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【書籍化&】冤罪で死刑にされた男は【略奪】のスキルを得て蘇り復讐を謳歌する【コミカライズ決定】  作者: ダイヤモンド


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昼山vs赤来

コロナEXで連載中のコミカライズ3話が更新されました!読んでいただけると嬉しいです!

「スリー!」



 昼山がそう叫ぶと、俺の目の前に一匹のチーターが出現した。初めて見る動物だが、こいつも昼山が【守護霊】のスキルで呼び出したのだろう。



「その老人を安全な場所へ。他にも怪我人がいたら助けてやってくれ」

『グルッ!』



 チーターは昼山の言葉に頷くと、爺さんを背中に乗せて走り去っていった。これで心配事が一つなくなった。



「ビルの屋上にいる敵は俺がやる。もう一人はお前に任せる。それとも既に限界か?」

「ハッ。誰に言ってんだよ……!」

「……フッ。せいぜい死なないようにな」



 昼山を乗せたワシがビルの方へ飛んでいく。あいつの手を借りるのは癪だが、正直助かった。朱雀と赤来、二人の参加者を一人で相手にするのは厳しかったからな。


 昼山は強い。あいつに任せておけば大丈夫だろう。ならば俺の役割はただ一つ、朱雀を倒すことだ。



  ☆



 昼山の介入によって秋人は赤来の空気弾丸を無事に回避し、モニター画面越しに見ていた真冬と春香は胸を撫で下ろした。



「よかった、間に合って……」

「この男って『ムーンライト』の昼山よね? もしかして真冬が呼んだの?」

「ん。変身女が仲間と連携してくることは想定してたから、私も助っ人を頼んでおいた。こういう時の為の同盟だから。あの人(夜神)に頭を下げるのは不本意だったけど」

「確かニーベルングのビルで秋人が闘って倒せなかった相手だっけ。なるほど強力な助っ人ね……」



 すると春香は何を思ったのか、耳にインカムを付けながら玄関の方へ向かう。



「どこ行くの春香?」

「私も秋人の所に行ってくる!」

「……いいの? できるだけ危険を冒さないのが春香のモットーだったはず」

「こんな入り乱れた闘いになるなんて思ってなかったんだもん、そんなこと言ってられないわ! それに秋人もだいぶ負傷しちゃってるし、アタシのスキルを使ってあげた方がいいでしょ!」

「……分かった、秋人にもそう伝えとく。まだ他にも敵が潜んでるかもしれないから、気を付けて」

「了解!」



 春香はホテルの部屋を出て、秋人のもとへ向かった。



  ☆



 昼山を乗せたワシが、赤来のいる屋上に降り立った。昼山の〝5〟の痣と赤来の〝22〟の痣が同時に光り出す。昼山はワシの背から着地し、赤来と正面から向かい合う。赤来は昼山を見て怪訝な顔を浮かべていた。



「知らない顔だな。月坂秋人の仲間か?」

「まあ、今はそう思ってくれていい。名は昼山当真だ」

「昼山……。朱雀からの情報にそんな名前はなかったなあ。やっぱあいつのスキルもアテになんねえな。そういやさっきお前、俺様の〝見えない弾丸〟を吹き飛ばしたが、あれ狙ってやったのか?」

「いや。ただ、この場所からお前が〝何か〟を放つ動作をしたのは見えたからな。直感で突風を発生させただけだ」



 昼山がそう言うと、赤来は気怠そうに溜息をついた。



「あーやだやだ。お前みたいな、闘いの天才ってやつ? 俺様そういうの一番嫌いなんだよな。そんな奴が参加してる時点で転生杯って平等じゃねーわ。マジやってらんねー」

「……過大評価だな。なんせ俺の身近には、人間・動物・物体、あらゆる気配を広範囲に察知できる超人がいるくらいだ。天才とはそういう奴のことだろう」



 無論それは『ムーンライト』のリーダー、夜神のことである。



「それよりお前は仲間を前線に立たせておきながら、自分はこの遠距離から月坂秋人を攻撃していたのか?」

「そうだが、悪いか?」

「随分と臆病なことだ。月坂秋人がよほど怖ろしいと見える」

「ああ怖ろしいね。こう見えて俺様は用心深さには自信があってよ。だって相手はスキルを何個も持ってるチート野郎なんだぜ? スキルを一個しか持たねえ凡人の俺様が警戒するのは当然だよなあ?」



 試しに赤来を挑発してみた昼山だったが、意外と煽り耐性は高いようだ。



「で? お前さんはここに何しに来たわけ?」

「決まっている。お前を倒しに来た」

「ヒュー怖っ! でも残念ながら俺様の狙いは月坂秋人であって、お前には何の興味もねーんだよなあ」



 すると何かを思いついたように、赤来がポンと手を叩く。



「そうだ、俺様と手を組んで月坂秋人を倒すってのはどうだ? なんかお前いかにも強そーだし、俺達なら絶対やれるぜ!」

「……面白い提案だが、断る。生憎あいつのチームとは同盟を結んでいるからな」

「ええー!? ノリ悪いなオイ! 同盟とかどうでもいいじゃんかよー!」

「御託はいい。始めるぞ」



 とりつく島もない昼山に、赤来は深々と嘆息した。



「あー、真っ正面からサシでやるなんてガラじゃねーんだがなあ。まあいい、相手になってやんよ。俺様の楽しい時間を邪魔してくれた罰だ、死んでもらうとすっかあ!」



 赤来が素早く右手の人差し指から空気弾丸を放ち、昼山の右肩に直撃。昼山は後ろによろめいた。



「はっはー! 先制攻撃成功!」

「……なるほど。凝縮した空気を弾丸のように放っているのか」

「おっ、正解! やっぱ天才クンは分かっちゃうかー」



 しかし先程レストランや民家を吹き飛ばした空気弾丸よりは明らかに威力が低く、実際昼山のダメージも微々たるものだった。




コミカライズ版は下の方にリンクがあるのでそこから読めます!台風で自宅待機中の人も多いと思うのでこの機会に是非読んでみてください!

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