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【書籍化&】冤罪で死刑にされた男は【略奪】のスキルを得て蘇り復讐を謳歌する【コミカライズ決定】  作者: ダイヤモンド


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スキルガチャ

 千夏がニーベルングのビルに潜入する際、真冬は秋人のスキル因子が入ったスプレー缶を千夏に渡していた。実際に千夏がそれを吸飲したかどうか今となっては分からないが、たとえ吸飲していたとしても問題はなかったことが分かり、僅かながら真冬の心が軽くなった。



「ともかく今のアタシは秋人のスキルのどれか一つが使えるようになった、ってことでいいのよね? そのスキルってどのように決まるのかしら」

「推測だけど、七つのスキルの中から一つがランダムに付与されるんだと思う」

「ランダムかー。なんかガチャでも回してるような気分ね。課金すれば好きなスキルを選べたりしないかしら」

「誰にどう課金するんだよ」

「そりゃあ、秋人に? 秋人の口に五円くらい入れてみようかしら」



 どこからともなく五円玉を取り出し、じりじりと秋人に詰め寄る春香。



「おいやめろ! つーか安いな! せめて千円は出せ!」

「冗談よ冗談。それじゃ早速試してみるわね」



 春香が机に置いてあったビーカーと三角フラスコを交互に見る。するとその二つの位置が瞬時に入れ替わった。



「わっ、本当にできた! これって【入替】よね!?」

「ああ。どのスキルが付与されたかってのは分かるものなのか?」

「なんとなく、ね。スキルにもよるだろうけど、使える能力は感覚で分かるわ。スキルを選べないのは不便だけど、役立つ場面は結構ありそうね」



 無論この方法で得たスキルはオリジナルよりも劣化するが、それでも春香にとって大きな力になるのは間違いないだろう。



「とりあえずスキル結晶体を十個ほど作って春香に渡しておく。あまり作ってから時間が経ちすぎるとその分【逆行】で戻す時間も長くなるだろうから、数日おきに作り直してあげる」

「ありがと! やっぱり真冬は頼りになるわね!」



 喜ぶ春香を余所に、秋人は複雑な表情を浮かべていた。



「どしたの秋人? あ、分かった。自分が苦労して手に入れたスキルをこうも簡単に使われるのが気に食わないんでしょ?」

「別にそんなんじゃない。ただ、他人のスキルを取り込む方法って、元々はニーベルングの連中が発見したんだろ? あんな奴等と同じことをやってると思うと、あまり良い気持ちはしないっていうか……」

「いいじゃない。転生杯を最後まで勝ち残る為にも、利用できるものは利用するべきよ。それに無理矢理スキルを与えられてた子供達と違って、アタシは自分の意志でやってるんだから」

「……まあ、春香がそう言うなら」



 そうやって割り切れるのも春香の凄いところだよな、と秋人は感心した。



「ただし二つだけ注意事項がある」



 真冬は二本指を春香の目の前に突きつける。



「一つ目、絶対に連続で服用しないこと。何度も言うけど、一人の人間が所持できるスキルは二つが限界。もし一個目の効果が残った状態で二個目を服用したら、その時点で所持スキルが三つになってしまうから」

「はーい」

「二つ目、遊び感覚で服用しないこと。スキルは身体への負担が大きいから、複数のスキルを所持することは本来あまり好ましくない。だから本当に必要な時以外は服用しないこと。あくまで御守りとして持っておいて」

「はーい」

「……本当に分かってる?」

「わ、分かってるわよ」



 真冬に凄まれ、思わずたじろぐ春香であった。




  ☆




 春香が今まさに手に取ったのは、真冬から貰ったスキル結晶体の一つである。朝野は物珍しげな顔でそれに注目する。



「何それ何それ! ひょっとして新発売のお菓子!? 私にも一つちょうだい!」

「お断りよ。お菓子じゃないし」



 真冬は本当に必要な時以外は服用するなと言っていた。だが、今のままでは春香は朝野に勝てない。どうやらその時が来たようだ。


 春香はスキル結晶体を口に入れる。やっぱり味はあまり良くないと思いつつ【逆行】を発動。秋人のスキル因子を体内に取り込んだ。



「……いくわよ」



 春香は拳を握りしめると、朝野に向かって一直線に駆け出した。



「んん? まさか春香ちゃん、この私に真正面から挑む気? それはちょっと無謀すぎるんじゃ――ぎにゃっ!?」



 朝野は片手で容易く春香の拳を受け止めた……つもりだったが、その威力は朝野の想定より遙かに大きく、見事に後方へ吹き飛ばされてしまった。



「えっ!? ちょっ、何今の!?」



 大したダメージではなかったので朝野はすぐに立ち上がったが、春香から繰り出された一撃には明らかに動揺を見せていた。



「まるで秋人くんみたいな……。もしかして秋人くんのスキルを使ったの!? なんで春香ちゃんが!?」

「……秘密よ」



 朝野の直感は的を射ていた。春香が発動したのは秋人の【怪力】である。



「さっき食べてたお菓子が関係してるのかな? まあ何でもいいや。肉弾戦は少女戦士の得意分野だし、望むところにゃ!」



 お返しとばかりに朝野が何発もの拳を炸裂させる。春香は【怪力】で上昇した拳で応戦するが――



「にゃっはっはっは! どうしたの春香ちゃん! これなら秋人くんの方がずっと強かったよ!」

「……っ!!」



 明らかに春香の方が押され気味である。オリジナルよりスキルが劣化しているのもあるが、春香はこういった肉弾戦には慣れておらず、経験の差が如実に表れていた。




20日に更新するつもりが若干オーバーしてしまいました。申し訳ないです。

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