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FreiheitOnline‐フライハイトオンライン‐  作者: 立花詩歌
第二章『クラエスの森―辺境の変人―』
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(16)『最強の一個下‐ナンバーツー‐』

 『白夜の白昼夢トリック・オア・デイドリーム』の二つ名を持つ奇人変人[アプリコット]登場!

「シャルフ・フリューゲル…………ドイツ語で『鋭い翼』という意味になりますね」

「鋭い言う割にはおんぼろやね」


 地雷口(マインゲート)に三人が落ちてから間もなく、地上に残る俺たちが見つけた教会のようなそのギルドハウスは(さなが)ら廃墟の様を呈していた。

 アンダーヒルが覗き込む表札らしき看板には『Scharf Flugel』の文字が何故か上下左右反転して刻まれていて、トドロキさんが触って確かめている壁は(コケ)蔓草(つるくさ)がびっしりと覆っていた。


「そのギルド名は≪天使の刃翼シャルフ・フリューゲル≫――アイツが愛用してる片刃腕輪(ブレード・ガント)の名前から取ってるんだと思う」

「レアリティX……伝説級武器レジェンダリーウェポンですね。確かに名前は聞いたことがあります」

「何にせよ気に喰わないのは――」


 やや後方、アンダーヒルによる接近禁止令を受けて離れたところにいるネアの護衛に就く刹那が建物を見据えて呟いた。


「――()()()()とそっくり同じことやね」


 トドロキさんも至って真面目な語調でそう呟くと、二回後ろに跳んでネアちゃんと刹那の傍まで後退する。

 ついさっきリュウとシン、リコの三人を飲み込んだ地雷口(マインゲート)の奥に見えた古い建物にそっくりだったのだ。灰褐色のレンガもところどころ崩れている箇所も、地面に刺さっている十字架も。これが偶然だと言うのなら、それこそシステム自体に疑問を抱くべきと言わんばかりだった。


「それではお願いします、シイナ」

「え゛」

「え、ではありません。アプリコットと接触するのであれば、あなたが仲介役を担うのが妥当であると思うのですが」

「あのな。いくら面識があるって言っても、今は全然外見(アバター)からして全然違うんだから、その説明からしてたら面倒になるだけだろ?」

「言い訳しとらんと(はよ)開けるなり呼ぶなりせんかい。どうせ誰が出たってあのド変人がマトモに相手するとは思えんし、さっさと観念した方が身のためやで」

「その口振りからしてトドロキさんも顔見知りなんですよね? なら、別に俺じゃなくたってトドロキさんでも――」

「嫌や」

「――何でですか……」

「そないなこと言うたかて、あの変人とマトモに会話できるんは同類やって相場が決まってんで?」


 俺は変人じゃない。


「そんな基準で人事決定するなら、俺よりアンダーヒルの方がよっぽど――」


 最後まで言い切る前にハッと隣を見ると、何か言いたげなアンダーヒルが無感情な瞳でじーっと俺を見詰めていた。

 冷汗が背筋を伝い、喉がごくりと鳴る。


「あのですね、アンダーヒルさん」

「シイナが私のことをどう認識しているかがよくわかりました」


 あぁっ、やっぱり拗ねちゃったッ!

 さっきの玄烏(クロガラス)の時といい、ただ表に――(おもて)に出していないだけで案外アンダーヒルは機嫌を損ねやすいのかもしれない。


「シイナ、ちゃんと責任取らんと(バチ)当たるで」

「いや、何のですか……」


 思わず溜め息が溢れる。

 アプリコットほど奇嬌に輪を掛けたような変人でもなければ変人扱いされて喜ぶ奴はまずいないだろうし、ここで無意味に自分の意見を通す方が損失は大きい。


「はいはい、わかりましたよ……」


 仕方なく正面の大扉(と言っても小規模ギルドハウスだから≪アルカナクラウン≫の大扉の四分の一ほどのサイズだが)の前に立つ。扉は打てば崩れそうなくらいにボロボロで、三つの蝶番(ちょうつがい)の内の一番上の一つだけが外れてぶら下がっている有り様だった。

 ギルドハウスはシステムによる絶対の保護を受けているわけだからどんなにボロくても絶対に突破されることのない鉄壁なのだが――――ホントに大丈夫か、これ。

 頭でわかっていても不安になるレベルでボロい扉をおそるおそるノックしてみると、ギシと軋むような音がして扉が揺れた。

 しかし、それ以上中からの反応はない。

 振り返って刹那にどうするかジェスチャーを送ると、間髪容れず『はぁ? んなの決まってんでしょ、バカシイナ!』と罵声の聞こえてきそうな怒りのジェスチャーが返ってきて、俺は再び扉に向き直った。


 コンコン。


「誰かいません――」


 カシュ。


「――か?」


 ゴッ!


「……ッ!?」


 突然扉の横の煉瓦壁に競り出すように現れた謎の立方体機構から拳を模したオブジェクトが飛び出し、凄まじい初速を保ったまま俺の鳩尾にクリーンヒットした。

 当然唐突すぎる一撃に即応できなかった俺の身体は腹部に重鈍な激痛を覚えつつもあっさりと宙を舞い、五メートルほども飛んだ辺りで(したた)かに背中を打ち付けた。その反動で後頭部に衝撃が走り、頭の中がぐらぐらと揺さぶられる感覚と共に視界がぼんやりと歪み始める。


「……ちょっとシイナッ……!」


 遠くから何処かくぐもったような刹那の声が聞こえてくる。

 その直後、俺はぼやける視界に飛び込んできた誰かに抱き起こされ、口の中にどろりとした液体が流し込まれるのを感じた。少しねばつくような粘性の液体は奇妙な後味を残して舌の上を這い、喉の方へと降りていって――――視界が晴れた。


「何やってんのよ、バカシイナ」


 対気絶(スタン)ポーションのおかげで気持ち悪い感覚が消えると、心配と呆れが半々に混じったような表情の刹那の顔が目の前にあった。どうやら真っ先に助け起こしてくれたのは刹那のようだ。

 どういう風の吹き回しだ。


「すまん、油断した……っつーか、今何がどうなったんだ……?」


 わずかに残る気怠さを意識の外に追いやりつつ刹那の手を借りて上体を起こすと、同時に俺が殴り飛ばされたらしい拳型オブジェクトを興味深そうに見詰めるアンダーヒルの姿が視界に入った。


HMM(エイチエムエム)人工機能構造ハンドメイド・メカニズム……のように見えますね」

「何よ、それ」


 刹那がそう言うと、アンダーヒルは静かに俺と刹那の方に振り返った。


「オブジェクト加工システムを用いて作った部品を組み立てた機能構造体のことです。シイナには見せたと思いますが、私の『CURIOUS(キュリオス) SEEKER(シーカー)』も同じ人工機能構造ハンドメイド・メカニズムに該当します」

「キュリオス・シーカーって?」

「これです」


 アンダーヒルは左手を前に差し出すと、同時に右手でウィンドウを操作し黒い物体をオブジェクト化した。脚のような物が生えた円筒形の機器――――つい先日アンダーヒルの部屋で見たばかりの、鏡と【言葉語りの魔鏡台(ミラー・オブ・テラー)】を使った擬似的な監視カメラだ。


「何よ、これ」


 渡されたそれを胡散臭げな目を向ける刹那に、アンダーヒルはもうひとつ同じものをオブジェクト化した。


「こう使います」


 アンダーヒルはキュリオスシーカーを地面に立たせると、何やら針状のアイテムを取り出して円筒形の本体の横にあった固定クリップに挟み込んだ。


「アンダーヒル、それは何だ?」

「『刃離鼠(エッジホッグ)飛来針(ひらいしん)』です」


 アンダーヒルはそう言うと、一度キュリオスシーカーを持ち上げて俺の方に向け、再び地面の上に戻す。すると、カタンカタンと微かな足音を響かせながらキュリオスシーカーはゆっくりと歩き出した。


「そういうことか……」


 アンダーヒルの使った『刃離鼠(エッジホッグ)飛来針(ひらいしん)』は一度対象に取った標的を追尾(ホーミング)して勝手に飛ぶ戦闘用アイテム。それに『前に力が加わると歩き出す機構』を組み合わせて自動的に追いかけていく監視カメラを作ったのだろう。普通なら凄まじい速度で飛ぶ針も、重量物に固定されていればそれほど自由に動けないらしい。


「これは初期型ですのであまり性能がいいとは言い難いものですが、段差の少ない場所での偵察程度であれば十分可能です」

「最新式は遠隔操作できる上に空まで飛ばせるみたいやけどな」

「マジか」

「壱型はまだ試作機ですので実用段階にはありません。近い内にまた改良弐型の試用実験を行う予定ですが」


 貴女の頭の中はどうなっているんですか、アンダーヒルさん。


「今、それについてはどうでもいいわ。それより何で手作り罠(あんなもの)が玄関先に仕掛けられてるのかよ」


 若干イライラ来てる様子の刹那に促され、二台のキュリオスシーカーを仕舞ったアンダーヒルは再び地面に転がっている拳型オブジェクトに視線を戻す。


「常識的に判断しても構わないのであれば、来訪者あるいは襲撃者を撃退するためのトラップである可能性が高いと思われますが、あなたはどう思いますか、シイナ」

「アイツのことだから、多分手段じゃなくて目的だと思うぞ。何かをしたいから罠を張るんじゃなくて、罠を張りたいから張ってみたってヤツだ。つまり、特に意味はない」

「それが正しいと仮定すると、アプリコットは子供のような方なのですね」

「邪気に溢れた無邪気さだけどな」


 その邪気に自覚があるのかないのか、時と場所と場合と機嫌によって不規則に変動するからやってられない。


「しかし、これではっきりしましたね」

「「……何が?」」


 刹那と俺の声が(ハモ)り、直後に刹那の殺視線を向けられた。


「シイナと刹那が知らないのも無理はありませんが、HMMは今のところ自動起動することができないとされています。タイミングを考えても、この建物には誰かがいるはず、という結論に至ります」

「そうとわかれば話は早いわ。シイナ」

「おうっ……ってまた俺なのかよ」

壁役(タンク)は男の仕事よ」


 普段男どころか下僕か何かとしてしか見ていないくせして、こういう時だけ男女で役割分担ですか、刹那さん。

 と言っても発言権の低い俺が最上位の刹那の決定に異を唱える訳にもいかず、仕方なく再び扉の前に立ち、今度は強く叩くようにノックした。

 すると、扉の向こうからやや遠巻きなくぐもったような声で、


「新聞の勧誘なら間に合ってますよー」

「ねえよ」


 システム上実装された試しがないという意味で。


「んぁ? この冷たく突き放すようにしながらも、的確にポイントを突いてくれる、何処か懐かしいノリツッコミならぬツッコミノリッ……! まさかシイナ……!? いや、妙にロリボもといアニメ声がかった穏やかな声質は間違いなくおにゃのこのもの、つまりつまり、はっ、よもやまだ見ぬシイナの妹キタコレみゃっはー♪ …………だりぃ」


 ぞわわ、とえも言われぬ悪寒が背筋に触れて下から上へと抜けていく。

 嫌悪に端を発する色々な直感的感覚が処理能力を大幅にオーバーした目まぐるしさで通過して頭の中をぐっちゃぐちゃに引っ掻き回していき、後には名状しがたい後味だけが残される。思いもよらず自身の感覚に置いてけぼりにされた俺の意識ができるのは、扉一枚隔てた空間にいる化け物が急激に増した存在感に押されてフリーズしないよう必死に自我を保つことだけだった。

 どうしよう、今までで一番この奥に居るだろう気違い(アプリコット)が怖い。何でわかるんだとか妹のこと話したことあったっけとか最後テンション落ちすぎだろとかそんな話じゃない。

 到底正確に表現できているとは決して思えないが、今の遣り取りだけでその奥に潜む狂気染みた人並み外れ様を思い出してしまうから、と言うのが最も単純で的確で、そして曖昧故に誤魔化しの利く言葉だろう。


「…………ア」


 妙に喉が渇く。

 落ち着け、俺。確かにアプリコットは気違いで狂気常駐で悪戯好きで無邪気に厄介な快楽主義者だが――――悪い奴じゃない。

 それを信じて、俺はここまで来たんだから――。


「――アプリコット。俺だ、シイナだ」


 普通にするなんて、簡単な話だ。自分を見失わなければいいだけの話なんだから。


「シイナ? どうしたんです、その声。風邪でも引いたんですか?」

「ねえよ」


 FOフロンティアに病気はない。もし病気があったとしても、男声から女声にこれだけ綺麗に変化する病気なんてあるわけがない。


「とりあえずここを開けてくれ、アプリコット。ここまで来るのに色々あって微妙に疲れてるんだ」


 精神的に。


「何か面倒くさそうなんで遠慮しまーす」

「アンタ、ホントに懐かれてんの?」


 前も後ろも俺の周りってなんでこんな面倒なヤツばっかりいるんだろうな。


「だから懐く懐かれるとかって関係じゃないって最初っから言ってるだろ。いいから開けろ、アプリコット!」

「ハイハイ、わかりましたよ……。誰も彼も揃いも揃ってボクの安眠邪魔して楽しいですか、まったく……」


 ガヂャン。

 錆びた金属のこすれるような解錠音がして――ギギギギギギイイイイィ。

 耳障りよりは不安が先に立つ軋音を響かせながら扉の奥からアプリコットが現れた。

 セミロングの茶髪に大きな赤い瞳、引きこもっていたせいもあるのか以前にもまして色白の肌、今の俺と大差ない身長百五十六センチ、そして整った顔立ちをしているというのに残念なやる気無さげな目つき。

 そして装備は――――インナー。

 コイツ、恐ろしいほど進歩ないな。


「とりあえず入って下さい。っつーか寒いんで早く入れ」


 アプリコットは投げ遣りにそう言うと、ゾンビのように手をだらりとさせながら、ノロノロと部屋の中央に設置されているソファの方に戻っていく。

 部屋の中はまるで地震の直後のように大小の家具類が散乱し、中でもそのソファの周りだけが申し訳程度に片付けられていた。何故かゴミらしいゴミがまったくない辺り、最低限の衛生感覚はあるようだが。


「寒いのはお前がインナーだからだろ」


 俺のアバターの方を一瞥すらもしなかったアプリコットに不審感すら抱きつつもそう返すが、アプリコットは無言でドサッとソファに倒れ込み、そこにある毛布に芋虫のごとき挙動で潜り込んでいく。


「で、ボクに何の用ですか?」


 毛布から顔だけ出したアプリコットは、俺・アンダーヒル・刹那・ネアちゃん・トドロキさんと立っている順番に流し見ると、ズズズッと身体を起こして座り直す。

 お前はミノムシか。


「とりあえずだな――」

「それにしても、いったいどうしたってんです? しばらく見ない内に随分と可愛らしい魔改造なんかしちゃって。もしかしてしばらく入ってない内にアバター弄れるシステム実装されたんですか?」


 自分から促しておいて話を遮るな。


「んなわけないだろ。それにしたってわざわざこんなアバターにしねえよ」

「そうですか。そういえばシイナは心因性の性倒錯障害って知ってます?」

「ブッ飛ばすぞ」

「や、痛いのはマジ勘弁してください。わざわざ報復するのが面倒なので」


 非常に残念だが、やはり変わっていないのは外見や生活様式だけに留まらないらしい。非常に残念だ。

 誰に対してもやや丁寧な口調で話すが、その内容は粗雑で投げ遣り。ただふざけているようにも聞こえるが、本人にそんなつもりはないらしい。どちらにしろあまり積極性はなく、興味本位でしか動かないのだが。


「まあややこしいのはとりあえずおいといて話を戻しますが。正直呼んだ憶えがねえんですけど、今日はどういった用件で?」

「ああ、そのことなんだが……まず聞きたいのは、≪道化の王冠(クラウン・クラウン)≫を知ってるかってことだな」


 単刀直入にそう訊いた。


「んーあー、ハカナが何ちゃらか起こした時に聞いた気がしますけど、それがどうかしたんですか?」

「お前が接触されてないかってことだよ。ハカナとか≪道化の王冠(クラウン・クラウン)≫からの使いとかに」

「ボクが? どうしてボクがそんなとこに注視されるんですか?」

「お前、FOフロンティアの最強の一個下(ナンバーツー)だろうが」


 何でこんな性格に難ありなのがそんなに強いのかはまったく納得できないけどな。誰だよ、健全な精神は健全な肉体に宿るなんて言ったの。健全な肉体に不健全通り越してミス設計な精神が憑依してるぞ。


「っつーか、あの時からまったくランキング変わってねえんですか? っつーかヘタレ多すぎですよね、このゲーム。あんぐらいのスコア、いくらでもとれると思うんですけどね、ぶっちゃけ」

「お前、その台詞ハカナ以外の全プレイヤー敵に回してるからな?」


 FOにおけるランキングは闘技場(コロシアム)と呼ばれる特殊フィールドで行われる時間無制限サバイバルバトルのスコア――つまり中で一度死ぬまでの間に倒したモンスター数を基準に定められている。

 一位は当然[(ハカナ)]で、そのスコアは46365体。二位が[アプリコット]の43268体。しかし三位からは一気に差が開いて[ドナドナ]というプレイヤーの13431体だ。確かに数字の上でははっきりと優劣が決しているものの、上位二人がどれだけ化け物か容易にわかるだろう。

 ちなみに俺は確か6037体で十位だ。かなり前の話だが今さら更新のしようもない。何しろ一度中で死んだらその時点で終わりなのだから、そこまでしてランキング更新する必要は欠片もない。軽い口調と持ち前の能天気(もど)きで強さとは無縁の印象を周囲に植え付けてはいるものの、目の前のこの少女は間違いなく第二位に相応(ふさわ)しい化け物じみた強さを持っているのだ。


「そんなに見つめないで下さいよ、シイナ。恥ずかしすぎて自棄起こしたくなっちゃうじゃないですか♪」


 妙にウザいのも相変わらずだが。

 ちなみにこの時、他の皆は俺とアプリコットの通じ合ったような会話に入り込めず、ただ呆然としていたらしい。

Tips:『人工機能構造ハンドメイド・メカニズム


 基本スキル【簡易物体加工プロセス・オブジェクト】を用いたオブジェクト加工を極めた一部のプレイヤーが作り出した実動可能な機構部分を持つオブジェクトの通称で、更に省略して『HMM』とも称される。謂わば素材や細かい形状まである程度調整可能なオブジェクト加工技術を用いて現実と同じように機械の各部品をオブジェクトとして生成し、それを組み立てることで実現可能な機能構造を作り上げる技術と知識の粋を極めた職人芸の産物。その性質上、現実における工学的な知識等も必要になるため、ユーザー間ではそもそも言葉自体が然程普及していない。

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