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なぜ?

佐渡は実家に戻ることもなく、脇目も振らずに山へ向かう。


(雪乃……無事でいてくれ……)


 誰も声がかけられないほど、鬼気迫る表情を浮かべる佐渡へ後ろから声がかかる。


「佐渡さん、何をされているんですか?」


「貴方には関係ありませ――なっ⁉」


 振り向いた先には先ほどおいてきたはずの道弥が立っていた。




 俺に気付いた佐渡さんは、眉を顰める。


「なぜまだここに居るのですか? 仕事はもう終わり、ここにもう用はないはずです」


「佐渡さんの様子が少し変でしたので、一人で山へ行くのかと思いまして。佐渡さん、なぜそこまで? 依頼の横取りは大事になりますよ」


「昨日言ったでしょう? 陰陽師に興味などありません。免許剥奪でもどうぞご勝手に。私は過去にけじめをつけるために、再び陰陽師としてここに戻って来たのです。なので、引くつもりはありません。依頼があるかどうかなど些細な問題なのですよ」


 佐渡さんはそう言った。


「覚悟が決まっているのは、目を見ればわかります。教えてください、過去に何があったのか。露払いは必要でしょう?」


「必要ありません。大人しく帰りなさい。貴方まで違反する必要はありません」


「理由を聞くまでは帰れません。理由を聞いたら、おとなしく駅へ帰ります」


 佐渡さんはしばらく俺を見つめた後、ため息を吐いた。


「分かりましたよ……今は言い争っている時間もありませんから。未希さん、貴方も隠れているの気付いていますよ」


「あっ、ばれました?」


 そう言って、未希も建物の後ろから出てくる。未希もどうやら気になって戻ってきていたようだ。


「山へ向かう間、少しだけ昔話をしましょうか……。聞いたら、おとなしく帰りなさい」


「「はい」」


 そう言って、佐渡さんは山へ向かいながら過去を語り始めた。

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