表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
テイマー姉妹のもふもふ配信 ~もふもふをもふもふする最愛の妹がとってもかわいいので配信で自慢してみます~  作者: 龍翠


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

70/338

配信三十三回目:ちんまいもこもこ殺人毛玉

「せいやあ!」


 シロクマを追い越して、れんちゃんが落ちてくる前にキャッチした。勝った!


「わわ……。びっくりした……。ありがとうおねえちゃん」

「いえいえ。ふふふ……勝ったよ私は……」

「え?」


『れんちゃんのこのきょとん顔よ』

『知るはずもあるまい……。れんちゃんを助けようとしたシロクマと張り合ってたなんて……』

『普通は考えすら出ねえわw』

『シロクマも固まってるからなw』


 ふふん。悪かったねシロクマ。


「お前もまさしく、強敵ともだった……」


『いきなり何言ってんの? いや本当に何言ってんの?』

『意味が分からなさすぎるwww』

『今日の奇行はまた一段とひどいなw』


 うるさいよ。


「あ、ラッキー! おねえちゃんの頭にいたんだね!」


 わふん、というラッキーのお返事。ぱたぱた揺れる尻尾がちょっとくすぐったい。


『お姉ちゃんの頭にいた、というパワーワードについて』

『なんだろう、疑問に思って当たり前なのに、それほど変に思わない』

『れんちゃんに毒されすぎだろお前らw 俺もだけどな!』

『何か問題が?』

『ありませんねえ!』


 なんだこいつら。こいつらの奇行、というか変な発言もいつもよりひどいと思う。


「あ、シロクマさん」

「へ? うわ……」


 いつの間にか、シロクマはすぐ隣にいた。やめてよ驚くから。君、一応肉食動物だからね? 怖いからね?


『まあその肉食動物すらぶっ殺すのが我々プレイヤーなわけですが』

『むしろシロクマがびっくりだよ』


 れんちゃんがきょろきょろと周囲を見回す。少し離れたところに、あの大きな鮭も落ちていた。れんちゃんが安心したようにため息をついて、満面の笑顔。


「シロクマさん、あのお魚なら足りるかな?」


 何の話だろう。シロクマには通じたみたいで、頷いてる。いや、人の言葉分かるの?

 シロクマはのっしのっしと大きな魚の方に行く。そして、吠えた。

 そして、ひょこりと、どこにいたのか姿を見せたのは、小さなシロクマ。シロクマの子供。


「なにあのちんまくてもこもこでかわいい殺人毛玉は!」


『落ち着けミレイwww』

『ミレイちゃん、どーどー』

『でもほんっとうにかわいいな。もこもこふわふわやぞ』


 だよねだよね。れんちゃんも目を輝かせてる。本当に、かわいい。

 小熊はシロクマの元まで行く。大きな魚を食べ始めた。ああ、なるほど、つまりこの子たちのご飯を釣り上げることが、本来のイベントだったらしい。


『いや気付かないから! うっそでしょそんな単純だったの!?』

『まあいきなり肉食動物に吠えられたら、びびるし戦闘にもなるわなw』

『でも確かに単純なイベントだし、多分あと二、三日でれんちゃんでなくても気付けただろうな』


 それはまあ、そうだろうね。ペンギンの時も釣りをしたわけだし、それを考えると十分に予想できた流れだったと思う。ちょっと不親切だとは思うけどね。

 あの子熊はシロクマの子供かな。二匹で仲良く魚を食べてる。とても平和な光景だ。


「おねえちゃんおねえちゃん」

「ん? どうしたの、れんちゃん」

「シロクマさんもホームに来るんだって」

「え」


『知ってた』

『まあペンギンの流れでシロクマだからな』

『なるほどね。あたしも早速やってこようかな』


 ああ、うん。まあ、そうだよね。ペンギンのイベントを終わらせるとペンギンがホームに来るんだから、シロクマを終わらせたらシロクマが来るのは道理だ。……いや道理か?

 ともかく、とりあえずはペンギンとシロクマのイベントはこれで終わりらしい。魚を食べ終わったシロクマも、そしてあのペンギンたちも、私たちに頭を下げるとどこかに行ってしまった。

 まあ、どこかというか、れんちゃんのホームにだろうけど。


「それじゃあ、行ってみますか!」

「うん!」


 ではでは、いざれんちゃんのホームへ!

 あ、いや、その前に。


「どうやって出るのこれ」


『草』

『先に確認しておけよw』

『ちなみに、ドーム状の部屋の中央に魔法陣があるから、そこに乗ったら出れるよ』


「ありがとうございます!」


 うーむ、最後の最後でしまらないね。


壁|w・)調整のため、今回は短めでした。ごめんなさい。

次回は、引っ越してきたペンギンさんとシロクマさんに会いに行きます。



面白い、続きが読みたい、と思っていただけたのなら、ブックマーク登録や、下の☆でポイント評価をいただけると嬉しいです。

書く意欲に繋がりますので、是非是非お願いします。

ではでは!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 逆回しにシロクマ→ペンギン→きつね の順番で戻ると れんちゃんが寝る(-_-)zzz
[一言] (__´(,,ェ)`)くまクマ熊べ……
[良い点] >こいつらの奇行、というか変な発言もいつもよりひどいと思う。 今日のおまいう
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ