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テイマー姉妹のもふもふ配信 ~もふもふをもふもふする最愛の妹がとってもかわいいので配信で自慢してみます~  作者: 龍翠


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配信二十二回目:依頼の内容

「ちなみに、配信を見てたなら知ってると思うけど」


 光球の向きを少しだけ変える。レジェの隣へと向ければ、期待通りの反応が返ってきた。


『ふぁ!?』

『なんか、なんかいるう!?』

『そうだった、テイムしてたんだった!』


 そこにいるのは、オルちゃん、ヒューちゃん、ケルちゃん、キーちゃんの四匹だ。もちろん、オルトロス、ヒュドラ、ケルベロス、キマイラのことだ。

 愛称で呼んでいたから、もしかすると名付け判定されるかも、なんて思ったけど、あくまで愛称として認識してもらえたらしい。名付けはされてないので、れんちゃんはここを出ると呼び出すことができないみたいだった。

 まあ、あんな大きなモンスター、ほいほい召喚されたら困るんだけどね。


「オルちゃん」


 れんちゃんのテイムモンスターは私にも懐いてくれる。多分、保護者特権だと思う。文句なんてあるはずもない。私だってもふもふは大好きなのだ。

 顔を寄せてくれたオルちゃんを撫でてあげると、気持ち良さそうな顔になる。犬みたいでかわいい。ただ、片方を撫でるともう片方がこっちも撫でろと寄せてくるんだよね。うん。かわいい!


『うらやま』

『お前ばっかずるいぞ! 俺も撫でたい!』

『改めて見るとそいつらももふもふやん。もっふもふやん!』


「んふふー。敵として見ると二つ首とか三つ首とか怖いけど、こうなるとすごくかわいいよね」


 役得役得。まあ私の役得は何よりもれんちゃんを……。


「何やってるのおねえちゃん……」

「うひぃえ!」


『れんちゃきた!』

『なんて声出してんだw』

『オルトロスがびくってしてるの草。お前ボスだろ』


 振り返るとれんちゃんがこっちを見てた。怒ってるのかと思ったけど、呆れられてるだけみたい。うん。それはそれで悲しい。

 れんちゃんはオルちゃんから順番に撫でていくと、レジェに抱きついて頬ずりした。れんちゃんの一番のお気に入りはレジェかな? ……あ、いや、頭にラッキーがのったままだ。ラッキーは特別なのかもしれない。


「れんちゃんが構ってくれなくて私はちょっぴり寂しいです」


『れんちゃんはあれだな、ちょっと猫っぽいな』

『構い過ぎると逃げちゃうけど、構わないでいると寄ってくるってやつ?』

『それな』

『分かる』


 なるほど、れんちゃんは猫かもしれない。なるほどなるほど。


「よし想像してみよう。れんちゃんに猫耳と猫尻尾……」


『ひらめいた』

『ひらめくな』


「あ、健全な絵ならください。よこせ。変な絵書いたら通報するからね。容赦なくやるからね」


『うい。描いてくる』

『ほんとに描くのか……』


 釘を刺されても描くっていうことは、ちゃんとしたイラストなのかな。それなら私も見たい。むしろ私に見せるべきだと思うのです。

 それにしても、猫耳れんちゃんか……。


「鼻血でそう」


『おい保護者w』

『猫耳妹に興奮する姉がいるってマ?』

『非常に残念で遺憾ながら、マ』


「うるさいよ」


 いいじゃないか、れんちゃんかわいいんだもん。

 ひとしきりもふもふして満足したのか、れんちゃんが戻ってきた。ふにゃふにゃれんちゃんだ。すごく満足そう。

 しかし! しかししかし! そんなれんちゃんを、もっととろとろにしてあげよう!


「れんちゃん。メッセージは読んでくれた?」

「うん! 大丈夫! やりたい!」

「了解。それじゃ、山下さんにメッセ送るよ」


 フレンドリストを呼び出して、山下さんにメッセージを送るを選択する。プレイヤー多しといえども、ゲームマスターがフレンドにいるのって私ぐらいだろうなあ……。

 少し前に依頼されたことを承諾する旨を送れば、すぐにありがとうございますと返信がきた。さすが、仕事が早い。


『なんだ? 何が起きてる?』

『置いてけぼりなんだけど』

『ミレイちゃん、何かするの?』


「んー? もう少し待ってね。れんちゃん、お家の前に出してくれるって」

「わーい!」


 れんちゃんがぱたぱた走って行く。私ものんびり歩いてその後を追う。いや、すぐそこだから、追うってほどの距離じゃないけど。


「視聴者さんに先に言っておくけどね」


『ん?』

『なんぞ?』


「これは正式な依頼で、そして正式な報酬。もふもふともっと触れ合いたいっていう要望を運営に出した人がいて、よければどうですかってこっちに依頼があったんだよ」


『どういうこと?』


「来週の日曜日の夜だけどさ。何があるか、覚えてる?」


 まあ、プレイヤーで覚えてない人はいないだろう。直接関係ないれんちゃんはそもそも興味がないみたいだったけど、参加しない私ですらそれぐらいは把握している。


『当然』

『公式イベントだな』

『ただ、戦闘関係のイベントだからなあ』


 そう。来週の日曜日の夜は公式のイベントがある。メインは闘技場でのPvP大会なんだけど、闘技場の周辺ではたくさんの出店が開かれるらしい。

 運営は出店希望のプレイヤーを募っていて、もうすでに上限以上の申し込みがあるんだとか。ちょっとしたお祭りみたいなものだね。


「でね。もっと動物と触れ合いたいっていう要望が多かったらしくて、闘技場の隣に一回り小さい会場が用意されることになったんだってさ。その会場が、触れ合い広場」


『あっ(察し)』

『なるほど。どういうことだ?』

『何がなるほどだったんだよw』


「うん。れんちゃんがその触れ合い広場を担当することになったのだ! つまりれんちゃんのテイムモンスもみんな行くよ!」


『おおおおお!』

『会えるのか!? 触れるのか!? このもふもふたちに!』

『運営もミレイも、そして何よりもれんちゃんありがとおおお!』


壁|w・)というわけで、運営さんからの依頼は触れ合い広場を出すことでした。

もちろん、まっしろでもふもふなかっこいいどらごん、もいくよ!

次回は、依頼の報酬の先払いです。もふもふ追加です。


たくさんポイントいただきました。ありがとうございます。

私にできるお礼は追加投稿するぐらいなのだ……。

てなわけで、突発投稿でした。15000ポイントのお礼、ということで!

もちろん夜も更新します……!


面白い、続きが読みたい、と思っていただけたのなら、ブックマーク登録や、下の☆でポイント評価をいただけると嬉しいです。

書く意欲に繋がりますので、是非是非お願いします。

ではでは!

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― 新着の感想 ―
[一言] みっちりのにゃんこと犬(狼)と、各種ボス……………ww
[一言] よし、もふもふ」ぱらだいすや。 残念ながら、ポイントもブックマークもすでに済んでるんだ。
[一言] あれ…PvPイベントよりもこっちが盛り上がったりして…
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