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異世界転生係で神畜の女神やってます  作者: 大鳳
最終章 黙示録編

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二大怪獣決戦

ービュンッ!ー


「ぐっ!」

 ソーマは足の先端を使ってフィーナを地面に押し倒してきた。

地面に押し付けられた凄まじい質量の圧迫感にフィーナの顔が苦痛で歪んでいく。

「が、がはっ! く、くぅっ!」

 フィーナは両手で何とか巨大な足を退けようと藻掻くが彼女の力では全く動かない。

「君にはここで退場して貰うけど、その前にもっ愉しませて貰うよ。せっかくだからさぁ!」

 ソーマは自分の足で押さえつけているフィーナに目掛け何本もの触手の様なモノを伸ばしてきた。

(あ、アル……)

 遥か頭上には自分を見下ろすアルフレッドの姿をしたソーマの顔が見える。

(わ、私には何も出来ないの……?)

 結局、彼も救えずこの世界も救えないのかと、自分の無力さにフィーナの目から涙が溢れる。


ーシュルシュルシュル……ー


「ひっ!」

 そんなフィーナの四肢にソーマからの触手が巻き付き始めたその時

「グオオオオッ!」


ーブアアアアッ!ー


 遥か頭上から何者かの雄叫びと共に闇のブレスがソーマの頭上に降り注いできた。

「な、なんだ?」


ーズシン! ズシン!ー


 ソーマはたまらず巨体を後退させる。フィーナの身体はまだソーマの長い足によって地面に押し付けられたままだが、彼女への拘束する力が若干緩んだその時


ーズバッ!ー


「わりぃ! 遅くなった! お前ら、さっさと嬢ちゃんを助け出せ!」

 ソーマの足を大剣で切り飛ばしたのはシルバーベアだった。

彼はソーマの足を切り飛ばすと、ソーマに対する盾となるべく大剣を構えて彼からの次の攻撃に備える。

 一方のソーマは上空に現れた黒竜に気を向けている。その間に

「なんだか訳分からねぇ触手ばかりだな。急いでぶった切るぞ!」


ーザクッ! ザクッ!ー


 触手に捕らわれたフィーナの拘束を解いてくれてるのは白銀の群狼のファング達だ。

「アニキィ、こっちも切れましたッス!」

「こっちもだ!」

「この手は何だ? やけに頑丈だ!」

 ファングにラット、タンク、ノッポの四人がかりでフィーナを助け出そうとしてくれているが、フィーナが動けなくなるキッカケとなった地面から伸びてきた手に対処するのは難しい様だ。その時


ースパパッ!ー


「また、汚らわしいモノを斬ってしまった」

 地面からの手をあっさりと切り裂いたのはメイプルだった。

 彼女の曲刀によって両断された地面から伸びてきた手はゴーレムのモノの様に頑丈だった。

 これでは今のフィーナの力ではどうにもならなかったのも仕方が無い。

「よし、さっさと引き上げるぞ」

 ファングの指示の元、フィーナは皆に担がれ白銀の群狼達によって、一目散に王都の正門まで避難させられていくのだった。


ーズシイィィィン!ー


 フィーナ達が無事に退避したのを確認した黒竜は、ソーマの王都への接近を阻むべくその巨体を地上に着地させた。

 異形に成り果てたソーマと黒竜ダインスレイフの体格は互角そのもの、王都の正門付近では魔王の駆る黒竜が異形を打ち倒すものと皆が信じて疑っていなかった。



「大至急、王都中から聖職者と衛兵を集めさせろ!」

 王都の目抜き通りに急ぎ設営されたテント内にてグレースの指示が飛ばされている。

 夜間にも関わらず、王都の正門付近では臨時の対策本部が設置され、新たな死霊や死骸に対する方策が検討され始めていた。

 また、初戦で迎撃に当たった冒険者達からも情報収集が開始されており、グレースの元には確かな敵情が確実に集められつつあった。

 王都では死霊に対する防衛策が着々と進められていく中で、王都の外ではソーマとダインスレイフの戦いが始められようとしていた。



「サッちゃん? 私、何かやる事ある?」

「今は特にありません。エルフィーネさんには新手への警戒を願います」

 黒竜ダインスレイフの頭上では魔王サタナエルとエルフィーネの作戦会議が行われていた。そんな二人を見たソーマは

「君達は……魔王とその手先なんだね〜。元勇者の僕に挑むなんて……バカなのかい?」

 そう話しながら自分の身体から筋肉質な腕を何本も生成させて殴り掛かってきた。


ーブォン! ブォン!ー


 殴り掛かるソーマだが、巨体ゆえの鈍重さから同じ巨体であるダインスレイフに対しては空を切るのみだった。

 しかし、対するダインスレイフにもソーマに対する決め手が無かった。魔物の身体の集合体である今のソーマは闇属性の塊同然なのだ。

 同じ闇属性である黒竜ダインスレイフにとっても戦いにくい相手である事に変わりは無い。

しかも、ソーマの身体は他の生命体をも取り込もうとしてくる。自然ダインスレイフによる攻撃は飛び道具に頼らざるを得なくなる訳だが……。

「ギャオオオオーッ!」


ーブアアアアッ!ー


 ダインスレイフのブレスは幾度となくソーマに浴びせかけられたがいずれも有効打とはならず、唯一人間部分として露出しているアルフレッドの身体が闇のブレスが通用する箇所でしか無かった。

「くそっ、これならどうだ!」

 ソーマは自分の身体を異形の身体の奥に埋め込み出した。これでダインスレイフにはソーマに対する攻撃手段を無くしてしまった事に等しい。

「サッちゃん、私出来る事ある?」

「……エルフィーネさん、今から後退するから降りて頂きたい」

 攻め手を欠いた状況にエルフィーネはサタナエルに尋ねるが、彼から返ってきた答えは途中下車だった。しかし

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