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【書籍化&】冤罪で死刑にされた男は【略奪】のスキルを得て蘇り復讐を謳歌する【コミカライズ決定】  作者: ダイヤモンド


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第2ラウンド

「俺と朝野であいつを破壊する! 千夏は皆の避難誘導を頼む! 春香は俺達から離れすぎない程度に逃げ回ってくれ!」

「了解にゃ!」

「分かりました!」

「アタシへの指示だけなんか雑じゃない!?」

「いつ春香のスキルが必要になるか分からないからな! 頼りにしてるぞ!」



 俺は巨大氷人形に向けて走り出す。雪風との闘い、その第二ラウンドの幕が切って落とされた。



「タカシ……ウッ……オオオオオオオオオオ!!」



 そしてついに巨大氷人形が暴れ始める。両腕を激しく振るい、校舎や部室棟を木っ端微塵に破壊していく。見境なしかよ……!!




『マルチプルは生前の記憶が曖昧になったり、性格がガラリと変わったり、感情が暴走したり……。要するに、自分が自分じゃなくなるみたい』




 以前の真冬の言葉が脳裏を過ぎる。今の雪風は、弟の死によって感情が暴走している状態なのだろう。



「うわあああああ!!」

「きゃあああああ!!」



 飛び散った瓦礫が皆を容赦なく襲う。これ以上犠牲者を出さないためにも、一刻も早くこいつをぶっ倒すしかない。



「はあっ!!」



 巨大氷人形の真下に立った俺は、【怪力】で強化した拳を奴の左足に炸裂させた。



「オオッ……!?」



 左足の一部が破壊され、巨大氷人形が軽くよろめいた。よし、効いてる! これもひたすら繰り返せば――



「げっ!?」



 左足が瞬く間に修復されていく。どうやら雪風と一体化したことで再生能力まで得たらしい。ますます手に負えなくなってしまった。そしてお返しとばかりに、巨大氷人形が左手を振り下ろしてきた。



「うおっ!?」



 辛うじて直撃は免れたが、その衝撃だけで俺は派手に吹き飛ばされた。大きく抉られた地面を見て悪寒が走る。これは咄嗟の【潜伏】では回避できそうにないな。



「やあっ!! とおっ!! はあっ!!」



 朝野が空中を飛行しながら次々と星の弾を放つが、やはり結果は同じ。俺達はまさに手も足も出ないという有様だった。



「うにゃっ!?」



 巨大氷人形が蚊を追い払うように右手を振るう。それがモロに直撃し、朝野は地面に叩き落とされた。



「朝野!! 大丈夫か!?」

「いたた……平気にゃ!」



 朝野は俺が差し伸べた手を掴んですぐに立ち上がった。流石は少女戦士、頑丈だ。



「どうやら生半可な攻撃は意味なさそうだね」

「ああ。あの中に取り込まれてる雪風ごと仕留めるくらいの一撃を与えられたら話は別だろうが……」



 いくら巨大氷人形が不死身でも、雪風自体は生身の人間だ。雪風さえ仕留められたらそれで決着がつく。だが雪風が分厚い氷に覆われている以上、俺の一撃ではどんなに頑張っても雪風には届かないだろう。



「よーし! だったら今こそ私の必殺技を披露する時にゃ!」



 とっておきの必殺技……俺との闘いでやろうとしたやつか? あの時は雪風の乱入で中断されたが……。



「秋人くん、一旦そこから離れて! 巻き込まれるにゃ!」

「あ、ああ!」



 言われた通り、俺はその場から退避した。ここは朝野の必殺技に賭けるとしよう。



「いっくよー!!」



 朝野がステッキを真上に掲げる。直後、巨大氷人形の頭上に一個の馬鹿でかい星が出現した。



「必殺〝綺羅星弾・天〟!!」



 その星から凄まじい光が放出され、巨大氷人形の全身に降り注いだ。その光景はまるで神が悪人に裁きを下しているかのようだ。



「すごっ……」



 思わず俺は感嘆の声を漏らした。これならいけるかもしれない。つーか朝野の奴、あれを俺との闘いでやろうとしたのかよ。あんなのまともに喰らったら無事でいられる自信はないぞ。しかし問題は、これであの化け物を倒せたか否か。



「なにゃっ!?」



 光が止んだ直後、朝野が驚きの声を上げた。結論から言うと、朝野の必殺技は雪風にまで届かなかった。奴を構成している氷の三分の一程度を破壊したにすぎず、それも瞬く間に修復されてしまった。



「そ……そんにゃあ……」



 力の抜けた声で、朝野はその場に座り込んだ。



「おい休んでる暇はないぞ朝野! 早く立て!」

「この必殺技、すっごく体力使うから、しばらく動けなくなるんだにゃ……」

「マジか!?」



 あれだけ強力な技を使ったのだから反動があって当然か。気付けば巨大氷人形が左足で朝野を踏みつけようとしていた。すぐさま俺は駆けつけて朝野の身体を抱え、ギリギリそれを回避した。



「あっぶな……!!」

「うひゃー、ずっと憧れだったお姫様抱っこにゃー。まさか秋人くんに初めてを奪われるなんて……」

「んなこと言ってる場合か! ペシャンコになるところだったんだぞ!」

「うん、ありがと。でも重くない? なんだか恥ずかしいにゃ……」



 頬を赤らめる朝野。意外と女の子らしい一面もあるんだな――なんて見惚れてる場合じゃない。



「朝野。今の技、もっと威力を上げられないか?」

「〝綺羅星弾・天〟のこと? んー、できなくもないけど、それには力を溜める時間が必要になるにゃ」

「最大出力まで上げるにはどれくらい掛かる?」

「一分くらいかな……。だけど体力的にあと一回が限界だし、さっきの感じだと仮に最大パワーを出せたとしても、アレを完全に破壊するのは難しそうにゃ」



 つまり朝野の必殺技だけでは雪風を倒すことはできない、と。だがそれが決まれば巨大氷人形を構成する氷はかなり削られるはずだ。



最近またメンタルが弱ってるのでブックマーク・評価をいただけると嬉しいです。

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