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【23話】回復魔法コースの事情

 僕は、パルダ先輩と仲良くなった。


 今は、授業をサボりパルダ先輩の教室で色々話を聞いて、教えてもらっていた。

 お礼にエッチな事を教えてあげたい。

 でも、最低でも4年は先の話だよね……

 いくら発育が早いっていっても、犯罪な年齢だし……


 必須時限以外は別の授業を勝手に受けたり、自己訓練したりしている生徒も多いようだ。


「って言うわけでね、回復魔法を覚えるのはもの凄く大変なんだよっ。ボクを含めて2年生に進級出来たのは、たった十五人しかいないんだからっ。だからランディも頑張ってヒーリングを覚えてねっ」


 パルダ先輩が目をクリクリしながらボクに話をしてくれる……可愛いなぁ……モフモフしたいなぁ……


「ランディ、聞いてる?」


「あっ、はい……でも、僕はもうヒーリングを使えますよ」


「えっ…………フフッ、ランディったら冗談が上手いんだから……」


 完全に信じてませんね……どう説明したら信じてくれるかな。

 そうだ、聞きたいことが有ったんだ。


「パルダ先輩、回復魔法の魔力の消費量ってわかります?」


「えっ、魔力の消費量? そのうち1年生の授業でも習えると思うけど、ボクが教えてあげるっ!」


 ああ……ボクっ娘……萌える。


「ヒーリングの消費魔力は『10』だよ。で、エクスヒーリングは『30』。そして、伝説のグランヒーリングはなんと『100』も魔力を消費するんだよっ、凄いでしょ? 」


 って事は……グランヒーリングを30回くらいなら余裕でいける僕は、3000を楽勝でオーバーしてるのか?

 まじで?


「…………それでねっ、僕はエクスヒーリングとデトックスの訓練中なんだっ」


「デトックス?」

『デトックス』……しらない回復魔法キター!!



 パルダ先輩は教えてくれた。

「デトックスは解毒魔法なんだよ、解毒魔法は六種類も有って、そのうち一つでも習得出来れば、三年生に進級確定なんだっ……だからみんな覚えるのに必死なんだよっ」


「ふうん……教官はデトックスって全種類覚えてるの? 」


「ははっ、いくら教官でもそれは無理だよ……そんな人がいたら、すぐに王宮につれて行かれちゃうよ……でも、聞いた話だと、今年から回復コースの主任になった教官は凄腕らいよ……たしか『マキナス教官』だったかなぁ……」


 マキナス!? あのジジイ? やっぱり凄いジジイだったのか……


 暫く僕とパルダ先輩の楽しい会話は続いた。


 ……

 …………


「じゃまたねっ、何か困った事があったら、いつでも相談に乗るからっ」


 その後は、僕の腰の上にも乗って欲しいです……あっでも、今じゃないからな? 今実行したら、お巡りさんに捕まります。

 この世界に、お巡りさんはいないけど……。


 僕は2年回復コースの教室を後にした。


 その後、パルダ先輩は年下キラーとクラスメイトに冷やかされたのは、僕の知らない話である。



 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 いやぁ、パルダ先輩の話は為になった。

 なにより、回復魔法の魔力消費量が分かったり、解毒魔法の存在も知ることが出来た。


 まあ、いずれも授業で習うらしいけどね。


 今度は優秀な人の魔力総量でも、聞いてみよう。



 教室に戻ると、5秒間の沈黙の後、ざわざわと騒ぎ出してきた。


 なんだ? どうした? 何があった?


 しかし、原因は僕で、無傷で戻って来たことを騒いでいたのだった。


「おい、あいつ……怪我をしてない……」

「先輩達にボコられたんじゃ……」

「ま、まさか……回復魔法が使えるのか?」

「おい、あいつの名前、なんだっけか?」

「バンジィじゃなかった?」

「マンディだよな」

「違うよ、ダンディって言ってた」

「ランダァ……だと思う……」


 色んな名前が出てきたけど、一つも合ってなかった……しょんぼり。

 だが、少しづつ近づいてる気がする。

 頑張れ、あともう少し!


 すると、三人の生徒が僕のところにやって来た。

「なあカイジ」


 一文字も合ってねぇよ!!

 どこの一発逆転ギャンブラーだよっ?


「ダン……ランディです」

 やべぇ、自分の名前が間違えそうになった。


「そ、そっか……なあもしかして、ランディは回復魔法が使えるのか?」


 シーン…………


 どうやらみんな僕を注目してるようですね……緊張するじゃん。


 敵意や殺意は、いくらでも受けたって平気なんだけど……好奇の視線には慣れないなあ。


「はい、回復魔法使えますよ」


 また、クラス中がざわつきました。

 話を聞くと、現在回復コースの二クラス全六十人のうち、ランディを含めて三人しか回復魔法が使えないって話だった。


 回復魔法ってそんなにレア魔法だったんだ、と改めて知る事になった僕でした。




次回は木曜日に投稿よていです。

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