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ヒトを勝手に~番外編  作者: 港瀬つかさ


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ウォール組のお二人のお話

 えーっと、ウォール組のおっさんズの何かと言いますと、セバスティアンさんがタチの悪いのに絡まれたと聞いたオクタビオのおっちゃんが大慌てで駆けつけたけど、既に自力でフルボッコにして迎撃してて、「遅かったか……!」っていうのがあります。相棒の心配はしない。

 クールそうに見えて沸点の低いセバスティアンさん、自衛のためと言いながら容赦なく相手をぶっ潰すので、ちょっかいかけてきた相手の方を心配するオクタビオのおっちゃんというやつですね。

「俺がもっと早く来ていれば……!」っていうのが口癖。でも相棒の心配は微塵もしてない。

 セバスティアンさんは降りかかる火の粉を(徹底的に)払っただけなので、「ビオ、煩いぞ」って面倒くさそうな顔をするだけですね。一応、相手が手を出してこなければ何もしないセバスティアンさんなので、迎撃された方が悪いんですよ。えぇ、そこは間違いない。ただやり過ぎるだけで。薔薇にトゲの図。

 ちなみにセバスティアンさんは、エルフの先祖返りなのから察していただけるように、魔法がお得意です。本職のエルフや妖精族には劣りますけども、ただの人間よりは圧倒的に魔力量が多く、魔法の制御もお得意です。

 そんなわけで、ぱっと見で武器を持っていなくても、まぁ、戦えちゃうんですよね。そして、何気に性格は苛烈なところがあるので、敵には容赦しない。向かってくるなら徹底的に叩き潰すタイプなので。やだ、美人怖い。

 オクタビオのおっちゃんはその辺全部解った上で、相手が悪いのも理解した上で、やり過ぎる前に回収したいってのが本音。相棒が変に逆恨みされそうなのも困るし、治安維持とかが仕事に引っかかってくるので、あんまり大事にしてほしくない。そんな感じ。

 でもやっぱり相棒の心配は微塵もしないので、まぁ、そういう感じの腐れ縁の幼なじみですね。仲良し。

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