悪いのきた。
‥やっぱ私には毎回四千文字なんて無理だったよ、パトラッシー‥(´・ω・`U)
私の目の前には先ほど問題発言をした不良担当の人がいる。‥あれだ、柚希っていう女の子っぽい名前がコンプレックスな暴力でしか自分の感情を伝えられないことに苛立ってる不良担当の攻略対象だ。
言うなれば暴君なので誠くんと鷹司くんは早々に隠れてもらっている。‥いや、バレバレなんだけどね、タンスの後ろにいて、顔だけ出してトーテムポールみたいになってるんだよね、わざとか、わざとなの?その可愛さは。可愛いから許すけど。
「えーと、わざわざ休日潰してまでくる用とはなんなんですかね?」
「皐月がお前にプロポーズしたってふざけたこと言うからよぉ、俺もしにきてやったんだろうが。」
‥されてないよ、私。‥いや、そういえば毎朝俺のために味噌汁を作ってくれってプロポーズの言葉だったような‥‥そうだよ
ね、確かに毎朝ってことは一緒に暮らしてないと作るの難しいもんね。
でもさ、あれは気の迷いだよね、高校からっていうか18歳になんないと出来ないじゃない。女の子はできるけど、男の子はやっぱり稼いでないといけないし‥‥したがって私はプロポーズは受けていない。
「柚希ちゃん、私されてないよ。」
「柚希ちゃんっていうなぁ!」
拳を振り上げて、立ち上がって私に殴りかかろうとしてきた。しまった、と思い体を縮こまるようにすると、影は寸前のところで止まった。恐る恐る見上げると、ぎりぎりと歯を食いしばった柚希ちゃんが見えた。見ると殴りかかってきている右手を左手でおさえていた。
するとふぅ、と息をついてのろのろと座った。心なしかしょぼんと落ち込んでいるように見える。あー、とか、うーとか声を出して、何かを言いたげにして頭をがしがしかいている。
でも良かった、ちっちゃい子供がいるところで殴る場面を見せるわけにはいけないし、そんな事したらお父さんとお母さんにも顔向けできないしね。
「‥悪かった。怖かったよな。」
「あ、い、いや。大丈夫だよ。」
「俺、言われたんだよ。女に優しくしないと後々困るぜって‥それなのに、殴ろうとしちまった。悪い。」
‥‥か、感動した!そうか、その言葉を言ったのは皐月くんだね?いやぁ、そうか。みんな彩乃ちゃんのために私を練習台にしてるのか!なぁんだ。少しでも舞い上がった私かバカみたいだ‥‥ところで、何でみんなお付き合いすっ飛ばして結婚なんだ、最初に健全なお付き合いをしようよ。
そういえば誠くんと鷹司くんは年が近いけど私とはかなり離れてるなぁ‥‥私が高校生の頃にできちゃった結婚だったから、誠くんと鷹司くんはかなり後のこと‥‥ハッ!じゃあ時々聞こえてきたあれはさくやはおたのしみでしたね状態だったのか‥‥!うわぁ、いきなり恥ずかしくなってきた。
「‥な、なんだよ顔赤くして。い、言っとくがお前にプロポーズしたわけじゃねぇ。しにきてやったんだ。」
「あーうんうん、わかってるよー。存分に私を使ってくれたまえ。」
こんなこと言ったけど‥一番最初に言ってきたあの言葉がプロポーズだったんだろうなーっていう感じで、あれがプロポーズの言葉だったという確信が持てない。何でパンツなんだ?
‥あれか、下着という一番大事な部分を隠すものを洗ってもらうことで自分を相手に預けているという意思表示なのか。とゆうことは‥あんまり彩乃ちゃんにはきかないかもしれない。あの天然小悪魔フラグクラッシャーのことだ。ド☆ストレートに言った方がまだ伝わるだろう。
「ねぇ柚希‥うん、柚希ちゃん。」
「‥‥なんだよ。」
おお、えらい。怒らなかったね、彩乃ちゃんには点々なしでちゃんとすぐに反応できるようになってくれるといいんだけどな。
「やっぱね、私告白の言葉はストレートに言った方が伝わると思うの。例えば、好きだ。とかさ、お前と結婚したい。とか。伝えるにはストレートが一番だと思うんだ。」
「お、おう。‥やっぱ、お前もそういうもんなのかよ?」
‥私かー‥結婚願望あんまり無かったからなぁ‥そもそもあれだよね、私にはもうスウィートマイエンジェルが出来ちゃったからね。二人を立派に育てるまでは絶対に結婚出来ないかなと思ってるよ、多分。
でも、やっぱりプロポーズはストレートの方がいいかな。あ、そうだ、ちゃんと健全なお付き合いから始めなさいって言わないと。
「うん、ストレート方がいいかな‥いい、柚希ちゃん。結婚は大人になってから、稼げるようになってからだよ。それじゃないと奥さんの方も苦労することになるからね?それといきなりプロポーズじゃなくて健全なお付き合いから始めましょう。」
「おうよ、わかったぜ。」
ニヤリ、本人にとっては爽やかな笑みなんだろうが、どうしても悪役の笑みにしか見えない。私は悪役だけど、メイクで誤魔化してる設定だしなぁ‥そのままのすっぴんではわりと大人しい整った顔だ。
‥‥あと決定的に違うのは体重ですかね‥‥ちょっとね、うん、ぽっちゃり体型‥ちょいぽっちゃりなんです。触り心地が良いから気に入ってるけどね!彩乃ちゃんだってお家で一緒に寝たくなるって言ってくれたからね!
ふと気になって二人のいるタンスの方をみる‥まだいるけど、ちょっと眠そうだな‥寝ちゃってもいいんだけど。
「おい、なんだあのガキは。‥まさかお前の子供か?」
「まさかまさか!私の可愛い弟くん達だよ‥あ、いじめちゃだめだよ?」
「俺がガキをいじめるようなやつに見えるか?」
うん、見える。とは言ったらさすがに怒られそうなのであっはっはっはーと適当に流しておいた。二人にはもう大丈夫そうだから寝ててもらおうかな。寝る子は育つってよくいうからね!
二人にはもう私のベットで寝てもらって、戻ったときに洗濯物を一緒に取り込んでいると、あることを思い出した。
そういえば、柚希ちゃんはパンツを持っていたはずだけど、それはどこにいったんだろう。柚希ちゃんの方を見ると、そのパンツが一番収納しやすい形で畳まれていた。‥几帳面なんだね。
「柚希ちゃん、そのパンツ柚希ちゃんのみたいだけど‥今ちゃんとはいてるよね?」
振り返りながら冗談のつもりで言ってみる、だが柚希ちゃんは少し考えた後、カチャカチャと音を立ててベルトを外す仕草をした。
こちらに向かって、妖艶に微笑んで‥そんな顔なんで高校生でできるんだね?あれか、お前も保健室のお姉さんと関係をもっていた口か。
「ー見るか?」
「帰れへんたい!」
誠くんが救出しにきた‥誠くん、君はマイエンジェルから私の王子様に昇格したよ‥‥いやん、言っちゃった、恥ずかしいっ
かなり誠くんにずりおろされた柚希ちゃんのズボンから見えたのがかなりの面積が肌色だったのはー‥考えないようにしておこう。
Q、なんでパンツなんですか?
A、ただ単に俺のパンツを洗ってるとこを見たい。あとあいつの下着は俺が洗いてぇ。




