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異世界転生係で神畜の女神やってます  作者: 大鳳
第八章 貴族令嬢編

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トゥルーエンド必須フラグ

「王都の近くにある地下迷宮知ってるよな? 実はそこにはある噂話があるんだ」

 王都を歩きながら話すアッシュは、冒険者の中で噂されているという与太話について語り始める。

「地下迷宮の何処かに地下へ降りる秘密の通路があるらしくてな。その先を進むと……」

 アッシュが語る話はフィーナにはまるっきり与太話にしか思えなかった。

 王都近くの地下迷宮と言えば、魔法学院でも春の遠足の行き先になる位には安全な行楽地である。

 たまにゴブリンが居る位の腕試しダンジョンに過ぎず、王都に近い事から、様々な冒険者達に隅々まで調べ尽くされてしまっている様な出涸らしダンジョンでしか無い。

「神に祝福された破邪の剣が安置されてるって話なんだ。そこで俺達で、その聖剣を見つけ出してやろうってんだ」

 アッシュが語る内容はとても信じられない様なおとぎ話だった。

 第一、近所のよくあるダンジョンなんかに貴重な聖剣が転がっているとはとても思えない。

「わかりました。私で良ければ皆さんのお手伝いをします」

 フィーナは春休みの時にアッシュ達にお世話になった経緯があり、彼等を手伝うのも吝かでは無かった。

「フィーナが行くならあたしも行く〜! あんな地下迷宮なんかチョロいチョロい!」

 実入りは良くないだろう話にアリアが食いついてきた。また

「皆さんが行くなら私も……」

 パトリシアも地下遺跡に同行するつもりな様だ。

 こうして戦士二、弓兵一、魔術師兼神官三の偏りまくったパーティーは王都近郊の地下遺跡へ向かうのだった。



 近所の心霊スポットにやってくるノリで地下遺跡にやってきたフィーナ達、特に警戒する事無くゾロゾロと遺跡に入っていく。

 松明を持ったアッシュ、バベルを先頭に後にユリィが続きその後をアリア、パトリシア、フィーナが続いている。

学生服のまま地下遺跡に来てしまったフィーナ達三人は、流石に地下遺跡では浮いてしまっていた。

 ここの地下遺跡は、王都に近い事もあって複雑なモノでは無く三階層の大賢者の棺が安置されていたフロアが一応の最奥とされている。

 その大賢者の棺もフィーナ達が一年生の時の春の遠足の時に大賢者の棺に関するトラブルが発生したはずだが、結局忙しい学院生活を送っている間に有耶無耶になってしまっていた。

 ただ単に三階層に降りるだけなら大した時間は掛からない。フィーナ達はさしたる障害もなく地下遺跡の最奥に降りていくのであった。



 魔道具により通路に設置された補助灯の光の当たらない暗闇の黒い影が僅かに蠢き始めた。そして

「シェイド、私を呼ぶからには面白いモノ見つけたんでしょうね?」

 蠢く暗闇から現れたのはタチアナだった。彼女は闇の精霊から急な呼び出しを受けたのか不機嫌な様子を隠さない。

「お前の障害となっているハイエルフの娘がこの地下遺跡の最深部に向かっている」

 シェイドからの報告を受けたタチアナは

「あんた、確か魔物を呼び寄せられたわよね?」

 シェイドの能力について問い質す。

「あまり強い魔物は手に余るがな。どうする?」

 シェイドからの返答は不明瞭であったが

「ありったけ召喚してあいつらの後を追わせなさい」


ーブウウウウンー


 タチアナの言葉に従った闇の精霊はゴブリン、スライム、ホブゴブリンを次々と召喚しフィーナ達の後を追わせるのであった。



 魔導具の明かりにより比較的明るい最奥の大賢者の棺の間に着いたフィーナ達は部屋の中に何か変わった物が無いかと念入りに調べていた。

「でも、ここって皆が調べてるんでしょ? 今更何か見つかるかなぁ?」

 当て所無く壁を調べているアリアは疲れたのか既に根を上げている。

「まぁまぁ、そんなに簡単に見つかるんだったら、とっくに他の人が見つけてるでしょうし……」

 フィーナは部屋の中央にある棺の台座に細工がないかと調べている。その時

「……あら?」

 大賢者の棺の中を調べていたパトリシアが何かを見つけた様だった。

 それは神を讃える聖なる紋章が刻まれた棺の床だった。本来は遺体があったはずだからそう簡単には見つからなかったのだろうが……

「えい!」


ーパアアァァー


 パトリシアが紋章に向けて聖なる光の魔法を放つ。こういった遺跡などダンジョンに現れる魔法陣や紋章に対しては、該当する魔力を放つのがセオリーとなっているのだが……。

「フィーナさん、アリアさん! ちょっと手伝って下さい!」

 何かの手応えを感じたらしいパトリシアが二人に助力を乞う。

「こちらです。良いですか? 一……二の……」


ーパアアァァー


 パトリシアの掛け声に合わせフィーナとアリアも光の魔法を同時に放つ。すると


ーゴゴゴゴゴー


 台座が床に沈み込むのと同時に棺の床が開き、さらなる地下への階段が現れたのだった。

「おお! 流石は魔法学院の生徒様だぜ!」

 新たな入り口の発見に喜び勇んで、我先にとアッシュとバベルが階段を下っていく。その時

「ウキャキャ!」

「ケケっ!」

「キャーッキャッキャッキャッ!」

 部屋の外から多数のゴブリン達が迫ってくる物音が聞こえてきた。

「う、うわっ! なんか来た!」

 アリアがたまらず慌てた声を上げた。

「皆、急いで階段に!」

 そこでユリィが皆に迅速に指示を出す。フィーナ達は彼女の指示に従い迅速に階段を降り、地下遺跡の未踏部分を進む事になるのだった。

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