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【書籍化&】冤罪で死刑にされた男は【略奪】のスキルを得て蘇り復讐を謳歌する【コミカライズ決定】  作者: ダイヤモンド


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スイーツの魔力

「それで、春香はどういう経緯でここに来たんだ。心配したんだぞ、何度電話しても繋がらないし。ちゃんと説明してくれ」

「あー、それは……」



 どこか気まずそうな顔で、春香は話し始めた。




  ☆




 遡ること数時間前。学校近くの河川敷で闘いを繰り広げていた春香と朝野であったが――



「バイバイ、春香ちゃん。楽しかったよ」



 春香にトドメを刺そうと、朝野が真の必殺技を繰り出す。万策尽きた春香の脳裏に〝死〟の文字が過ぎる。



「……なんちゃって」



 突如、上空に展開されていた巨大な星が消失した。朝野が自ら必殺技を中断したのである。何が起きたのか分からず、困惑する春香。



「隙アリにゃ!」



 飛行用の星に乗っていた朝野が、呆然と突っ立っていた春香をかっさらい、そのまま空へ飛び立った。



「ちょっ、どこ行くのよ!? 降ろして!」

「まーまー落ち着いて。下手に暴れたら二人とも落っこちちゃうにゃ」



 既に春香達は超高層ビル以上の高さを飛行しており、ここから落ちたら助かる見込みはない。仕方なく春香は抵抗をやめた。



「……なんであそこで攻撃やめたのよ。あのまま続けてたら、アタシは……」

「実はリーダーから、春香ちゃんをアジトに招待したいから連れて来てって言われてたんだよね」

「はあ!? リーダーって、アンタのチームの……!?」

「そっ。でも普通にお願いしたって春香ちゃんは絶対来てくれないでしょ? だから春香ちゃんをバトルで弱らせてゲットしちゃおうって作戦だったんだにゃ! 名付けてポ○モン大作戦!」

「何よそれ……。それじゃ最初からアタシを倒す気なんてなかったってこと?」

「そういうこと。あ、でも春香ちゃんと闘ってみたかったのは本当だよ? おかげで凄く楽しかったにゃ!」

「アンタねえ……」



 こちらは命懸けで闘っていたというのに、と春香は呆れ果てた。



「……バトルはアタシの負けだから、大人しく招待されてやるわよ。でもアンタのリーダーがアタシに何の用なの?」

「さー、そこまでは聞いてないにゃ。でも悪いようにはしないと思うから安心して」

「本当に……? あ、そうだわ。秋人達が心配するだろうから電話を――」

「あーごめん! 秋人くん達に連絡するの禁止!」



 朝野が春香の手からスマホを取り上げる。



「何すんのよ! 電話するくらい別にいいでしょ!?」

「これもリーダーの指示なんだよね。後で必ず返すにゃ」



 やはり怪しい。ただの招待なら仲間との連絡を絶たせる必要はないはず。朝野のリーダーは一体何を企んでいるのか。春香は警戒心を強めた。


 そして城まで連れてこられた春香は、夜神のいる部屋まで案内された。夜神は穏やかな顔で春香を迎え入れる。



「初めまして、私は夜神恋歌だ。よくここまで来てくれた」

「……アンタが『ムーンライト』のリーダーね?」

「いかにも。青葉春香、お前のことは朝野からいろいろと聞いている。お会いできて光栄だ」

「それで、アタシに何の用かしら」



 夜神を睨みつけながら、春香が尋ねる。



「そうガンを飛ばすな、せっかくの可愛い顔が台無しだぞ。別に用というほどのことはない。ただ、真冬の仲間とは仲良くしておきたくてな」

「……? どうしてそこで真冬の名が――」

「まあ、込み入った話は後にしよう。ひとまず隣りの部屋へ」



 次に春香が案内されたのは、バラエティ豊かなスイーツがテーブルいっぱいに並んでいる部屋だった。



「こ……これは……!!」



 春香の喉がゴクリと鳴る。子供は甘い物が大好きであり、それは春香も例外ではなかった。



「お近づきの印だ。好きなだけ食べていいぞ」

「いいの!?」

「リーダー、私もいいよね!?」

「勿論だ。二人で仲良くな」



 スイーツに飛びつく春香と朝野。先程までの警戒心はどこへやら、春香はすっかりスイーツの虜になったのであった。




  ☆




 全ての真相を知った俺は、深く溜息をついた。



「つまりスイーツに釣られて、まんまと懐柔されたのか……」

「そ、そうよ! 悪い!?」



 開き直りやがった。まるで子供だな……って子供か。だけど春香の身に何もなくて良かった。春香のスキルで身体の傷が消えると、俺は改めて夜神に目を向けた。



「そしてお前は真冬にコンタクトを取り、あたかも春香を誘拐したように思わせ、俺をここに誘い出した、と……」

「そういうことだ。欲を言えば真冬にも来てほしかったがな。ま、お前と楽しいゲームができただけでも良しとしよう」

「……俺は全然楽しくなかったけどな」



 全ては夜神の計画だったわけか。これでは春香を助けようと必死になっていた自分が馬鹿みたいだ。犠牲になったカーペットにも顔向けできない。



「だからゲームの勝敗がどうあれ、春香は解放してやるつもりだった。とはいえ勝ちを譲るつもりもなかったから、負けたのは結構悔しかったぞ」

「……本当かよ」



 ゲーム中の夜神は俺と闘う気ゼロだったし、明らかに本気を出していなかった。こいつが全力で俺の命を狙いに来てたら、果たして俺は勝つことができたかどうか……。



「それじゃお前が報酬にしてた〝真冬を引き渡してもらう〟ってのも冗談か。まったく良い迷惑――」

「いやそれは本気だった」



 真顔で夜神は言った。こいつの真意が分からん。




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