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【書籍化&】冤罪で死刑にされた男は【略奪】のスキルを得て蘇り復讐を謳歌する【コミカライズ決定】  作者: ダイヤモンド


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転生の意味

『あのな、月坂秋人が死んで仮転生するまで僕とお前は一つの存在だったんだぞ。お前の知らないことは僕も知らないに決まってるだろ』

「……だよな」



 駄目元で聞いてみたが、予想通りの答えだった。やはり真犯人の手掛かりは何も残っていないのか……。



『しかし42の参加者というと、あいつを思い出すな……』



 そう大地が呟いたので、思わず俺は詰め寄った。



「どういう意味だそれは!? まさか真犯人のことか!?」

『落ち着け秋人。僕が言ったのは第七次転生杯における42の参加者のことだ。お前が探してる真犯人とは何の関係もない』

「……紛らわしい言い方するなよ」



 実はあの事件が起きた時点では第七次転生杯がまだ続いていて、その42の参加者が真犯人なのではないかと一瞬思ったが、それは有り得ないと既に結論が出ている(転生杯は三十年周期で行われていると支配人が言っていたので、九年前には第七次転生杯はとっくに終結しているはず)。というか本当に俺が大地の生まれ変わりなのだとしたら、そもそも第七次転生杯がまだ続いていたという説は成り立たない。



『ま、真犯人探しは自力で頑張ることだな』

「……他人事のように言うが、かつて俺とお前は一つの存在だったんだろ。だったらお前だってその真犯人は憎いんじゃないのか」

『言っただろ、今の僕は紅月大地の記憶を宿した魂だと。故に月坂秋人としての人格はほとんど残ってないんだ。だから真犯人がどうとか、ぶっちゃけどうでもいい』

「そうかよ」



 俺の前世だというのなら少しくらい興味を持てよと言いたいところだが、俺もこいつの人生(つまりは自分の前世)には大して興味がないし、お互い様か。



『さて、それじゃ今度は僕がお前に質問する番だ』

「……お前が俺に?」

『ああ。ここまで散々お前の質問に答えてやったんだ、嫌だとは言わせない』



 思わず俺は身構える。こいつが俺の何を知りたいんだ。



『秋人。お前は心から転生権が欲しいと思っているか?』

「……は?」



 何の変哲のない質問だったので、俺は拍子抜けしてしまった。そんなの答えは分かりきっている。



「当たり前だろ。その転生権を手に入れる為に闘ってるんだからな」



 一番の目的は復讐だが、かと言って転生権が二の次というわけではない。俺だけではなく全ての参加者が、転生権欲しさに転生杯への参加を決めたはずだ。



『……そうか。まあ、そうだよな』



 どこか含みのある大地の言い方に、俺は眉をひそめる。



「言いたいことがあるならハッキリ言ったらどうだ」

『いやな、僕は一度転生権を手にしたから分かるんだが、転生すると前世の記憶は全てリセットされてしまう。僕の場合は偶発的に記憶が戻ったが、普通はそうじゃない。転生権を手にした奴は皆、本当に0から人生をリスタートするわけだ』

「……それの何が問題だ?」

『想像してみろ。仮にお前が転生権を手に入れることができたとしても、お前は月坂秋人としての記憶を全て失うことになる。生前に家族や友人と過ごした記憶も、転生杯で仲間と共に闘った記憶も失い、新たな人間として生まれ変わる。それってさ、赤の他人と何が違うと思う?』

「…………」



 言葉が出てこなかった。俺が俺でなくなった、新たな人生。果たしてそれに意味はあるのだろうか、そんなことを考えてしまった。



『ま、それでも転生権が欲しいなら好きにすればいい。何にせよ、あの支配人のことはあまり信用しない方がいいかもな』

「……何故だ?」

『あの支配人は何かを隠している。だいたい転生杯なんて手の込んだことを無償でやると思うか? 必ず何か目的がある』

「目的、か」



 ――私にはどうしても叶えたい願いがあるのです。



 朧気だが、かつて支配人がそんなことを言っていたような……。ふと顔を上げると、この空間全体が光に包まれ始めていた。



『おや、お目覚めの時間か。最後に一つ確認だが、僕と交わした取引のこと、忘れてないよな?』

「……ああ」

『ならいい。その時が来るのを楽しみにしているよ。ではいずれまた会おう、秋人』

「できればもう会いたくないな」



 そう捨て台詞を吐いて、間もなく俺の意識は途絶えた。




  ☆




 秋人が眠りについていた頃、真冬は作戦会議室で『ムーンライト』のリーダーでありかつての仲間でもある夜神とモニター画面越しに話していた。無論、雑談しているわけではなく、あくまで情報交換の為の対話である。



『なるほど。つまり参加者の血液と過酸化水素があれば、一時的にその者のスキルを使えるというわけか』

「ん。ただし人間が所持できるスキルは二つが限界だから、通常の参加者の場合、この方法で取り込めるスキルは一つだけということになる」

『革新的な発見だな。流石は真冬だ』

「発見したのは私じゃなくて、ニーベルングの一員だった兵藤という男。私はそれを少し改良しただけ」



 真冬はスキル因子の吸飲によるスキルの発現、及びスキル結晶体(スキル因子をマイナス50度まで冷却して結晶化させたもの)の生成方法を夜神に伝えていた。




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