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【書籍化&】冤罪で死刑にされた男は【略奪】のスキルを得て蘇り復讐を謳歌する【コミカライズ決定】  作者: ダイヤモンド


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広瀬の策略

 難なく障害を突破した春香達は、ついに子供達の部屋まで辿り着いた。またしてもドアにロックが掛けられているが、既にパスワードは割れている。部屋の中からは子供達の不安げな声が聞こえてきた。



「みんな、今助けてあげるから! 真冬パスワードは!?」

「……E6456A」



 千夏の時と同じパスワードを伝える。春香がそれを入力すると、ロックは問題なく解除された。だが――



「待って春香」



 ドアを開けようとした春香を真冬が止める。



「何よ! この中に子供達がいるのよ!?」

「……怪しい」



 会話を盗聴されていたことから考えても、千夏の目的が子供達の救出だったことは把握されているはず。ならばその仲間が同じ目的でここに来ることは敵側も十分予想できただろう。にもかかわらず、こんなにあっさり部屋に入れてくれるのは釈然としない。子供達の救出を阻止したければ、パスワードくらい変更していそうなものだ。



「怪しいって……罠の可能性があるってこと?」

「ん。春香はここで待ってて。私が先に入って様子を見る」

「えっ、大丈夫なの!? もし向井達の誰かが待ち構えてたりしたら……!!」

「私達の痣が反応してないから、その可能性はない」

「あ、そっか……」

「もし本当に何かの罠だったら、犠牲になるのは私だけでいい。私より春香の方が確実に戦力になるから」

「犠牲って! 千夏ちゃんといい真冬といい、なんでもっと自分を大切に――」



 春香の小言を聞き流しながら、真冬はドアを開けて部屋の中に足を踏み入れた。真っ暗だったので電気をつける。



「!!」



 真冬は大きく目を見開いた。そこには誰もいなかったのである。子供達の声は天井のスピーカーから流れているだけのダミーだった。千夏がこの部屋に入った時は確かに子供達はいた。真冬達がビルに向かっている間に別の部屋に移動させられたのだろう。


 すぐに真冬が引き返そうとしたその時、ドアが勝手に閉まりロックが掛かった。やはり罠だったが、想定内。春香を部屋の外に待機させたのは正解だった。



「真冬!? 大丈夫!?」



 異変を察知した春香がドアの向こうから叫ぶ。



「……閉じ込められたみたい」

「閉じ込められた!? 待ってて、今開けるから!!」



 ロックを解除しようと春香がもう一度パスワードを入力する。しかしエラー音が鳴るだけで、解除はされなかった。



「なんで!? さっきは解除できたのに……!!」

「パスワードを書き換えられたんだと思う」

「そんな……!! さっきみたいにハッキングでどうにかならないの!?」

「……やってみる」



 真冬は手持ちのパソコンで再び管制室へのハッキングを試みるが、セキュリティが格段に強化されており、簡単にはいきそうにない。やはり先程までは敢えてセキュリティを甘くしていたのだろう。



「すぐにパスワードを割り出すのは難しいかも……」

「そんな……!! だったらすぐに秋人を呼んで――」

「それは駄目!!」



 秋人を呼びに行こうとした春香を、真冬が大声で止めた。確かに秋人の力があれば、こんなドアは破壊してもらって、すぐに脱出できるだろう。しかしそれは真冬のプライドが許さなかった。



「言ったはず、二人の足は引っ張らないって。私のせいで千夏の救出を遅らせるわけにはいかない」

「だけど……!!」

「春香は一旦秋人と合流して。それから私のことは大丈夫って伝えて」

「……本当にいいの!?」

「ん。私を信じて」



 数秒間悩んだ末に、春香は決断した。



「分かった! でも絶対無事に戻ってくるのよ!」



 そう言い残し、春香は秋人のもとへ駆け出していった。


 厄介な状況に置かれたものの、真冬は至って冷静であった。しかし敵の目的が分からない。自分には大した戦力もないので、敵からすれば危険度はかなり低いはず。そんな自分を閉じ込めて一体どうしようというのか。真冬はそんなことを考える。


 なんにせよ、いつまでもこんな所でジッとしているわけにはいかない。駄目元で真冬はドアの取っ手に力を込めてみる。が、やはり一ミリも動かなかった。



『フフッ。残念だけど、そのドアは内側からは絶対に開かないようになってるの。子供達が逃げ出したりしないようにね』



 その時スピーカーから、子供達の声に代わって一人の女の声が聞こえてきた。おそらくは向井の側近。その中に女は一人しかいない。



「広瀬歩美……!!」

『あら、私のこと知ってるの? それは光栄ね。そう、私は広瀬歩美。向井様の側近にして、転生杯の参加者よ』



 やはり。真冬をこの部屋に閉じ込めたのも、この女と考えて間違いないだろう。



『一階に大量のロボットがいたでしょ? あの子達は全部私が製作したのよ。私からのプレゼント、喜んでいただけたかしら?』

「もう秋人によって全て壊されてる頃だと思う」

『本当? それは悲しいわね』



 悲しさの欠片もない声。最初から使い捨てるつもりだったのだろう。



『私も貴女のことはよく知ってるわよ、東雲真冬さん。私と同じくコンピュータ技術に長けた者として、貴女のことは一目置いていたの。でもその貴女がこんな単純な罠に引っ掛かるなんて、ちょっとガッカリだわ』




おかげさまで総合ポイントが25000を超えました。引き続きよろしくお願いします。

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