ゲームの「神々の記憶」では「ショウ」、「ウォーインザダークシティ」では「ルーキー31号」を名乗った。

なお、現実世界ではムーコと共に襲撃され意識が戻らなくなり、「睡眠学習装置(仮)」から量子情報を身体にコピーして復活した。


平山美夢(ひらやま みゆ)

先駆科学大学情報工学部の1年生で、桜井祥太の高校の陸上部の後輩。祥太を追って先駆科学大学情報工学部に入学した。家族や友人から、ムーコと呼ばれる。「AM世界」では桜井祥太の同居人となるが、桜井祥太と没入型のゲーム「神々の記憶」をしようとヘッドセットを着けて時宮研のベッドで寝たまま意識が戻らなくなった。ゲーム「神々の記憶」では「ミュウ」というキャラクターとしてログインする予定だった。その後、何故か突然、桜井家に現れる。

現実世界では、桜井祥太と共に襲撃され、意識が戻らなくなった。


<時宮研究室>

時宮良路(ときみや りょうじ)

先駆科学大学の準教授で、ヒトの記憶を量子コンピュータに読み込む方法を発明して、「睡眠学習装置(仮)」を開発した。

「AM世界」では現実世界の劣化版として存在し、学生たちに研究室を自由に使わせている。

現実世界では、桜井里奈に頼まれて「睡眠学習装置(仮)」を改造し、意識の戻らない桜井祥太の身体に量子情報をコピーした。


高木希(たかぎ のぞみ)

時宮研究室の学部4年生で、「睡眠学習装置(仮)」のオペレーション担当。どちらの世界でも木田仁と交際中。

「AM世界」では「睡眠学習装置(仮)」の量子情報をマッピングし、ヨハンの企みを暴くきっかけを作った。

現実世界では、時宮准教授による「睡眠学習装置(仮)」の改造に協力した。


<桜井翔太の家族>

桜井里奈(さくらい りな)

桜井翔太の妹だが、「AM世界」と復活した桜井翔太にはその存在が忘れられていた。だが、上泉梨奈と璃凪姫は彼女についての記憶を反映して出現したキャラクターだった。

襲撃された後に意識が戻らない桜井翔太を心配して時宮准教授に相談し、桜井祥太の身体に量子情報をコピーするきっかけを作った。

高校二年生で絵を描くことが好き。ブラコン。


<桜井翔太のクラスメート>

木田仁(きだ ひとし)

どちらの世界でも、桜井祥太の親友で高木希と交際中。

「AM世界」では、高木希の「睡眠学習装置(仮)」の量子情報をマッピングに協力した。

現実世界では、時宮准教授による「睡眠学習装置(仮)」の改造に協力した。


新庄由紀(しんじょう ゆき)

桜井祥太のクラスメート。ゲーム裏情報が大好きで、存在自体がゲームのデータベース。

「AM世界」では、街中での特殊部隊やスパイの戦いをシミュレートしたゲーム「ウォーインザダークシティ」で銃を使った戦い方を訓練するよう、桜井祥太に勧める。「ウォーインザダークシティ」でパーティーを組んで活動した時には、「マクミラン」を名乗り隊長となった。


川辺亘(かわべ わたる)

桜井祥太のクラスメート。お調子者で、交際範囲が広い。

「ウォーインザダークシティ」ではパーティーに参加して、「グリムリーパ」を名乗った。


小鳥遊由宇(たかなし ゆう)

桜井祥太のクラスメート。

「ウォーインザダークシティ」ではパーティーに参加して、「シグルドリーヴァ」を名乗った。


豊島結衣(とよしま ゆい)

桜井祥太のクラスメート。クラシックのピアノ曲が好き。新庄、小鳥遊らと一緒に行動することが多い。


<劉老師の世界>

劉文りゅう ぶん

格闘ゲーム「武道家達の宴」に出てくる、八極拳の達人。元々、実在した八極拳の英雄である「李書文りしょぶん」をベースにして作られたキャラクターだったので、李書文の言い伝えや人生に基づいて構成されたAI。


<上泉先生の世界>

上泉真かみいずみ まこと

格闘ゲーム「武道家達の宴」に出てくる、新陰流の達人。実在した新陰流の開祖「上泉伊勢守信綱かみいずみいせのかみのぶつな」をベースにして作られたキャラクターだったので、上泉伊勢守信綱の言い伝えや人生に基づいて構成されたAI。


上泉梨奈かみいずみりな

上泉真の一人娘。兵士に襲われているところを主人公に救われ、桜井祥太と駆け落ちしたが…。

実は、桜井祥太の妹「里奈」の記憶の一部が反映されたキャラクターだった。


堀三太夫ほりさんだゆう

上泉梨奈の元々の許婚。主人公を倒そうとするが、逆に打ち負かされる。


<「神々の記憶」の世界>

ショウ

「神々の記憶」における主人公のキャラクター。


ミュウ

「神々の記憶」における平山美夢のキャラクター。


少彦名命すくなひこなのみこと

「神々の記憶」の世界における神の一柱。主人公の従者となる。

海の要塞クジラの所有者で、無限複製、空間転移(限定)のスキルを持つ。

海の近くの集落の村長だったが、最終的に秋津洲(日本)全土を統一した。


璃凪姫りなひめ

少彦名命の一人娘。主人公の妻であり従者となる。

実は、桜井祥太の妹「里奈」の記憶の一部が反映されたキャラクターだった。


<「ウォーインザダークシティ」の世界>

ルーキー31号

桜井祥太のキャラクター名


マクミラン

新庄由紀のキャラクター名


シグルドリーヴァ

小鳥遊由宇のキャラクター名


グリムリーパ

川辺亘のキャラクター名


ハインツ

訓練施設の指導教官


ルーミー

訓練施設の指導教官


<フォンノイマン博士の世界>

フォンノイマン

オーストリア=ハンガリー帝国出身の天才数学・物理学者。ナチスドイツのユダヤ人迫害を逃れて、アメリカに移住しプリンストン高等研究所の教授となる。

ハンガリーにいた頃は、「ヨハン」と呼ばれていたが、アメリカへの移住と共に英語読みの「ジョン」を名乗る。

アメリカへの移住前に純粋数学から物理学へ興味が移り、軍人になることも考えた。

ヒルベルト数学の旗手にして、量子物理学、流体力学、気象学、経済学の大家で、原爆の起爆装置、フォンノイマン型コンピュータの発明者でもある。その晩年には、量子力学的な観点から人の意識について研究し、深い考察を残す。


ヘルマンワイル

数学者としてヒルベルトの後継者と目されていたが、物理学や数学史についても多くの論文を残した。

スイス連邦工科大学でアインシュタインの同僚となるが、後にアメリカへ移住してプリンストン高等研究所に在籍する。


アルベルトアインシュタイン

相対性理論を提唱した、物理学の巨人。

ナチスドイツのユダヤ人迫害を逃れて、アメリカに移住しプリンストン高等研究所の教授となる。その後、ルーズベルト大統領宛に、原子力の軍事利用について触れた手紙に署名する。


ロバートオッペンハイマー

アメリカで生まれたオッペンハイマーは、マックスボルンやニールスボーアと研究を共にした後、ブラックホールの研究をしていた。やがて、原爆を開発するためのマンハッタン計画がロスアラモス研究所で開始されるとその所長となり、後にはプリンストン高等研究所の所長となる。しかし、ソ連との冷戦が始まると赤狩りが始まるとスパイ疑惑が持ち上がる。原爆投下後に水爆開発に反対したこともあり、休職処分となり私生活も監視されることになった。


<その他>

八神圭伍(やがみ けいご)

レゾナンスから、頭脳工房創界との共同プロジェクト(ゲームのヒューマンインタフェース開発)のために送り込まれてきた。根暗だが、若いのに関連知識が豊富。20代後半。過去に高坂和巳の会社「Integral Computing Powers Co., Ltd.」に在籍していたようだが、詳細は不明


平山現咲(ひらやま ありさ)

平山美夢の姉で、現実主義者。家族からリアコと呼ばれる。


高坂和巳こうさかかずみ

現実世界で、桜井祥太と平山美夢を襲撃した、謎の男。

住所不定で無職、金融機関のブラックリストに載っているが、元はシステム開発で名の知れたIntegral Computing Powers Co., Ltd.の社長だったらしい。


第3章のハードウェア・ソフトウェア

睡眠学習装置(仮)(すいみんがくしゅうそうち)

現実世界の睡眠学習装置(仮)は、現実世界で時宮准教授が開発した。被験者の記憶や意識をコピーして量子コンピュータ内に人工意識体を創るための、実験装置。

桜井祥太のAM世界では、桜井祥太の全感覚を入力してその意識を他のプログラム(ゲームやAIが構成した仮想世界)に転移させるためのハードウェアとして利用されている。

その後、現実世界では、量子コンピュータに保存された量子情報を桜井祥太に書き込むための改造が施された。


リアライズエンジン(改)

ゲームから提供される限られたデータを元にリアルなゲーム世界を構成しユーザに体感させることを可能とするために、頭脳工房創界により「リアライズエンジン」が現実世界で開発されていた。これを、主人公(AM)の手により改良を加えた、量子コンピュータ上で動作するプログラム。


ゲート

AM世界の「睡眠学習装置(仮)」と「リアライズエンジン(改)」を組み合わせた、AMの主人公がゲームやAIが構成した仮想世界に自分の意識を転移させるために利用した、AM上の装置。

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