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【書籍化&】冤罪で死刑にされた男は【略奪】のスキルを得て蘇り復讐を謳歌する【コミカライズ決定】  作者: ダイヤモンド


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過小評価

「まあほら、物珍しさで神崎の方を観に行った生徒も多いだろうし、最初はこんなもんだろ。むしろ健闘した方じゃないか?」

「それでも負けは負けよ!! こんな屈辱は初めてだわ……!!」



 グラウンドの傍を通りかかった時、ライブのスタッフ達と話す神崎の姿が見えた。あいつも俺達に気付いたらしく、余裕の笑みを浮かべながら近づいてきた。



「あら? 誰かと思えば、私に完敗を喫した青葉春香さんじゃない。文字通りプロと素人の格の違いを見せつけられた感想はどう?」

「ぐっ……!!」



 何も言い返せず、ただ神崎を睨みつけることしかできない春香。



「ま、一回負けたくらいで貴女がアイドルをやめるなんて思ってないわ。これからジワジワと貴女の心を絶望の色で染めてあげるから、覚悟しておくことね」

「上等よ!! 返り討ちにしてやるわ!!」

「ふふっ。その威勢がいつまで続くか楽しみだわ」



 勝者の貫禄を存分に見せつけた神崎は、とても満足そうに去っていった。



「次は絶対に勝つ……もっともっと頑張らないと……!!」

「アイドル活動もいいけど、転生杯のことも忘れないでくれよ」



 しかし相手は金にも人員にも恵まれたプロのアイドル。いくら頑張ったところで勝てるはずがない――と思うのが普通だろうが、春香なら大番狂わせを起こしてくれそうな予感がした。それほどのポテンシャルが春香にはある。


 神崎も過小評価をしたものだ。春香は何度敗北を味わおうと、絶対に絶望などしない。むしろ更に闘志を燃やすだろう。春香とはそういう女の子だ。元仲間なのにそんなことも分からないとはな。



「でもやっぱり神崎のライブも観たかったな……」

「秋人!?」

「じょ、冗談だよ冗談」



 俺は神崎の後ろ姿を見つめる。春香の心を折ってアイドルを辞めさせること、それが神崎の目的。しかしそれだけの為に、わざわざこんな一般の高校に転入してくるだろうか。まさか何か裏があるのか……?





「神崎って、前からあんな性格だったのか?」



 学校からの帰り道、ふと春香に聞いてみた。いかにも不機嫌そうな顔で俺を見る春香。



「何よ、そんなにあの女に興味があるの? そりゃそうよねー、なんせ人気アイドル様ですもんねー」

「拗ねるなって。あくまで転生杯の参加者としての情報が欲しいだけだ。元仲間ならいろいろ知ってるだろ?」



 まあ全く興味がないと言ったら嘘になるけども。



「そうでもないわよ。今のアタシ達みたいに一緒に住んでたわけでもなくて、ただ必要に応じて行動を共にしてたってだけだし」

「……そうなのか」

「リーダーの赤来って男がとにかく用心深い奴だったのよ。仲間のことも完全に信用してない感じだったから、とてもじゃないけど良好な関係は築けなかったわね。仲間というより協力者って表現が近いかも」



 本来なら他の参加者とは敵同士なのだから、気持ちは分からなくもない。俺達や夜神達のように一緒に住んでる方が少数派なのかもしれないな。



「ま、神崎が嫌な女だったというのは確かよ。いっつも上から目線だったし、いちいち癇に障るようなこと言ってくるし。そうそう聞いてよ、あの女ったら突然アタシを呼び出して『深爪しちゃったからスキルで戻して』とか言ってきたことあったのよ!? その程度のことにアタシを使うなっての! 他にもムカつくことが山ほど――」



 なんか春香の愚痴を聞く流れになってしまった。とにかく春香と神崎が犬猿の仲だったということは分かった。



「ちなみに赤来って男は、まだ生き残ってるのか?」

「前にも言ったでしょ、完全に縁を切ったから何も知らないって。ただ、もし闘うことになったら厄介な相手になるのは間違いないでしょうね。それに赤来のスキルも強力よ。その名も【空気】。周囲の空気を操る能力よ」

「空気を操る、か……」



 なんか聞いただけでも強そうなスキルだ。春香と神崎の元リーダー、赤来。一応頭の片隅には置いておこう。



「秋人、そっちじゃないでしょ」



 交差点を曲がろうとした俺を、春香が呼び止めた。



「っと、そうだった」

「昨日も間違えたじゃない。しっかりしてよね」



 今の俺達は都内のホテルに住んでいるので、当然だが帰り道も違う。いつもの癖でアジトの方へ行きそうになった。



「はー、いつまでホテル暮らしが続くんだろうな」

「あの変身女を倒すまで、でしょ」

「……だな」



 別にホテルが嫌というわけではないが、やはりアジトに比べて何かと不便だし、早く元の生活に戻りたいものだ。一番つらいのは春香と一緒の風呂に入れないこと――いや何でもない。


 とにかくあの変身女を早く倒さないと。しかし居場所が分からないことには倒しようがない。真冬が何か情報を掴んでるといいが……。





 ホテルに帰って春香達の部屋にお邪魔すると、ソファーに座ってテレビを観ている真冬の姿があった。



「おかえり。ちょうどよかった、二人ともこれを見て」



 真冬がテレビを指差したので、俺と春香は目を向ける。



『昨日の夕方から夜にかけて、路上で女性が突然スカートをめくられるという事件が発生しました。警察の調べによりますと、犯人は十代半ばの少年と見られ、被害者は数十人にも及ぶとのことです。警察は犯人の行方を追うと共に、外出の際は十分注意するよう呼びかけております』




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