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サーの奇妙な体験 9

仕事を終えて自宅に到着したサーは、小野寺さんとの会話や充実した1日を振り返りながら、1人反省会をしていました。


サーは部屋に入り、ソファーに静かに座りながら、今日の出来事を 思い出していました。


「今日の小野寺さんの声、すごく穏やかだったな〜ぁ。緊張したけど、電話が繋がって、本当に嬉しかった。あの人と話せて、これからも連絡を取り合えるようになって、本当に良かった。」


サーは自分の心の声を静かに呟きながら、今日の出来事を振り返っていました。彼女の顔には、満足感と幸福感が溢れていました。



サーは思いました。

奥さんがいるところに電話したら、奥さん良い思いしないよな〜ぁ

小野寺さんとLINEで、繋がった方が迷惑かけないで良いかな〜ぁ

あれこれ考えていても、仕方がない


1人祝杯でもあげようと、冷蔵庫から缶ビールを取り


カチャ… ゴク…


『うわ〜ぁ 美味しい〜ぃ』


1人で軽く踊りながらで浮かれているサーがそこにいました。


『そうだ!ショートメール打ってみよ〜ぅ!

それに、LINEのID載せれば、返信ですぐ繋がるかも⁈』


1人でうなずきながら、早速メールを書く事にした、サーでした。


【お疲れ様です。

昼間お電話した、高橋サナです。

昼間忙しいのに、お電話に出てくださって有難うございました。

電話だと、迷惑かなと思い、メールにしてみました。

ご迷惑ではないですか?

あと、もし、大丈夫であれば、LINE繋ぎませんか?

小野寺さん、美容師さんなので、電話とか取れないと思いLINEなら手の空いた時にでも気軽に確認出来ると思うので、いかがでしょうか?


これが、私のIDです

00000000


良かったら、こちらにお返事下さい

お待ちしてます。】


『出来た!

何度も読み直して、

これでよし!では、送信!』


送ってしまった。


送信した後、サーは浮かれている自分に気づき、恥ずかしさと同時に大胆な自分を分析しました。


「あれ、もしかしてちょっと大胆だったかな?でも、でも、でも、LINEで繋げるって、それはいいアイデアだよね!きっと便利だし、小野寺さんも喜んでくれるはず!でも、でも、迷惑じゃないよね?ちょっと心配かな…でも、でも、でも、大丈夫!きっと喜んでくれるよ!うん、そうだ!自信を持っていこう!」


サーは自分の勇気を称賛しながらも、少し恥ずかしそうに笑いました。彼女は自分の行動に自信を持ち、小野寺さんからの返信を楽しみに待ちました。


その後、テレビを見ながら食事も済ませ、 

LINEをチェックしてもまだ、返信はありません。

お風呂も済ませ髪を乾かしている時


メール着信の知らせ


ドライヤーを置いて、携帯を見てみると

LINEに新着メールがあります

と通知が


ワクワクしながら、確認すると

マーと書いてある


開いてみると

小野寺さんだとすぐわかりました。


【こんばんは

小野寺です。

高橋サナさんで、間違いないでしょうか?

違っていたら、申し訳ありません】


サーもすぐに返信


【お疲れ様です。

間違い無いです。

高橋です、

LINEありがとうございます。】


すぐ返信が


マー

【良かった。間違えでなくて

メールありがとうございました。

夜分にすみません。

この時間大丈夫でしたか?

高橋さん、いろいろお気遣いありがとね】


サー

【時間、全く問題ありません

小野寺さん、自分の事、サーで良いですよ。

会社でもみんなから、サーと呼ばれているので】


マー

【そうしたら、自分もマーで良いですからね。

名前だとなんか、硬いよね^_^ 】


サー

【マーさんやっぱり優しい方なんですね。

なんか伝わってきます。

そういえばあの時、怪我はしませんでしたか?】


マー

【全く問題無いよ。洋服が汚れたくらいで、叩いたら綺麗になったよ。なんか、返って心配かけてしまいましたね。失礼しました。】


サー

【でも、良かったです。

怪我もなくて、私たち もしかして入院していたらどうしょうとか、いろいろ考えちゃいました。】


マー

【ごめんね。心配かけて、

あの後はどうしたの?】


サー

【3人で飲みに行きました。

最初は3人とも怖くて落ち着かなかったのですが、だんだんお酒の力で落ち着いてきて、帰りにもう一度公園行ってみようって事になったんです。

マーさんの事が、頭から離れなくて】


マー

【そうだったんだ。

心配してくれてありがとね

でも、お互い何もなくで良かったね。】


サー

【本当に良かったです

それで、その後名刺ケース見つけたんです】


マー

【なんかこちらの方が迷惑かけたみたいだね。】


サー

【いつ頃お返しすれば良いですか?

大切なものですよね】


マー

【慌ててはいないから大丈夫ですよ。

自分の休みは火曜日なので、火曜日の夜ならお約束できます。】



サー

【そうしたら、明日あの時の3人で日程の日にちを、何日かあげますので、マーさんの都合の良い日を教えてくださいね】


マー

【了解致しました、

では、それでお願いします。】


サー

【では、また、明日の夜にメールしますね】


マー

【わかりました。よろしくです

ではおやすみなさい。】


サー

【こちらこそよろしくお願いします

おやすみない】



サーは喜び勇んで、1人で喜びを口にしました。


『やったー!メールのやり取りも上手くいっちゃった〜!マーさん、意外とフレンドリーだし、めっちゃ優しいし、やばいかも…。でもでも、なんか楽しいやん!やっぱりコミュニケーションっていいな〜。マーさんと今度一緒に飲みに行くの楽しみだな〜。』


サーは自分のテンションの高さに笑いながら、明るい未来を想像しました。

とりあえず

今日の1日は、サーにとって心に残る素晴らしい日となりました。


続く


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