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凍結惑星シェフィル  作者: 彼岸花
第七章 穏やかな日々

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穏やかな日々11

 マルプニを抱えたシェフィルとアイシャ。その歩みを邪魔する者は、少なくともモドクーの生える地域にいるうちは現れなかった。

 どの捕食者も、あちこちにいるマルプニを食べるのに忙しい。腕いっぱいにマルプニを抱えている大型生物(人間)二人と戦うより、新たなマルプニを探す方が合理的である。厄介なシェフィル達に構うような、非合理的な個体はこの星にはいないのだ。

 そしてモドクーの草原から出て家に帰るまでの道中でも、大きな苦労はなかった。


「家まで続く道があって良かったわねー」


「ですねー」


 おあつらえ向きな道……人間二人が悠々と通れるぐらいの『隙間』が、トゲトゲボーの茂みには出来ていた。高さ三メートルを超えるトゲトゲボーが左右にずらりと並ぶ様相は、道というより谷のようにも思える。

 勿論、トゲトゲボー達がシェフィル達のために道を作ってくれた訳ではない。だからといってシェフィル達も開拓なんてしていない。

 この道を作ったのは、今頃マルプニ達を食い荒らしている捕食者達だ。

 捕食者達にとってトゲトゲボーは邪魔な生物でしかない。生態系の循環について考えれば、トゲトゲボーがなければ獲物は育たないため捕食者にとっても大事なものなのだが、そんな『小難しい』事を野生生物は考えない。邪魔なら容赦なく薙ぎ倒し、道を切り開いていく。あくまでも、自分が通るための道として。

 倒されたトゲトゲボーは、いずれ再生するだろう。しかしそれには多少なりとも時間が必要だ。シェフィル達はモドクーの生息域に行ってすぐに引き返したので、再生が終わる前(まだ道が残っている間)に来れた。

 もしもトゲトゲボーが何時ものように茂っていたなら、きっと身体を擦りながら進むしかなかった。シェフィルとしては自分の身体が傷だらけになるのは構わない。アイシャの身体に切り傷が付くのも(大変不本意であるが)問題と言うほどではないだろう。

 しかしマルプニ達が傷付くのは良くない。この脆弱な生き物の表皮は、トゲトゲボーで簡単に切り裂かれてしまうに違いない。そうなると液状化した体組織が溢れ出し、呆気なく死んでしまう。再生力が弱いので、掠り傷でも致命傷になるかも知れない。

 無事家の前まで運べたのは、幸運と呼ぶしかなかった。

 とはいえこれで無事畜産を始められる、という訳でもない。慌てて家を出たため、飼育するための準備が何も出来ていないのだ。急いで整備を始めなければなるまい。


「とりあえず、家までは運べましたが……まずは飼う場所を確保しませんとね。アイシャ、この四匹を抱えてもらっても良いですか? 周りに生えているトゲトゲボーを取り除きますので」


「うん。分かった」


 シェフィルは抱えていたマルプニ達をアイシャに預ける。六匹も抱えるとアイシャは中々大変そうだが、落としそうではない。

 立ち止まっている分には大丈夫だろうと信頼し、シェフィルは『伐採』を始める事にした。

 シェフィル達の家ことトゲトゲボーで組んだテントの周りは、トゲトゲボーだらけだ。家を作る際や狩りに出掛ける時、そしてアイシャの弓作りでかなり切り倒したが……トゲトゲボーの生命力は強い。ちょっとやそっとの伐採では死なず、瞬く間に再生してしまう。仮に死んだところで、常に生み出している大量の卵が地中に潜んでいるのだ。それらの一部がたちまち孵化して、僅かな隙間を埋めていく。

 やるなら徹底的に綺麗に排除しなければ、トゲトゲボーのいない空間は作れない。

 シェフィルはトゲトゲボーを根本から折り、それを遠くに投げ捨てる。地面に埋まった部分も可能なら取り除きたいが、トゲトゲボーは栄養吸収の原理を応用し、土壌に()()()()事で身体を固定している。簡単には引っこ抜く事が出来ず、身体の一部が残りやすい。残った部分からは新たなトゲトゲボーが生え、再び地上を占有しようとする。大型生物に踏み潰され、破壊される事も多いトゲトゲボーの生き残り戦略だ。

 こうなったらシェフィルとトゲトゲボーの根比べ。ひたすら折って抜いてを繰り返す。最初はすぐにトゲトゲボーが生え、抜いた場所を埋めてきたが……三十分ほど奮闘していると、新たに生えるのはすっかり収まった。家の傍に、地面が剥き出しの空間が出来上がる。

 とはいえ高々三十分で確保出来たのは、直径ほんの三メートルぐらいの広間がやっと。これだって大きく育った個体とすぐに生えてきた幼体を取り除いただけで、土の中には未だ数え切れない量のトゲトゲボーの卵がある筈だ。それらはこの広間にライバルがいない事を感知して、延々と生えてくるだろう。しかもトゲトゲボーの卵は大きさ〇・一ミリ以下。土の中にあるものを探し出し、摘んで取り出す事は不可能だ。

 更に新たな卵が、周りに立つ大きなトゲトゲボー達から絶え間なく供給される。母から聞いた話曰く、三メートルまで育ったトゲトゲボーは一時間に一万個程度の卵を生産し、だらだらと胞子のように撒き散らしているらしい。今、この瞬間も新たな卵がシェフィルの作った開けた土地に降り注ぐ。

 恐らく一眠りした頃には、直径三メートルの広間には芝生のように生えたトゲトゲボーに埋め尽くされているだろう。


「(これから毎日、この作業が生じる訳ですか)」


 生えたてのトゲドケボーならまだ棘がないので、マルプニが傷付く恐れはない。しかし更にもう一日経てば、もう棘が生え揃う。つまり毎日、綺麗さっぱり土地を整備する必要がある。

 農畜産には労力が掛かるとアイシャは言っていたが、確かに大変だ。当然マルプニの数を増やし、飼育場所を広げれば、苦労は二倍三倍と増えていく。やれない事はないが、果たしてこの労力に見合う収穫があるかは疑問だ。

 しかも作業はこれで終わらない。今はトゲトゲボーを除去したエリアと、未だトゲトゲボーのひしめく森が隣接している。このままでは無警戒に動いたマルプニがトゲトゲボーと接触し、怪我をするかも知れない。

 マルプニ達の行動を制限するための、安全な『仕切り』が必要だ。


「うーん……アイシャ。トゲトゲボーと飼う場所を区切りたいのですが、どんな仕切りが良いでしょうか」


「土を盛るか掘るかして、マルプニを囲う壁を作れば良いんじゃない? 多分この子達の足じゃ、垂直の壁は登れないでしょ」


「おっ。良いですねそれ」


 悩めばアイシャがすぐに案を出してくれた。

 確かに手足のないマルプニでは、壁どころか傾斜のキツい坂すら登れないだろう。彼女達は平野で暮らす事にすっかり適応しているのだ。

 早速地面に穴を掘る。

 この星の大地に土はなく、砂や石の集まり。普通の人間であればあまりの硬さに指の方が挫けてしまう。だが、シェフィルの指であれば問題ない。岩のように硬い地面をどんどん掘り起こし、深さ三十センチほどのお椀型の窪地を作り出す。

 掘り起こした土で固め、縁の部分を急斜面にすれば、マルプニでは逃げられない土地が完成だ。土を掘り起こした事で、表層付近に埋もれているトゲトゲボーの卵も除去出来た筈……どうせ今この瞬間にもすれば周りから飛んできたものが侵入しているだろうが。


「こんなもんですかね。アイシャ、マルプニ達を放して良いですよ」


「はーい。重くはないけど、同じ姿勢を続けるのは疲れるわー」


 言葉通り、意外と疲れていたのか。アイシャはすぐさま、マルプニ達を窪地の中に放す。

 放されてすぐマルプニ達は動き出す。想像通りマルプニ達は窪地の斜面を登る事が出来ない様子だった。むしろ平坦な環境を好むのか、自ら窪地の中心に向かっていく。六匹全てが中央に集まっているため、ちょっとした密集状態になっていた。

 窮屈ではないのだろうか? シェフィルの目にはそう見えるが、マルプニ達は少なくとも自発的に距離を取ろうとはしない。これが良い状態か悪い状態か、なんらかのストレス反応か休息体勢なのか、滅多に現れない珍種なため判断不可能だ。捕まえた場所では広い空間でバラバラに暮らしていたので、出来ればそうなるよう飼育するのが適切だろうが……その対処は一旦後回し。

 次に行うのは、餌付けだ。


「それではマルプニに餌をあげましょう! 顎が非常に弱いですから、トゲドケボーを柔らかくしないといけませんね」


「ええ。でも結構硬いから大変そうなのよねぇ。道具があれば良いけど今はないし、素手で潰すには棘が厄介だし」


「大変そうなら私が代わりますよ? アイシャは柔らかそうなトゲトゲボーを選んでください」


 アイシャの柔肌をあまり傷付けたくない。そんな『我欲』で作業を代わろうと伝える。

 だからアイシャが気にする必要はないとシェフィルは思うのだが、アイシャは一瞬迷ったような表情を見せる。とはいえアイシャもシェフィルとの暮らしは長いのだ。世辞や社交辞令なんて言わない事を知っている。

 しばらくして納得したのか。アイシャはこくんと頷き役割分担を了承した。アイシャは近くに生えていたトゲトゲボーを触り、硬さを確かめてから一本へし折ってシェフィルの下へと運んでくる。

 トゲトゲボーを受け取ったら、シェフィルは早速それを握り潰した。棘が肌に刺さるが、そんなのは最初の数回だけ。何度も握ってぐちゃぐちゃに潰せば、もう棘は殆ど気にならない。

 潰した身体から内部にある、液状体組織を絞り出す。絞った体組織はどろっとしていて、受け止めるように出したシェフィルの手の上で僅かに山を作る。

 残った繊維部分はどうせ食べられないし、下手に食べさせると消化管に詰まるかも知れない。そこらに捨てておく。捨てた繊維はまだ生きているので、いずれ再生し、新たなトゲトゲボーとしてまた地面に根付くだろう。


「はい、餌ですよー」


 シェフィルはしゃがみ込み、マルプニの前にトゲトゲボーの体組織を差し出す。

 絞り出した液状体組織はシェフィルの手の上に乗っており、普通の生物ならば警戒して簡単には近付いてこないだろう。しかしマルプニには警戒心なんて備わっていない。天敵がいない環境では、警戒心が役に立つ事はないのだから。むしろ警戒して立ち止まり、餌を食べるのが遅れれば、無警戒に食べ始めた同種に餌を奪われてしまう。()()()()()()()()()ためには、迷いなく食い付くのが最適の行動だ。

 故に六匹全てのマルプニ達は無警戒に、『ライバル(同種個体)』よりも多くの餌を食べるべくシェフィルの手に集まってきた。頑張って掌によじ登り、トゲトゲボーの体組織を食む。

 マルプニ達はとても無邪気に群がり、そしてシェフィルの手も容赦なく噛んできた。しかし全く痛くない。直接噛んでも、肉を削ぐどころかくすぐったいだけ。知ってはいたが、あまりの非力さに「滅びるのも納得ですねぇ」とシェフィルは思う。

 とはいえマルプニもただ弱いだけの存在ではない。少なくとも食欲に関しては一丁前であり、シェフィルが用意したトゲトゲボーはあっという間に食べ尽くされた。それでもまだ足りないようで、臭いが付いているであろうシェフィルの手を延々と齧る。

 惑星シェフィルの生物の多くは、摂取したものの成分を解析して食べられるかどうかを判断する。非力なマルプニでも食べ物の識別能力ぐらいはある筈なので、こうして食べるからには摂取可能と考えて良い。餌の問題は、一旦解決したと見るべきか。

 もっと食べたがるのは必要な食事量には達していないからだと思われる。大きく育てて食べるつもりなのだから、たくさん食べてくれるのなら好都合。次の分を与えようと、他のトゲトゲボーを潰そうとする。

 そんなシェフィルの手を掴んだのは、アイシャ。


「ね、今度は私にやらせて」


 餌やりの交代を要求してくるアイシャの目は、好奇心でキラキラと輝いていた。

 どうやら餌やりをしたいらしい。

 何故こんな面倒をやりたいのか、シェフィルにはさっぱり理解出来ない。だが無理に拒むのも可哀想だ。そもそもシェフィルが役割を買って出た理由は、棘が刺さるとアイシャの肌が傷付く、という程度のもの。

 シェフィルとしてはあまりしてほしくないが、アイシャのやりたい事を妨げるのも気が進まない。


「……ええ、良いですよ。棘がありますから潰す時は我慢してください」


「それぐらい分かってるわよ」


 トゲトゲボーを渡すと、アイシャは強気な笑みを浮かべながら受け取る。

 直後「あだだだ!?」と叫んでいたので、本当に大丈夫なのかと疑わしくなるが。しかしアイシャは顔を顰めながらもトゲトゲボーを握り潰し、液状体組織を絞り出す。

 手が汁塗れになると、またアイシャは少し顔を顰めた。トゲトゲボーの体液は有毒成分を多量に含む。口にしない限り致死性はないが、それでも強い刺激物ではある。汁塗れの手は軽微な痺れを感じている筈だ。

 だがその痺れは餌を作り終えた証。アイシャはニコニコ微笑みながら、マルプニの方に手を差し出す。

 マルプニ達はアイシャの手に集まり、トゲトゲボーの体組織を食べ始める。こそばゆい感覚にアイシャは身を捩るも、嬉しそうに笑っていた。


「ふへへ……可愛い」


「あまり入れ込むのは良くないですよ。ペットじゃなくて、食べるための家畜なんですし」


 愛おしそうに見つめるアイシャに、シェフィルは苦言を呈す。食べるという事は殺すという事。あまり可愛がると、いざという時に手を掛けられないかも知れない。

 シェフィルですら『ペット』のメンメンを食べる気にはならなかったのだ。感情的なアイシャなら尚更そうなるだろう。ある程度割り切って触れ合った方が良い。それは経験からの忠告だった。

 アイシャとしても、シェフィルの意見に反論はないらしい。これといって否定はせず。

 ただ、言いたい事自体はあるようで。


「うん、分かってる。でも、やっぱ大切に育てたくて」


「それはまぁ、雑に育てるよりは良いでしょうけど。でも殺せなくなっては元も子もないと思うのですが」


「……別に、こんなのが練習になるとは思わないけど」


 そう言うとアイシャは少し思い詰めた表情を浮かべ、されどすぐに眩いぐらい笑う。


「この子達をちゃんと育てられたら、自分の子供だって育てられそうな気がするの。だから、大事にしたいのよ」


 そして言い放った言葉は、未来を見据えた頼もしいもの。

 ――――琴線に触れた、と言うべきだろうか。

 アイシャは、母親になるため頑張っている。自分との間の子を大事にしようとしてくれていると、シェフィルには思えた。それは自分の遺伝子を増やしたい生命の本能を満たし、何よりシェフィルの中にある人間的感性が喜びを覚える。

 だからなのか、今、この瞬間……猛烈に、アイシャとの間に子供を作りたくなった。


「アイシャ……」


「ひゃぅ」


 背後から抱き着き、シェフィルはアイシャの首筋にキスをする。驚いたであろうアイシャの口から出たのは、可愛らしくも艶やかな声色。

 そのまま首筋に強く吸い付く。

 不意のキスをしてもアイシャは拒もうとしてこない。むしろ身体から力が抜けて、シェフィルに身を預けてくる。


「もう……いきなり求めてこないでよぉ」


 ようやく批難してきても、赤らみ、蕩けた顔を見せてきては説得力などない。

 実際、アイシャは説得するつもりなどないのだろう。くるりと振り向くや、アイシャはシェフィルと唇を重ねる。

 シェフィルはアイシャを強く抱き締める。アイシャもまたシェフィルを抱き締め、互いに強く口付けを交わす。呼吸しなくても良い二人は、何時までも相手の唇を味わう。

 しばらくして、アイシャの方から顔を離す。顔が真っ赤に染まっている事から、嬉しさと恥ずかしさで胸がいっぱいらしい。

 シェフィルはそんなアイシャの服の中に手を入れ、身体を弄る。触るほどに身体を熱くするアイシャは、背けるように顔を横に向けた。


「んぁ?」


 次いで、あまり色っぽくない声を出す。

 あれ? 触り方が良くなかったでしょうか……シェフィルとしてはアイシャに悦んでほしいので、もっと丁寧に触る。が、アイシャの口から声は出ず。それどころか横に向いた顔は、何かを集中して見つめている様子。

 シェフィルは雰囲気などあまり気にしないが、こうも乗り気でないと流石に意欲が失せてくる。愛し合いたいのであって、ただ交尾がしたい訳ではないのだ。


「ねぇ、シェフィル。マルプニの数……減ってない?」


 挙句、不意にそんな事まで言い出す始末。

 シェフィルは少しむくれた。大事なマルプニの数が気になるのは分からないでもないが、しかし今は自分と愛し合おうという時である。余計なものに目を向けてほしくない。

 大体シェフィルはアイシャを愛していた最中も、しっかり周囲を警戒している。こちらが愛という名の隙を晒している間に、捕食者がやってくるかも知れないからだ。勿論惑星シェフィルの生物は優秀であり、優れた隠密性を考慮すれば絶対に見落としがないとは言えないが……今のところ危険な気配は感じられない。

 敵はおらず、マルプニは逃げ出す事の出来ない地形に閉じ込めた。なのに数が減るなんて事は、全く理屈にそぐわない。


「アイシャ。心配するのは分からなくもないですが、あまり気にしてばかりなのも良くないと思いますよ?」


 嗜めるように言いつつ、シェフィルはちらりとマルプニ達の方を見遣る。

 思った通り、そこには五体のマルプニがいた。

 ……落ち着いてもう一度数えてみて、それでも合わなくてまた数える。しかし何度数えても、マルプニの数は五体だけ。

 自分達が連れてきたのは六体。


「……減ってますね?」


「だからそう言ったでしょ!?」


 ようやく現状を理解したシェフィルに、アイシャからツッコミが入る。

 間違いなく減っている。だが、どうして減ったのか? 斜面を登れるとは思えず、そもそもマルプニはほんの一分かそこらで遠くまで移動出来るような生き物ではない。

 何か、外的要因がある筈。シェフィルは素早く周囲を見渡すも、『犯人』の姿は何処にもない――――今、この時点では。

 見渡した後になって、シェフィルは犯人を見付ける事が出来た。

 トゲトゲボーを掻き分け、この場に一体の『生き物』が現れたのだから……

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