表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あなたを忘れる方法を、私は知らない  作者: 長岡更紗
光の剣と神の盾〜オルト軍学校編〜

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

48/390

48.お前は冷静過ぎんだよ!

ブクマ29件ありがとうございます!

 カールがオルト軍学校の隊員となった時、入寮して同室となったのが、トラヴァスだった。

 年齢差もあり、一緒に過ごした期間というのは二年だけだったが、その二年で互いのことを一番知り尽くしていると思っている。

 尤も、トラヴァスは聞かれもしないことをペラペラ話したりはしないし、カールもまたズケズケと聞いたりはしない。

 友人として接しながらも、互いに節度を守っている付き合いだと言える。

 しかし、ここぞという時には踏み込める関係性であり、それを不快に思うことは互いにない。

 相手が困った時には助け合えるという、絶対的な信頼があった。


 トラヴァスは用意された寮の客間に入ると、カールもまた同じ部屋へと入る。

 机とベッドがあるだけの寮の部屋とは違い、こちらは格式の高い部屋で暖炉まであった。まだ寒くはないので、使うことはないが。

 二人はテーブルに設置されている椅子に腰掛けると、改めて向かい合った。


「こうして部屋に二人っつーのも、久しぶりだなっ」


 イシシッとカールが嬉しくて笑うと、トラヴァスも顔を綻ばせる。


「本当だな。大丈夫か、もう十時を回っているが。眠くはないか」

「おい、トラヴァス。そんな子ども扱いすんなよ! 今は十二時くらいまで起きてられるっつの!」

「成長したものだな。昔は九時を過ぎるとコテンと寝ていたものだが」

「んーなの、最初の頃だけだろ?」


 笑いながら突っ込むカール。

 入隊した十三歳の時からカールを知っているトラヴァスだが、この天性の明るさは昔から変わらないなと嬉しく思った。


「しかし、わざわざ部屋に来るとはどうした、カール。一時間半程度では、話し足りなかったか?」

「話し足りなかったのは、お前の方じゃねぇのか? トラヴァス」


 その言葉に、トラヴァスは顔色を変えずにまっすぐ年下のカールを見た。

 カールは昔から、人の心の機微に聡い。ちょっとした心の変化を見抜く才能があるのだ。

 いつもと違う動作や表情、服装であったり、たわいない会話の言葉尻であったり、少しでも馴染みのないことをしていると違和感を覚える。


「何故そう思った? カール」

「応接間に入った時、わざわざ誰も入らないように言って、内側から鍵を掛けたじゃねぇか。チャンスがあったら、話すつもりでそうしたんだろ? なにかは知らねぇけどよ」


 すべてを的確に言い当てられたトラヴァスは、以前より鋭い観察眼になっているカールを素直に尊敬した。

 トラヴァスも自分で鋭い方だとは思っているが、それ以上だ。カールは感覚的でじっくり考察しない分、行動が早い。


「言えよ、トラヴァス。あいつらには言いづらくても、俺には言えんだろ」

「ふ……そうだな。カールにだけは知らせておきたいと思ってはいた」


 真剣な赤い眼差しを向けられたトラヴァスは、それでもどこまで告げるかを悩む。

 いずれはアンナとグレイ、そしてカールは騎士となり、オルト軍学校で現在トップスリーのこのメンバーは、必ず栄達するだろう。

 となれば、フリッツを王に即位させたいトラヴァスと、現王シウリスとの間で摩擦が起きる。

 現在フリッツは、王位継承権第一位ではあるが、楽観はできないのだ。

 国王であるシウリスが結婚し、男児が出来た時点でフリッツは傍系となり、王位継承権は抹消される。ストレイア王国では例外を除いて、国王は直系で構成されるためだ。

 なのでトラヴァスとしては、シウリスが結婚する前にフリッツを王の座に据えたい。

 現在十八歳のシウリスには、いくつもの縁談があった。貴族たちが自分の娘を王妃にさせようと躍起になっているのだ。しかしシウリスにまったく興味はなく、美しい令嬢たちに見向きもしていない。

 この状況はトラヴァスにとっては好都合ではあるが、これから年齢を重ねるにつれ、無視できない問題になっていくだろう。

 ずっと未婚であればいずれフリッツは王になれるだろうが、それでは遅いのだ。フリッツとトラヴァスの目指す、平和な国を実現するには。


「なんか、やべぇ話か?」

「そうだな、大きな声では言えん話だ。そして俺は、お前を引き込みたいと思っている。それが嫌なら、この話はここでやめよう」

「んーなの、聞いてみねぇとわかんねーよ。話してみろって、俺に知らせておきたかったんだろ? 後のことは後で考えるぜ」

「ふ……そうだな」


 悩むことをせず、あっけらかんとしたカールの物言いに、トラヴァスの肩の力はふっと抜けた。


(決めるのはカールだ。どうこう悩んでも仕方ないな。俺は、カールに伝えたいと思っているのだから)


 心が決まると、トラヴァスは結論から先に告げた。


「カール。俺は今、フリッツ様の派閥の筆頭となっている」

「フリッツ様の? 派閥って、つまり……」

「ああ。フリッツ様を次の王に即位させるつもりだ」


 無表情のトラヴァスから飛び出た思いもよらぬ言葉に、カールはぎゅっと眉を寄せる。


「次の王に即位って……シウリス様がいるじゃねぇかよ」

「そうだな」

「まさか、暗殺でもしようってのか? あのシウリス様を? 無茶だぜ」

「そこまでは考えていない。フリッツ様を王に即位させる方法は、まだ模索中だ。フリッツ様に王位継承権があるうちにとは考えているが」

「ふぅん……まぁいいけどよ。けどトラヴァスは、リーン派だラウ派だって考えはなかったよな。なんでいきなりラウ派になったんだ?」

「ラウ派というよりは、フリッツ様派なのだがな」


 ラウ派ではなくフリッツ派にこだわるトラヴァスに、カールは顔を顰める。


「じゃあ、なんで急にフリッツ様の派閥になったんだ? こう言っちゃ悪ぃが、フリッツ様の影は薄いぜ。シウリス様があれだからな」


 政務にしても進軍にしても、シウリスは全うするだけでなく、大活躍をしているのだ。

 少なくとも、カールが新聞で得た情報ではそうだった。今回のバキアの件にしても、シウリスの活躍が大きく報じられることは予測できる。

 好戦的ではあるものの、ストレイア王として相応しい人物であると、国民の多くが思っているのだ。


「確かにそうだな。フリッツ様には今のところ、活躍の場がないのは確かだ」

「わざわざそんなフリッツ様を王に据えたい理由はなんなんだよ。シウリス様はよくやってるだろ? 勝ち目のない方につくなんてよ、らしくねぇんじゃねーのか、トラヴァス」

「シウリス様のやり方は、好戦的過ぎる。俺の考える平和とはそういうものではない」

「フリッツ様の考えの方に同調したってことか?」

「そうだ。あの方は、真の平和がなにかをわかっておられる」

「……」


 トラヴァスの言葉にカールは腕組みし、むうっと唸った。


 ──真の平和など、理想で虚構だよ。カール。


 ハッと気づくと、カールの頭にそんなミカヴェルの言葉が浮かんでいた。

 彼がカールの家庭教師をしていた時代に、刷り込まれていた言葉だ。


(今の国王であるシウリス様の活躍は、トラヴァスが引き摺り落としたいと思うほど酷い状態じゃねぇだろ。むしろあの年齢で、立派に政務をこなしてると思うぜ)


 トラヴァスもそれはわかっているはずだと、カールは考えを巡らせた。普通であれば(・・・・・・)、いくら思想が同じだからと言って、わざわざ劣勢であるフリッツの側につくはずはないと。


「なんかあったな、トラヴァス」


 通常では起こり得ない、なにかがあったのだと察知したカールは、トラヴァスを睨むようにして断定した。

 トラヴァスは無表情を崩していない。だからこそ、カールは違和感を覚えて確信する。


「言えよ、トラヴァス。それじゃあ俺は説得させらんねぇぜ」

「……そうだな」


 トラヴァスがフリッツの考えに同調しているのは確かだ。しかしそうなるに至った経緯、そしてシウリスを王でいさせたくない理由を語らずに、カールを引き込むことは難しい。

 それこそがまさにトラヴァスの話したかったことであり、そして知られたくないことでもあった。


「機密もあるからすべては言えん。そしてこれを言えば、お前は俺を蔑むかもしれんな」


 トラヴァスはむっとした香水の匂いを思い出して、吐き気を抑える。

 あれから九ヶ月以上も経っているというのに、思い出すと怖気が走った。


「……顔色悪ぃぜ、トラヴァス。心配すんなよ。俺がお前を蔑むなんて、あるわけねぇだろ?」

「……」


 カールの言葉に、トラヴァスは答えられなかった。

 実際にカールがトラヴァスを蔑むことはなくても、嫌悪感というものは本能レベルで避けがたいものだ。


(多少は顔を歪ませるだろうが、仕方あるまい……カールならば、軽蔑はしないでいてくれるだろう)


 そう自分を納得させるも、言葉に出すには勇気が要る。

 トラヴァスは吐き気と闘いながら、表情は崩さずになるべくなんでもないことのように口を開いた。


「実は俺は、フリッツ様と親交を深めるきっかけがあったのだ」

「きっかけ?」

「ああ。俺は……亡き第二王妃ヒルデ様に言われるがまま……」


 ぐっ、と込み上げるものを耐えて言葉を詰まらせる。

 さらりと言うつもりだったというのに、その事実を口にしようとした途端、脳がフラッシュバックする。


「……うぐ」

「どうした、トラヴァス……おい、大丈夫か!?」


 カールがガタリと立ち上がってトラヴァスの傍へと移動する。


(っく……心を殺せ……あの時のように……)


 しばらく息を止めて耐えると、トラヴァスは無表情の顔を前へと向けた。


「すまん、大丈夫だ」

「本当かよ……なにがあったんだ」

「俺はヒルデ様の犬となり、言われるがままに彼女を抱かなければならなかったのだ」

「……っ」


 気を遣われぬように淡々と告げたトラヴァスだが、カールは思ってもいなかった事態に言葉を失う。

 トラヴァスは心を殺したまま、事実を無表情で続けた。


「最初は薬を盛られた。一度関係を持ってしまうと、バレた時には俺の首が飛ぶ。俺は命令されるがまま、ヒルデ様の体……を……っぐ」

「わかった、もういい!」


 襲いかかるフラッシュバックに耐えられず、トラヴァスは再度言葉を詰まらせた。

 ハァハァと息を吐き出して、必死にヒルデの影を振り切る。

 もうヒルデはこの世の人ではないというのに、虐げられた行為を思い出して吐きそうになるのは変わらない。

 悪魔のような黒い手が、呪いのようにトラヴァスに絡みついて離れずにいるのだ。

 ぶるぶると震える手をどうにか落ち着かせて、トラヴァスはようやく顔を上げることができた。

 そしてそこにいたカールを見て、トラヴァスは目を丸める。


「……どうしてカールが泣いているのだ……」


 目の前でカールがぼろぼろと涙を流していて、トラヴァスの無表情(仮面)は外れた。

 泣いている理由が理解できないトラヴァスに、カールはぽたぽたと床を濡らしながら声を絞り出す。


「ったり前だろ……! 大事な仲間が虐げられて、苦しめられて!! お前がこんなになるなんて、よっぽどじゃねぇか……っ!!」

「カール……」

「クソッ!! トラヴァスの尊厳を踏み躙りやがって、許せねぇ!!」

「落ち着け。もうヒルデ様は処刑されている。過去の話だ」


 予想外のカールの怒りに、トラヴァスは苦しみを忘れて諌める側に回った。

 カールは悔しさで唇を噛み締めながら、ぐいっと袖で涙を拭き上げる。


「くそ!! お前は冷静過ぎんだよ!」

「そうか……そう怒っても、良かったのだな……」

「……あ?」


 感情を爆発させるカールを見て、ずっと心を殺し、飲み込んで耐えてきたものが、ほんの少しだけ楽になった気がした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


ざまぁされたポンコツ王子は、真実の愛を見つけられるか。

サビーナ

▼ 代表作 ▼


異世界恋愛 日間3位作品


若破棄
イラスト/志茂塚 ゆりさん

若い頃に婚約破棄されたけど、不惑の年になってようやく幸せになれそうです。
この国の王が結婚した、その時には……
侯爵令嬢のユリアーナは、第一王子のディートフリートと十歳で婚約した。
政略ではあったが、二人はお互いを愛しみあって成長する。
しかし、ユリアーナの父親が謎の死を遂げ、横領の罪を着せられてしまった。
犯罪者の娘にされたユリアーナ。
王族に犯罪者の身内を迎え入れるわけにはいかず、ディートフリートは婚約破棄せねばならなくなったのだった。

王都を追放されたユリアーナは、『待っていてほしい』というディートフリートの言葉を胸に、国境沿いで働き続けるのだった。

キーワード: 身分差 婚約破棄 ラブラブ 全方位ハッピーエンド 純愛 一途 切ない 王子 長岡4月放出検索タグ ワケアリ不惑女の新恋 長岡更紗おすすめ作品


日間総合短編1位作品
▼ざまぁされた王子は反省します!▼

ポンコツ王子
イラスト/遥彼方さん
ざまぁされたポンコツ王子は、真実の愛を見つけられるか。
真実の愛だなんて、よく軽々しく言えたもんだ
エレシアに「真実の愛を見つけた」と、婚約破棄を言い渡した第一王子のクラッティ。
しかし父王の怒りを買ったクラッティは、紛争の前線へと平騎士として送り出され、愛したはずの女性にも逃げられてしまう。
戦場で元婚約者のエレシアに似た女性と知り合い、今までの自分の行いを後悔していくクラッティだが……
果たして彼は、本当の真実の愛を見つけることができるのか。
キーワード: R15 王子 聖女 騎士 ざまぁ/ざまあ 愛/友情/成長 婚約破棄 男主人公 真実の愛 ざまぁされた側 シリアス/反省 笑いあり涙あり ポンコツ王子 長岡お気に入り作品
この作品を読む


▼運命に抗え!▼

巻き戻り聖女
イラスト/堺むてっぽうさん
ロゴ/貴様 二太郎さん
巻き戻り聖女 〜命を削るタイムリープは誰がため〜
私だけ生き残っても、あなたたちがいないのならば……!
聖女ルナリーが結界を張る旅から戻ると、王都は魔女の瘴気が蔓延していた。

国を魔女から取り戻そうと奮闘するも、その途中で護衛騎士の二人が死んでしまう。
ルナリーは聖女の力を使って命を削り、時間を巻き戻すのだ。
二人の護衛騎士の命を助けるために、何度も、何度も。

「もう、時間を巻き戻さないでください」
「俺たちが死ぬたび、ルナリーの寿命が減っちまう……!」

気持ちを言葉をありがたく思いつつも、ルナリーは大切な二人のために時間を巻き戻し続け、どんどん命は削られていく。
その中でルナリーは、一人の騎士への恋心に気がついて──

最後に訪れるのは最高の幸せか、それとも……?!
キーワード:R15 残酷な描写あり 聖女 騎士 タイムリープ 魔女 騎士コンビと恋愛企画
この作品を読む


▼行方知れずになりたい王子との、イチャラブ物語!▼

行方知れず王子
イラスト/雨音AKIRAさん
行方知れずを望んだ王子とその結末
なぜキスをするのですか!
双子が不吉だと言われる国で、王家に双子が生まれた。 兄であるイライジャは〝光の子〟として不自由なく暮らし、弟であるジョージは〝闇の子〟として荒地で暮らしていた。
弟をどうにか助けたいと思ったイライジャ。

「俺は行方不明になろうと思う!」
「イライジャ様ッ?!!」

側仕えのクラリスを巻き込んで、王都から姿を消してしまったのだった!
キーワード: R15 身分差 双子 吉凶 因習 王子 駆け落ち(偽装) ハッピーエンド 両片思い じれじれ いちゃいちゃ ラブラブ いちゃらぶ
この作品を読む


異世界恋愛 日間4位作品
▼頑張る人にはご褒美があるものです▼

第五王子
イラスト/こたかんさん
婿に来るはずだった第五王子と婚約破棄します! その後にお見合いさせられた副騎士団長と結婚することになりましたが、溺愛されて幸せです。
うちは貧乏領地ですが、本気ですか?
私の婚約者で第五王子のブライアン様が、別の女と子どもをなしていたですって?
そんな方はこちらから願い下げです!
でも、やっぱり幼い頃からずっと結婚すると思っていた人に裏切られたのは、ショックだわ……。
急いで帰ろうとしていたら、馬車が壊れて踏んだり蹴ったり。
そんなとき、通りがかった騎士様が優しく助けてくださったの。なのに私ったらろくにお礼も言えず、お名前も聞けなかった。いつかお会いできればいいのだけれど。

婚約を破棄した私には、誰からも縁談が来なくなってしまったけれど、それも仕方ないわね。
それなのに、副騎士団長であるベネディクトさんからの縁談が舞い込んできたの。
王命でいやいやお見合いされているのかと思っていたら、ベネディクトさんたっての願いだったって、それ本当ですか?
どうして私のところに? うちは驚くほどの貧乏領地ですよ!

これは、そんな私がベネディクトさんに溺愛されて、幸せになるまでのお話。
キーワード:R15 残酷な描写あり 聖女 騎士 タイムリープ 魔女 騎士コンビと恋愛企画
この作品を読む


▼決して貴方を見捨てない!! ▼

たとえ
イラスト/遥彼方さん
たとえ貴方が地に落ちようと
大事な人との、約束だから……!
貴族の屋敷で働くサビーナは、兄の無茶振りによって人生が変わっていく。
当主の息子セヴェリは、誰にでも分け隔てなく優しいサビーナの主人であると同時に、どこか屈折した闇を抱えている男だった。
そんなセヴェリを放っておけないサビーナは、誠心誠意、彼に尽くす事を誓う。

志を同じくする者との、甘く切ない恋心を抱えて。

そしてサビーナは、全てを切り捨ててセヴェリを救うのだ。
己の使命のために。
あの人との約束を違えぬために。

「たとえ貴方が地に落ちようと、私は決して貴方を見捨てたりはいたしません!!」

誰より孤独で悲しい男を。
誰より自由で、幸せにするために。

サビーナは、自己犠牲愛を……彼に捧げる。
キーワード: R15 身分差 NTR要素あり 微エロ表現あり 貴族 騎士 切ない 甘酸っぱい 逃避行 すれ違い 長岡お気に入り作品
この作品を読む


▼恋する気持ちは、戦時中であろうとも▼

失い嫌われ
バナー/秋の桜子さん




新着順 人気小説

おすすめ お気に入り 



また来てね
サビーナセヴェリ
↑二人をタッチすると?!↑
― 新着の感想 ―
前話の甘々も良いですが、こちらの男同士の友情も感動ものでした。 トラヴァスのトラウマもカールのおかげでかなり救われましたね。良かった(^^) それにしてもカールの成長は、元々の資質もあるようですが、ミ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ