表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あなたを忘れる方法を、私は知らない  作者: 長岡更紗
光の剣と神の盾〜オルト軍学校編〜

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/390

41.いや、いい……今だ

ブクマ26件、ありがとうございます!

 闘技場に入ると、中は突然の王族訪問にざわめいていた。

 シウリスとフリッツは、舞台を一望しやすい特別席へと案内されて座っている。護衛の騎士たちは立ったまま二人を囲んでいた。

 グレイがその特別席に目を向ける。


「まさか、王族が視察に来るとはな」

「シウリス様は自分の部隊を作っちまったし、今から優秀な奴の目星をつけときたかったんじゃねぇか?」

「だとしても、事前連絡すらないだなんておかしいわ。それにどうしてフリッツ様まで来られたのかしら……」


 二人は当然アンナの問いに答えられるわけもなく、疑問は疑問のままで終わった。

 第二回戦の試合が開始されると、すぐにグレイの名前が呼ばれる。

 王族が来て気合が入りすぎていた相手を、グレイは難なく討ち取って、あっという間に十ポイントを取って終わらせた。

 カールとアンナも順当に勝ち進んでいく。


 そしてAブロックの勝者はグレイ、Bブロックの勝者はカール、Cブロックはシモン、Dブロックがアンナとなった。


 ここからは特別席の前にある中央の舞台で、一試合ずつ行われていく。

 まずは先に試合が終わっていた、CブロックのシモンとDブロックのアンナの対戦となった。


「最初に観戦した奴だな。大丈夫だ、アンナなら問題なく勝てる」

「いつも通りいけよ、アンナ!」

「ええ。行ってくるわ」


 真剣と五角盾を舞台の下に置き、模擬剣と革の盾を手にして舞台へと上がる。

 武器は両手剣、片手剣、短剣ならどれでも使用可だ。二刀流や盾の使用も許されている。どれも模擬剣、革の盾であることは必須だが。

 シモンは片手剣一本だ。一般的なストレイア王国騎士の、見本のような立ち姿である。


「準決勝戦、アンナ対シモン! 試合開始!!」


 コールと同時にアンナは切り掛かった。

 シモンが剣で受けた瞬間、アンナは盾で懐へと潜り込む。

 と同時に盾をドンッと押し出(バッシュ)した。


「うぐっ!」


 剣以外の攻撃が入っても、ポイントにはならない。

 シールドバッシュを食らい体勢を崩したシモンへと、アンナは即座に剣を胴へと振り落ろす。


「六ポイント、アンナ!! 中央へ!!」


 審判のコールに、会場はわぁぁああっと沸く。

 グレイとカールは当然という顔で、戦の女神のようなアンナを見る。

 アンナとシモンは素早く中央へと戻り、再び構えた。


「アンナ、六ポイント! シモン、ポイントなし! 試合再開!」


 仕切り直し直後は、シモンが先に仕掛けた。

 横薙ぎの剣をアンナが盾で受け止めて弾く(シールドパリィする)と、相手の浮いた腕に剣で一撃を入れる。

 しかしそれで終わらせず、すぐさま盾でシモンの足を引っ掛けた。


「えっ!?」


 シモンの理解不能という声が出ると同時に、彼は仰向けに倒れる。

 瞬間、アンナは胴へと剣を叩き入れた。


 あまりの早さに会場は一瞬シンとしたが、すぐにどよめきと歓声で会場内は盛り上がりを見せる。


「勝負有り!! 両者中央へ!!」


 コールを受けたアンナは、シモンへと手を差し出した。


「ごめんなさい、やりすぎたかしら。大丈夫?」

「ああ、すまない、大丈夫だ。やっぱり強いな。まったく敵わなかった」

「ふふ、ありがとう」


 アンナに引っ張り起こされたシモンは立ち上がり、共に中央へと向かう。


「時間、四十秒! 四肢、二ポイント! 胴、十二ポイント! 計十四ポイント! 勝者アンナ! 決勝進出!!」


 アンナの名前がコールされると、さらに会場は沸いた。

 数年前までは生意気だのなんだのと言われていたが、そんな言葉は一切なく、多くの賞賛がアンナへと向けられている。

 チラリと特別席へと視線を移すと、拍手するフリッツの横で、シウリスがアンナを見ていた。

 少しむっつりしている顔が『当然だ』と言いたげで、アンナは微笑みを讃えて舞台を降りる。


「やったな、アンナ!」

「シールドバッシュもシールドフックも綺麗に決まったな。よかったぞ」

「ありがとう。次はあなたたちね。がんばって!」


 アンナの言葉に、グレイとカールは顔を見合わせてニッと笑い合う。


「遠慮はいらんぞ、カール。思いっきりこい」

「んーなの、わかってんだよ。油断こいてっと、すぐに決めっちまうからな!!」

「楽しみだ」

「準決勝二戦目! Aブロックグレイ、Bブロックカールは前へ!」


 名前を呼ばれて、グレイは剣を一本、カールは剣を二本(・・)装備すると、二人は舞台へと上がった。

 中央に出揃った二人は、すらりと模擬剣を引き抜く。しかしカールは一本だけ。これまでの試合では、二本目を腰につけてさえいなかった。


「その腰の剣は飾りか? 先に抜いておく方がいいんじゃないのか」

「っへ、とっておきは簡単に見せたりしねぇんだ」

「見せる前にやられないようにしろよ」

「うっせ。見てろよ。その余裕、ぶった斬ってやるからよ」


 ギラリとカールの赤い目が野獣のように光り、グレイはそれ以上なにも言わずに構えた。

 二人とも片手剣用だが、両手持ちをしている。時によって使い分けられるのが、この剣のいいところだ。

 一瞬で二人を取り巻く空気が変わり、会場は静まる。

 気迫を間近で感じ取ったアンナは、ごくりと息を呑んだ。


「準決勝戦、グレイ対カール! 試合開始!!」


 開始と同時に二人は激突する。

 ドガッという音を立てて剣は交差し、切り結ぶ前に二人は飛び退くように距離を取る。

 そしてそのまま地を蹴ったのはカールだ。

 低い姿勢で飛ぶようにグレイに切りかかった。


「っく!」


 グレイがカールの剣を横に弾く。と同時にカールは力に逆らわず飛び下がり、また猛進していく。


(相変わらずっ! 速いっ!)


 野生動物のようにしなやかで速い脚力を持つカールの剣を、グレイは捌きながら徐々に闘志を燃やしていく。

 バックステップの速さにグレイの剣は追いつけず、四肢の二ポイントを狙っても届かない。

 逆にカールも、どれだけ速い攻撃を繰り出しても、すべてを正確に弾かれているのだ。こちらも中々グレイへと剣が到達しない。


(にゃろうっ! 俺の最速の技を難なく捌きやがって!! 相変わらずかわいくねえ!!)

(よし、速さに目が慣れてきた!)


 獣のような突進をグレイは見極め、突きの剣を己の剣で滑らせて鍔迫り合う。

 そのまま力で押さえつけるように上から押しつければ、カールが引いた瞬間肩へと剣が入り、六ポイント取れる算段だ。

 しかしもちろん、カールもそんなことは承知である。


「ぐぎぎっ」

「さぁどうする、カール」


 ニッと笑うグレイに、カールは苛立ちの顔を向けた。


「余裕こいてんじゃ……ねぇよ!!」

「!?」


 カールは切先を左方に下げてグレイの剣を滑らせる。

 グレイの剣が空を斬った瞬間。


「おらぁあ!!」


 カールはもう一つの剣を鞘から抜くと同時に、グレイの足を掠めた。


「二ポイント!! カール!」


 審判のコールに、会場はどよめいた。

 去年の優勝者であるグレイから、先に二ポイントを取ったのだ。

 グレイはここまで一ポイントも取られずに上がって来ているので、初失点だった。


「っく! 足しか狙えなかったぜ……しかも浅ぇ!」


 グレイが一瞬早く気づき、咄嗟に下がったため、かすり傷程度にしか入らなかった。

 カールは納得いかずに顔を歪めたが、浅くとも二ポイントは二ポイントである。


(ショートソード、しかも逆手持ちか。確かにこれは厄介だ)


 これまでの試合で、カールは一度もこの模擬剣を使っていない。

 対グレイやアンナの時のための切り札だ。

 しかしカールはその切り札を、すぐに鞘へと戻す。


(普段は片手剣を両手持ちのいつものスタイルだが……油断すると横から二刀目が飛んでくるぞ。迂闊に鍔迫り合いはできんな)


 赤い髪をゆらめかせるカール。赤い目がギラギラとグレイを狙う。


(浅かったが、やれねぇことはねぇ!! 俺の二刀は、グレイに通用する!! ぜってぇ勝つ!!!!)


「まるで赤い獣だな」


 グレイはふっと笑ってそう言うと、猛獣相手に威圧を放った。

 しかしカールはグレイの圧力をものともせず、それ以上の気迫でもって剣を振りかざす。


「っらぁぁああああああ!!!!」

「っは!!」


 カールの攻める刃を、グレイは弾き返す。

 グレイが攻撃に転じる前に、カールの方が先に攻撃を仕掛ける。

 切り結んでも、グレイはカールの二刀目を気にしてすぐ押し返すことしかできない。

 その間にもカールはぐんぐん成長し、剣のキレはどんどん上がっていく。


「フーッ! フーッ! フーッ!!」


 興奮するカールを前に、グレイはギリッと眉尻を上げた。


(こいつ……本当に獣かよ!!)


 ガンガンッと何度も交差する剣を受けながら、グレイもどんどん研ぎ澄まされていく。

 肩で息をしながらも、グレイは次のカールの剣を見定めた。

 赤い獣が地を蹴り出した瞬間。

 会場の誰の声も聞こえないくらいに集中したグレイは、姿勢をグンと下げながら自らも走り出す。


「オラァ!!」

「はっ!!」


 カールの打ち下ろした剣を頭上で受けながら、グレイは足を滑り込ませた。

 ザシュウッと体が地面を擦りながらスライドし、カールの足を思いっきり蹴り込む。


「ッッが!!」


 カールの体が一瞬浮いた。

 グレイは立ち上がると同時に剣を振り下ろす。

 バシンと左腕に剣が入り、カールはギリッと歯を見せる。


「二ポイント! グレイ!」

「クソッ!!」


 悔しい思いを口にしながらも、カールは猫のように素早く体勢を戻した。

 追撃を入れようとしたグレイだったが、その戻りの速さに二撃目は諦めざるを得ない。

 そもそも一撃目も胴を狙ったというのに、あの体勢からカールは体を捻って回避したのだ。


「フーッ、フーッ!!」

「ハァッ! ハァ!!」


 グレイとカールの研ぎ澄まされた状態を見て、アンナは手が震えた。


(二人とも、すごい集中力だわ。強い……!!)


 アンナはもちろんグレイが勝つと思っていたが、これはどう転んでもおかしくない試合になっている。

 カールの集中力と成長速度、そして身体能力は理解していたつもりでいたが、想像以上だった。

 時間はすでに三分を経過している。あまりのんびりしている時間はない。

 今度は先にグレイが仕掛けた。

 カールはその剣を受けずにギリギリで避け、すぐさまサイドに飛び退いて攻撃に転じる。

 後の先すら取るカールにグレイが追い詰められているように見えて、会場はざわめき始めた。


「カールってあんな強かったか!?」

「いいぞ、いけーー!! カール!!」

「グレイの連覇を阻止しろーー!!」


 元々人気者のカールへの声援が、一気にヒートアップした。

 そんな言葉など聞こえないくらいに、二人は集中しているが。


 カールの攻撃に、グレイは先ほどのように足を狙って滑り込む。

 しかしカールはすぐさま察知して自ら飛び上がると、グレイの攻撃を躱した。

 グレイの体勢が整う前にカールは懐へと入り込み、胴を狙う。なんとか剣を受けたグレイはしかし、繰り出される二本目の剣に対応する術がなかった。

 胴を目指して飛んでくる、鞘から出されたカールのショートソード。

 剣は間に合わず、グレイは咄嗟に右腕を犠牲にして胴を守る。


「っぐ!!」

「二ポイント!! カール!!」

「フーーッ!! フーーッ!!」


 コール後も赤い獣はグレイへの攻撃を止めることなく剣を繰り出した。

 グレイの体もどんどん熱くなってくる。時間も一分を切った。

 現在グレイ二ポイント、カールは四ポイントだ。

 グレイの集中はこれ以上なく研ぎ澄まされていく。

 逆袈裟懸けに振り上げられる剣を、グレイは初めて受け止めずにギリギリで躱した。

 空を斬ったカールの剣筋は、すぐさま攻撃に転じて横薙ぎに変化する。

 グレイはそんなカールの、柄を狙って。


「フンッッ」


 ドカッと蹴り上げた。

 一瞬止まったカールの腕に、グレイは左手(・・)に持った剣をバシンと吸い込ませていく。


「二ポイント!! グレイ!!」


 どよめきながらも大いに盛り上がる会場。

 これで四ポイントずつ、時間もない。

 会場ではどっちが勝つか、金を賭ける者まで現れ始める始末だ。


「五分経過! 中央へ!!」


 とうとう制限時間の五分が経過する。

 審判に言われ、二人はギラギラとお互いを睨みながら中央へと戻る。


「グレイ四ポイント、カール四ポイント、同点により試合延長! これよりポイント先取制となる!! 試合、再開!!」


 再開のコールと同時に二人は攻撃に出る。鍔迫り合いには持って行かずに、互いに押し弾いた。


「フーッッ!! フーッッ!!」

「ハァーッ!! ハァーッ!!」


 二人とも獣のような形相で、一歩も引かずに剣を交わし続ける。

 グレイは左手一本の片手持ち、カールは両手持ちでショートソードは鞘に収めている。

 二人の攻防は決着がつかずに一分、そして二分が過ぎた。

 ゼェゼェと肩で息をしながらも、足を止めることなく二人はぶつかり合う。

 ガガンッと激しくレザーソードの剣戟が響き、鍔迫り合いになるかと思われた直後、グレイは剣を手放した。

 力を伝える場所を奪われたカールは、一瞬だけ前のめりになる。

 グレイはその瞬間を逃さず剣を躱し、懐に入り込んだ。


「あ゛ッ!?」

「ガァァアアアッッ」


 気づいた時には、カールの世界はぐるりと周っていた。

 空が見えた瞬間、ドシンと音が響き背中に痛みが走る。


「ぐがっ!!」


 カールを力技で、しかも左手一本で(・・・・・)無理やり背負い投げたグレイは、カールのショートソードを奪い取った。

 そしてその剣をカールの心臓へと突き立てようとし、先の数センチが胸の上でぐにゃりと歪んだところで手を止める。


「六ポイント!! グレイ!! 両者、中央へ!」


 大きくコールされる、審判の声。

 グレイは唸り声を上げる狼のような顔をしたまま、カールのショートソードから手を放した。先ほど投げ捨てた自分の模擬剣を拾い、中央へと向かう。

 長剣を鞘に戻したカールは、歯を食い縛ってショートソードを手にし、荒い息のまま教官の言われた通りに中央へと向かった。


「時間、八分二十秒! 四肢、四ポイント! 胴、六ポイント! 計十ポイント! 勝者グレイ! 決勝進出!!」


 この宣言に、わぁあっと会場が盛り上がる。

 しかしグレイは飢えた狼のような顔をしたまま、闘争心を剥き出しにしていた。カールもまた燃えるような目のままで、自分への怒りが爆発する。


「ちっくしょおおおおおおおっっっっ!!!!」


 バギンッッと音が鳴ったかと思うと、カールの自作のショートソードは真っ二つに折れた。

 カールはこの一戦に賭けていたのだ。

 今まで見たことのない怒りの顔をしていて、舞台から降りてくるカールにアンナは声を掛けることができなかった。


「では十分の休憩後、次の試合を──」

「いや、いい……今だ」


 教官の言葉に、グレイはグルルと威嚇の声を出しそうな顔のまま、アンナへと目を向けた。

 ゾクリ、とアンナは体を震わせる。

 カールとの戦闘で闘争本能の塊となったグレイは、今の状態を維持するために休憩を拒否した。


(……いきなり全開のグレイとやらなきゃいけないなんて)


 グレイがフーフーと口で息を吐きながら、クイクイッと四本の指でアンナを壇上へと誘う。

 ここで拒否すれば、戦う前から負けたことを認めることになる。

 アンナは恐怖を振り払い、模擬剣と革の盾を手に、舞台へと上がるのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。


ざまぁされたポンコツ王子は、真実の愛を見つけられるか。

サビーナ

▼ 代表作 ▼


異世界恋愛 日間3位作品


若破棄
イラスト/志茂塚 ゆりさん

若い頃に婚約破棄されたけど、不惑の年になってようやく幸せになれそうです。
この国の王が結婚した、その時には……
侯爵令嬢のユリアーナは、第一王子のディートフリートと十歳で婚約した。
政略ではあったが、二人はお互いを愛しみあって成長する。
しかし、ユリアーナの父親が謎の死を遂げ、横領の罪を着せられてしまった。
犯罪者の娘にされたユリアーナ。
王族に犯罪者の身内を迎え入れるわけにはいかず、ディートフリートは婚約破棄せねばならなくなったのだった。

王都を追放されたユリアーナは、『待っていてほしい』というディートフリートの言葉を胸に、国境沿いで働き続けるのだった。

キーワード: 身分差 婚約破棄 ラブラブ 全方位ハッピーエンド 純愛 一途 切ない 王子 長岡4月放出検索タグ ワケアリ不惑女の新恋 長岡更紗おすすめ作品


日間総合短編1位作品
▼ざまぁされた王子は反省します!▼

ポンコツ王子
イラスト/遥彼方さん
ざまぁされたポンコツ王子は、真実の愛を見つけられるか。
真実の愛だなんて、よく軽々しく言えたもんだ
エレシアに「真実の愛を見つけた」と、婚約破棄を言い渡した第一王子のクラッティ。
しかし父王の怒りを買ったクラッティは、紛争の前線へと平騎士として送り出され、愛したはずの女性にも逃げられてしまう。
戦場で元婚約者のエレシアに似た女性と知り合い、今までの自分の行いを後悔していくクラッティだが……
果たして彼は、本当の真実の愛を見つけることができるのか。
キーワード: R15 王子 聖女 騎士 ざまぁ/ざまあ 愛/友情/成長 婚約破棄 男主人公 真実の愛 ざまぁされた側 シリアス/反省 笑いあり涙あり ポンコツ王子 長岡お気に入り作品
この作品を読む


▼運命に抗え!▼

巻き戻り聖女
イラスト/堺むてっぽうさん
ロゴ/貴様 二太郎さん
巻き戻り聖女 〜命を削るタイムリープは誰がため〜
私だけ生き残っても、あなたたちがいないのならば……!
聖女ルナリーが結界を張る旅から戻ると、王都は魔女の瘴気が蔓延していた。

国を魔女から取り戻そうと奮闘するも、その途中で護衛騎士の二人が死んでしまう。
ルナリーは聖女の力を使って命を削り、時間を巻き戻すのだ。
二人の護衛騎士の命を助けるために、何度も、何度も。

「もう、時間を巻き戻さないでください」
「俺たちが死ぬたび、ルナリーの寿命が減っちまう……!」

気持ちを言葉をありがたく思いつつも、ルナリーは大切な二人のために時間を巻き戻し続け、どんどん命は削られていく。
その中でルナリーは、一人の騎士への恋心に気がついて──

最後に訪れるのは最高の幸せか、それとも……?!
キーワード:R15 残酷な描写あり 聖女 騎士 タイムリープ 魔女 騎士コンビと恋愛企画
この作品を読む


▼行方知れずになりたい王子との、イチャラブ物語!▼

行方知れず王子
イラスト/雨音AKIRAさん
行方知れずを望んだ王子とその結末
なぜキスをするのですか!
双子が不吉だと言われる国で、王家に双子が生まれた。 兄であるイライジャは〝光の子〟として不自由なく暮らし、弟であるジョージは〝闇の子〟として荒地で暮らしていた。
弟をどうにか助けたいと思ったイライジャ。

「俺は行方不明になろうと思う!」
「イライジャ様ッ?!!」

側仕えのクラリスを巻き込んで、王都から姿を消してしまったのだった!
キーワード: R15 身分差 双子 吉凶 因習 王子 駆け落ち(偽装) ハッピーエンド 両片思い じれじれ いちゃいちゃ ラブラブ いちゃらぶ
この作品を読む


異世界恋愛 日間4位作品
▼頑張る人にはご褒美があるものです▼

第五王子
イラスト/こたかんさん
婿に来るはずだった第五王子と婚約破棄します! その後にお見合いさせられた副騎士団長と結婚することになりましたが、溺愛されて幸せです。
うちは貧乏領地ですが、本気ですか?
私の婚約者で第五王子のブライアン様が、別の女と子どもをなしていたですって?
そんな方はこちらから願い下げです!
でも、やっぱり幼い頃からずっと結婚すると思っていた人に裏切られたのは、ショックだわ……。
急いで帰ろうとしていたら、馬車が壊れて踏んだり蹴ったり。
そんなとき、通りがかった騎士様が優しく助けてくださったの。なのに私ったらろくにお礼も言えず、お名前も聞けなかった。いつかお会いできればいいのだけれど。

婚約を破棄した私には、誰からも縁談が来なくなってしまったけれど、それも仕方ないわね。
それなのに、副騎士団長であるベネディクトさんからの縁談が舞い込んできたの。
王命でいやいやお見合いされているのかと思っていたら、ベネディクトさんたっての願いだったって、それ本当ですか?
どうして私のところに? うちは驚くほどの貧乏領地ですよ!

これは、そんな私がベネディクトさんに溺愛されて、幸せになるまでのお話。
キーワード:R15 残酷な描写あり 聖女 騎士 タイムリープ 魔女 騎士コンビと恋愛企画
この作品を読む


▼決して貴方を見捨てない!! ▼

たとえ
イラスト/遥彼方さん
たとえ貴方が地に落ちようと
大事な人との、約束だから……!
貴族の屋敷で働くサビーナは、兄の無茶振りによって人生が変わっていく。
当主の息子セヴェリは、誰にでも分け隔てなく優しいサビーナの主人であると同時に、どこか屈折した闇を抱えている男だった。
そんなセヴェリを放っておけないサビーナは、誠心誠意、彼に尽くす事を誓う。

志を同じくする者との、甘く切ない恋心を抱えて。

そしてサビーナは、全てを切り捨ててセヴェリを救うのだ。
己の使命のために。
あの人との約束を違えぬために。

「たとえ貴方が地に落ちようと、私は決して貴方を見捨てたりはいたしません!!」

誰より孤独で悲しい男を。
誰より自由で、幸せにするために。

サビーナは、自己犠牲愛を……彼に捧げる。
キーワード: R15 身分差 NTR要素あり 微エロ表現あり 貴族 騎士 切ない 甘酸っぱい 逃避行 すれ違い 長岡お気に入り作品
この作品を読む


▼恋する気持ちは、戦時中であろうとも▼

失い嫌われ
バナー/秋の桜子さん




新着順 人気小説

おすすめ お気に入り 



また来てね
サビーナセヴェリ
↑二人をタッチすると?!↑
― 新着の感想 ―
お見事な戦闘シーン、手に汗握るというか、目が離せないエピソード、秀逸でした。 すごいです! 次話の決勝も期待しています。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ