表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
☆ミたそがれ☆ミ落下星〜ピーナツ〜  作者: ナロージュ•ピクセル


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

40/40

たそがれ〜㊵夜空は黒いんだって☆ミ〜

 いつかのどこかの遠い遠い星☆ミ

 落下して消滅してしまう星☆ミ

 そんな終わりに向かう星で☆ミ

 落下星人((ピーナツ星人))の少女『ナツ』と

 落下星犬((ピーナツ犬))の『ピーちゃん』は、

 昇ることも沈むことも辞めた太陽が照らす。

 夕暮れの黄昏時しか存在しない土手で、

 今日も一人と一匹で散歩する。


 「ねぇ。ピーちゃん」

 「Uo・ェ・oU(なぁに)?」

 「昨日、夕暮れがオレンジ色の話したでしょ?」

 「Uo・ェ・oU(うん)

 「夜空は黒いんだって☆彡」


 何時(いつ)もの昇ることも沈むことも辞めた太陽が照らす。夕暮れの黄昏時しか存在しない土手のオレンジ色に染まる河原に座り落下星人((ピーナツ星人))の少女『ナツ』は呟く。その額には落下星人((ピーナツ星人))の証のピーナツと呼ばれる触角がセンターパートの前髪からピョコンと生えている。


 「Uo・ェ・oU(夜空?空の色のこと?)?」

 「そう空の色…太陽が沈むと夜空…夜空は黒いんだって、黒い夜空に星がキラキラ輝いて綺麗なんだって☆彡」

 「ワウUo・ェ・oU(星☆彡)?」

 「うん、星ピーちゃんと私も星に住んでるでしょ☆彡」

 「ワウUo・ェ・oU(この星のこと☆彡)?」


 不思議そうに飼い主の少女を見上げ訊いてくる落下星犬((ピーナツ犬))の『ピーちゃん』にも同じ様に広い(オデコ)から落下星犬((ピーナツ犬))の証であるピーナツと呼ばれる触角が生えてて小首を傾げた拍子に揺れている。その『ピーちゃん』の広い(オデコ)を優しく撫で、そして飼い主の少女『ナツ』は、答える。


 「そう。私達が住む。この星は落下星(ピーナツ星)☆彡他にもね沢山。星があるんだって☆彡」


 「キュンU^ェ^U☆彡(見てみたい☆彡)


 「ねぇ☆彡見てみたいねぇ☆彡」


 《133》オレンジ色の空に浮かぶ奇妙な数字の羅列は、この落下してゆく星の落下する期日(賞味期限)を示している……。


 この落下してゆく星の大気はオレンジ色の砂埃(無数のチリ)により汚染されつつある。このオレンジ色の砂埃(無数のチリ)により汚染された空には朝も夜も無く。何時(いつ)も黄昏、夕暮れ時しか存在しない。そして、この落下してゆく星からは、汚染されたオレンジ色に包まれた黄昏た空しか見えない。その黄昏たオレンジ色の空に浮かぶ奇妙な数字の羅列…落下してゆく星の落下する期日(賞味期限)…それしか見えない。今、現在、この星からは、他の星は確認出来ない☆彡



 たそがれ〜㊵夜空は黒いんだって☆ミ〜

 落下するまで(賞味期限まで)133日☆ミ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ