■第一章の登場人物・用語集■
クソ長いので読み飛ばしても大丈夫です。
「こいつ誰だっけ?」とか「これどういう意味だっけ?」とか、気になったときに確認しに来てください。
※多くのネタバレを含みますので、まだ一章を未読の方はご注意ください。
■■■登場キャラ■■■
●スズ
主人公で最強探索者パーティ"戦女神の聖域"のメンバーの一人。
涼木鈴輝が本名?
年齢は16歳。
探索者ランクはA?
身長は女子高生の平均に少し届かないくらいらしい。
生まれつき魔核を有しているインネイトで、膨大な魔力を持ち、非常に魔力操作の技術長けている。
チームで活動するときは仮面で顔を隠し、全身黒ずくめという厨二病ファッションをしている。
ファンからは陰キャのチビと認識されていて、チーム内での人気は最下位。
だが、実は仮面の下は女の子にしか見えないほどの超美形。
特技は変装(女装)で、特殊メイクや七色の声色を使い分けることで、どんな美少女にでもなりきることができる。
演技力も神懸かっていて、服を脱がして全裸でも確認しない限りは男だとバレないほど。
女の恰好をすればファッション雑誌の表紙を飾れそうなほどのおしゃれだが、男の格好だと壊滅的にセンスが悪くなる。
素の性格はかなりの天然で、よくレイコにおかしな知識を吹き込まれてからかわれている。
リノと二人っきりのときは非常に子供っぽくなる。
魔術は古今東西のありとあらゆる声を自由自在に出せる【大和男児七変化】。
なにやらもう一つ特殊能力を持っているらしいが……?
●リノ
最強探索者パーティ"戦女神の聖域"のメンバーの一人。
本名は涼木璃乃で、実はスズの義妹(スズ以外の認識は義姉)。
年齢は16歳。
探索者ランクはS。
スズと同じく生まれつき魔核を有しているインネイト。
肩の下まで伸ばした黒髪にぱっちりとした瞳が特徴的。
顔はかわいいが、身長も体型も平均的で、どこにでもいそうな感じの女の子にしか見えない。
あまりにも濃すぎるヴァルハラのメンバーの中では、一番普通でツッコミ担当の常識人。
額に二本の角が生えているという特徴がある。
ダン学のSクラスに所属しているが、あまり学校には行っていない。
魔術は自らの魔力を雷の花に変換し、それを自在に操る【万鈞雷花】。
●レイコ
最強探索者パーティ"戦女神の聖域"のメンバーの一人。
本名は田中霊子で、れっきとした日本人。
年齢は20歳。
探索者ランクはS。
金髪縦ロールのいかにもなお嬢様キャラ。
しかし実家は古き良き街の定食屋であり、生姜焼き定食を作るのが得意。
金髪も染めているだけで地毛は黒。
かなりのアホでお調子者だが、スタイル抜群の美人で皆から愛されるキャラ。
パーティの中では年の近いスズやリノと仲がいい。
●アーサー
最強探索者パーティ“戦女神の聖域”のリーダー。
フルネームはアーサー・ロックハートで、イギリス人。
探索者ランクはS。
眼鏡をかけた銀髪のイケメンで、二言目には「僕のデータによると……」が口癖のデータ厨。
しかしあまりにも強すぎていつも敵をワンパンで倒してしまうため、データを有効活用しているところを見たことがない。
眼鏡も伊達で、視力は5.0くらいあるらしい。
実は人間の中で四人しかいない厄災魔王の一欠片の一角。
●マサル
最強探索者パーティ"戦女神の聖域"のメンバーの一人。
全身が筋肉で出来ているようなマッチョマン。
探索者ランクはS。
スキンヘッドのおっさんで、暇さえあればいつも筋トレをしている。
筋肉でモンスター共をばったばったと薙ぎ倒していく姿は、子供を中心にとても人気がある。
●切封斬玖
個人の実力は裏世界最強とも噂され、その狂気的なキャラで人気を博すソロ探索者。
探索者ランクはS。
通称"人斬りザンク"と呼ばれており、ソロで難関ダンジョンをいくつも攻略している。
モンスターだけでなく、気に入らない相手なら人間だろうが容赦なく殺害し、その様子を配信しているという超危険人物。
人間の中で四人しかいない厄災魔王の一欠片の一角。
●佐東 鈴香
年齢は16歳で、黒髪ロングの清楚系美少女。
探索者ランクはD。
耳心地のいいウィスパーボイスと、Fカップの巨乳が特徴的。
母子家庭であり、病に倒れた母親の入院費を稼ぎながら、病気を完治させる回復アイテムを手に入れるために裏世界配信者となる。
誰に対しても敬語で話す礼儀正しい性格で、性格は善人過ぎるくらい善人。
エッチなことには免疫がないようで、実はかなりのむっつりスケベ。
気弱で臆病だが、ここぞというときには誰よりも強い心を発揮出来る勇気も持っている。
探索者として天才的な才能を持っているが、まだ駆け出しのため、その実力は突出したものではない。
魔術は全身の防御力を高め、頭部は鋼鉄をも超える硬さにする【重石の処女】。
正体はスズの女装した姿であり、上記は全て彼が考えた嘘設定である。
●トメさん
紅茶荘の管理人をしているおばあさん。
見た目は70代後半くらいだが、そのわりには背筋がピンと伸びており、とても元気で明るい。
どうやらスズとかなり仲が良いようで、彼の正体を知っている節があるが……?
●小田宮 実羽
紅茶荘101号室の住人。
探索者協会の職員で、いかにも仕事が出来そうな見た目のお姉さん。
高身長に抜群のスタイル、大人の余裕や色気を醸し出すセクシー美女。
年齢は29歳と18ヶ月。誰がなんと言おうと二十代の若くて美人なお姉さん。
実はスズファンクラブの会員No.5で、鈴輝や鈴香が同一人物だと気付いている数少ない人物。
今日も推し活のために色々と頑張っている。
●種口 迅
紅茶荘103号室の住人。
スズと同い年の16歳で、ダンジョン学園の一年生。
探索者ランクはE。
目元が隠れるくらいの前髪に、中肉中背のあまり特徴のない見た目をしている。
典型的なお人好しで、善人気質な少年。
魔力量も魔力操作の技量も人より劣っているが、【鬼眼】という魔術を使える。
●良緒・ブラウン
紅茶荘102号室の住人。
ドイツ人とのハーフで、そこそこ名の知れた探索者。
背が高く、少し浅黒い肌とがっちりとした体つきをした20代半ばの男性。
●金剛姉妹
金剛ハルナ、金剛キリエの双子姉妹。
Aランク探索者で、無償で初心者を育成している善人の塊のような人たちだが、実は女の子が大好きであり、恩を着せて美味しくいただくという噂がある。
●有財兄弟
有財燕、有財丈の兄弟。
派手に染めた真っ赤と真っ青の髪を逆立てた、いかにも頭が悪そうな見た目をしている。
過激なことをして世間の注目を集めようとする、いわゆる迷惑系配信者。
●流井 吾一
ダンジョン学園のFクラスの担任教師。
オールバックにした髪と、眼鏡が特徴的。
探索者としてのランクはAで、Sには届かないが非常に優秀な部類に入る。
●犬瀬 華馬
戦後に裏世界の探索で財を築いた一族、犬瀬家の長男。
長髪に着崩した制服、耳につけたピアスといかにも不良といった風貌をしているが、優秀な探索者でランクはB。
犬瀬家は探索者協会にも強い影響力を持っている名家で、現在の当主はダン学の理事の一人でもあるため、学園では威張り散らしている。
●長南 爾那
長い黒髪をポニーテールに結い上げ、意志の強そうな目をした美少女。
探索者ランクはB。
ダンジョン学園の一年Aクラスで最強と謳われている生徒で、真面目な性格から委員長も務めている。
種口迅とは小学校からの同級生。
●種口 亜音
種口迅の実の姉。
数年前に全てを飲み込むモノに吞み込まれてしまった。
●涼木 想玄
スズとリノの父親。
Sランク探索者であり、裏世界で最強なのは誰かという論争で必ず名前の上がる男。
非常に温厚な性格で、戦いより冒険や求道を好むタイプ。
目立つことを嫌い、メディアや人前には一切姿を現さない。
全身が魔素に浸食されており、バカみたいな魔力量と異常な身体能力を持つ。
●アンジェリーナ・ゴールドスタイン。
世界一の美女と謳われ、その美貌は神をも嫉妬させたとまで称されるハリウッドのスーパースター。
大の親日家でも知られ、日本でも絶大な人気を誇っていた。
三年前にテロ事件に巻き込まれ、34歳の若さでこの世を去る。
●臼井 景乃
後ろで一つ結びにした三つ編みと、眼鏡がトレードマークの女の子。
委員長といった雰囲気で、よく見れば美少女だが地味な印象で記憶に残りにくい。
正体はスズの変装の一つ。
●黒鵜 忍
スズが所属しているもう一つのパーティのリーダー。
ゆるふわ系美少女で、顔良し、スタイル良しで性格もよい完璧超人。
常識人で真面目な性格のため、いつも周りがやらかす問題の後始末に奔走しているかわいそうな子。
■■■魔術■■■
●大和男児七変化
主人公、スズの使う魔術。
老若男女、古今東西のありとあらゆる声を自由自在に出せる能力。
戦闘タイプの能力ではないが、スズの変装技術や演技力と組み合わせることで、驚くべきほど強力な効果を発揮する。
鈴香のようなオリジナルの声だけでなく、歌手、俳優、声優など既存の有名人の声も完璧に再現できる。
●重石の処女
タングステンヘッドと読む。
佐東鈴香の使う魔術。
全身の防御力を高め、特に頭部をタングステン並みに硬化させる。
……と、上記はスズが屋上から落ちる瓦礫を見て咄嗟に考えた偽の設定で、実際は大量の魔力で頭部をコーティングして魔術に見せかけているだけ。
●鬼眼
種口迅の魔術。
発動すると全身から魔力が迸り、身体能力や五感などが爆発的に強化される。
ただし、開放度が上がるにつれて肉体にかかる負荷も増加していき、20パーセントまでなら筋肉痛程度で収まるが、それ以上は大きな反動が伴い、最悪の場合死に至る。
それ以外にもまだデメリットがあるようだが……。
●万鈞雷花
涼木璃乃の魔術。
自らの魔力を雷の花に変換し、それを自在に操る能力。
触れると一瞬で敵を消し炭にするほどの超火力を秘めており、触れずとも花から放出される雷は、並みのモンスターなら一撃で感電死させてしまうほどの威力がある。
超火力、射程距離、具現化数、自在性など、どれをとってもトップクラスのといえる、まさにSランク探索者の面目を保つに相応しき魔術。
■■■モンスター■■■
●ツノブタ
イノシシのような見た目で、額に小さな角の生えたモンスター。
初心者スポットの東小金井の中でも最弱であり、初心者はまずこいつで戦闘経験を積むのが一般的。
●ゴブリン
ファンタジーお馴染みの雑魚モンスター。
小学校低学年くらいの小さな身体に全身が緑がかった肌、そして醜悪な面構えをしている。
知能は低いがそれでもある程度は武器を使いこなし、群れで行動するため、新人は苦戦を強いられることもある。
基本的に生殖能力を持たない裏世界のモンスターの中で、例外的に生殖器を持ち、人間の女性をさらっては苗床にするという習性がある。
●ネコカンガルー
猫耳と尻尾を生やしたカンガルーのようなモンスター。
袋から色々なアイテムを取り出して攻撃してくる。
Eランクでもギリギリ倒せるレベルのモンスターで、討伐するとたまに次元収納袋を落とす。
●魔王アビス・ディザスター
かつて裏世界に存在した、二体の絶大な力を持ったモンスターの一体。
全身が真っ黒な闇で覆われた、その姿形すら定かでない不気味なモンスターで、その身に十三もの特殊な能力を宿している。
目につくもの全てに襲い掛かるといった非常に凶暴な性格。
その力は天変地異と表現して差し支えない、まさに人が抗えぬ天災そのもの。
底の見えぬほどの災厄という意味から名付けられた。
●聖王グラン・メサイア
かつて裏世界に存在した、二体の絶大な力を持ったモンスターの一体。
その身に太陽のような輝きを宿した、真っ白で美しいクジラのようなモンスター。
非常に温厚な性格をしており、自らに危害を加える者以外には無闇に攻撃を仕掛けるような真似は決してしない。
モンスターに襲われている人間を自らの背に乗せて、助けてくれることさえある。
巨大で偉大な救済者という意味から名付けられた。
●全てを飲み込むモノ
厄災魔王の一欠片の一角で、《No.09》。
その巨大な口であらゆるものを飲み込む。
呑まれた人間は、消化されるのではなくどこか別の場所に飛ばされるのではないかという仮説が立てられているが、未だ実証には至っていない。
●全てを断ち切るモノ
厄災魔王の一欠片の一角で、《No.04》。
姿形や能力は不明だが、切封斬玖によって倒された。
●黒ティラノサウルス
裏谷保天満宮に封印されていたダンジョンに生息する、黒いティラノサウルスのようなモンスター。
全長は3メートルから大きくて15メートルほどで、ボスの女王は30メートルにも達する。
少し人間に似た顔を持っており、腕は毛むくじゃらでかなり気持ちが悪い外見をしている。
デカいが特殊な能力を持たないので、一体であれば上級探索者なら討伐可能。
■■■アイテム■■■
●転移ポータル
メサイアレリックの《No.02》。
裏世界史上最高のお宝と名高い、瞬間転移を可能とさせる装置。
底面の直径が30センチ、高さが1メートルほどの銀色の円柱。
小さな杭が円柱の上部に埋め込まれており、それを突き刺した場所に転移ポイントを作ることができる。
杭は魔素でできており、本体から抜くと新たな杭が自動で生成される。
登録できる転移ポイントは最大で五つまでで、六個以上の杭を刺すと最初の転移ポイントが消滅する。
本体は周囲の地面に直径一メートルほどの転移陣を展開し、それに乗ることによって、本体のある場所と転移ポイントを一瞬で行き来することが可能となる。
一度に転移できるのは、転移陣の範囲に収まる大きさかつ200キロの重量まで。
●ふわスラ
正式名称はふわふわスライム。
裏世界のモンスターや宝箱からドロップする、柔らかいゼリーのような物質。
大きさはピンポン玉ほどの小さなものから、学校の運動会で使う大玉転がしの玉ほど大きなものまで様々。
とても触り心地がよく、初めてこの物質に触れた者はその感触の虜になってしまう。
衝撃を吸収する性質があり、打撃はおろか、斬撃やさらには炎のような攻撃にすら高い耐性を持つ。
ふわスラに数秒間触れて使用者登録を行えば、その人物の傍にふわふわと浮遊して付いてくるようになる。
ある程度の命令も可能。
半透明であり、中に様々な物を入れて持ち運ぶことも出来る。
以上の特徴から、裏世界配信者にとっては必須とも呼べる便利アイテム。
●バールのようなもの
バールではなく、武器用として作られたバールに似たなにか。
鋭い武器であるのに、裏世界に持って行っても銃などのように食べ物に変化してしまわないため、多くの探索者に愛用されている。
裏世界産の魔法武器を入手した者からこれを卒業するので、これを持っているか否かで大体初心者か中級者かの区別がつく。
●次元収納袋
見た目は何の変哲もない袋だが、中に入れたアイテムが異空間になっており、見た目以上のアイテムを入れられる便利な代物。
レア度によって容量が違ったり、時間の流れを止めるタイプなど、様々な種類がある。
●ネコのシッポ
ネコカンガルーのレアドロップの一つ。
特殊効果などはないが、装着すると皮膚にくっついて本物の尻尾のようになるのでかわいい。
対になるアイテムがもう一個あり、そちらはネコのミミ。
●魔呼器
魔素を延々と排出し続ける壺のようなアイテムで、これを設置した部屋は表世界でも魔素濃度の高い環境に変わり、魔力を使用できるようになる。
●エリクサー
傷だけでなく、病気や呪いなどの状態異常まで完全に治してくれる最高級の万能薬。
超高難易度のダンジョンの宝箱や、ボス級のモンスターから極稀にドロップするが、非常にレアで入手は困難を極める。
●マキシポーション
病気や呪いなどは治せないが、肉体の損傷だけなら欠損すら治せるほどの超強力な回復アイテム。
非常にレアだが、エリクサーほどではない。
●光ふわスラ
通常よりレアな発光するタイプのふわスラ。
ただ明るく光るだけのふわスラなのだが、光源としては非常に優秀なので、中級以上の探索者は大抵これを持ち歩いている。
●ダビデの宝物庫
メサイアレリックの《No.33》。
手の甲に丁度収まるくらいの大きさの、六芒星のシールのようなアイテム。
触れて魔力を流した対象を光の粒子に変換して異空間に収納し、任意のタイミングで取り出すことができる次元収納系の最高級魔道具。
中の容量は東京ドーム一個分ほどで、一つあたり十トンまでの物体を収納することができ、更には時間停止機能も備わっている。
生物だけは収納することができない。
●天羽々斬
魔力を込めれば込めるほどに切れ味が上がり、魔力量に応じて刀身の長さも自在に変化させることができるという神剣。
刀身はまるで水に濡れたような美しい輝きを放っており、見るものを魅了する。
●鑑定モノクル
魔力を込めて対象のアイテムを見るだけで、それがどんな効果を持っているのかを詳細に表示してくれる片眼鏡。
非常にレアな非消費型の鑑定アイテムであるが、魔力が必要なので魔核持ちでない場合は表世界では使えないという難点がある。
●カメレオンリング
魔力を流すことで自分の身体を周囲の景色と同化させ、透明に見せかけることができる。
ただし実際に消えているわけではないので、触れればわかるし当然攻撃も当たる。
擬態中は常に魔力を消費している状態なので、魔力量の少ない者ではせいぜい十数秒が限界。
身につけている衣服等も周囲から見えなくすることは可能だが、全裸よりも魔力量と魔力操作の技術が必要となる。
●黒の幻想花
百円玉ほどの大きさの黒い花のついたヘアピンの魔道具。
魔力を流すことで周囲に不可視の花粉を撒き散らし、対象に様々な状態異常を与える。
■■■その他用語等■■■
●戦女神の聖域
主人公のスズが所属しており、裏世界最強かつ最高人気を誇る五人組のパーティ。
五人中四人がSランクで一人がAランク、そして全員が魔核持ちの魔術師という実力者集団であり、さらにチームの連携力に定評がある。
メンバーはスズ、リノ、レイコ、アーサー、マサルの五人。
パーティリーダーはアーサー。
●聖王十字団
団員総数は1000人を超え、そのエンブレムを身につけているだけで他の探索者から一目置かれるほどの裏世界最大規模のクラン。
実力上位77人は身体のどこかに1から77の数字が刻まれたエンブレムを着けており、彼らは"聖王ナンバーズ"と呼ばれている。
聖王グラン・メサイアに助けられた人たちが立ち上げた組織で、元は人々の救済を活動理念として掲げていたが、時が経つにつれて腐敗していった。
今では金儲けやメサイアレリックの回収にご執心。
エンブレムは聖王を象った真っ白なクジラに、金の十字をあしらったデザイン。
●U・B・A
十代の美少女だけで構成されたアイドルパーティ。
歌って踊れて、しかも戦闘能力も超一流なので、日本のみならず世界中で絶大な人気を誇っている。
●ダン学Sクラス
ダンジョン学園のSクラスの生徒たちで構成された探索者パーティ。
裏ちゃんねるのチャンネル登録者数1000万を超える、人気トップ5の一角。
●裏世界
1945年、戦後の日本各地に突如として現れた謎の扉の先に存在している世界。
地形こそ扉の外とほぼ変わりはないものの、人や動物、昆虫など、地球上の生物が一切存在せず、代わりに異形のモンスターたちが跋扈している。
沢山のお宝が隠されているダンジョンがあったり、モンスターを倒すと地球では手に入らない不思議なアイテムを落とすことがあるので、一獲千金を夢見た多くの人々がこの場所に訪れる。
裏世界を探索する者たちは、探索者と呼ばれている。
扉は日本にしか存在せず、世界中から裏世界のアイテムを求めて人が押し寄せてくるため、日本は探索者大国として世界でも有名。
●探索者
裏世界を探索してアイテムを収集したり、配信をして人気を得たりすることを生業としている人たちのこと。
成功すれば天井知らずの金と名声を手に入れることが出来るため、世界中から多くの人々が日本へやってきて日々裏世界へ挑戦している。
日本に裏世界への扉が現れてから80年、探索者は若者の将来なりたい職業ランキングで不動の一位に君臨するまでになっている。
●裏ちゃんねる
裏世界関連の動画を専門的に扱う、日本政府が直々に運営しているサイト。
アメリカのニューチューブには及ばないものの、世界でもトップレベルの登録者数を誇る動画プラットフォーム。
規制を一切行っておらず、殺人を含めた過激な動画が投稿され続けている。
●ダンジョン学園
日本最大の探索者専門教育機関。
裏世界に関するありとあらゆる知識を学ぶことが出来る。
特にダンジョンに関する座学や実技の授業が盛んで、探索者を夢見る若者が、日本だけに留まらず世界中から集まっている。
下はFから上はSまでクラスが分かれており、一番上のSクラスは天才中の天才しか入れない超エリートクラスである。
●探索者ライセンス
日本政府が探索者を管理するために発行している免許証のようなもの。
これがないと裏ちゃんねるに動画を投稿できない。
裏世界から持ち帰った未鑑定のアイテムを鑑定所で鑑定してもらえたり、それらの売却がスムーズに行えるようになったりと、様々な恩恵を受けることができる。
値段は10万円で、外国人はおろか偽名でも購入が可能。
ライセンスには下はEから上はSまでランクが設定されている。
プロと認められるのはDランクからで、実にライセンス持ちの九割以上がEランクのアマチュア。
Aランクは世界全体でも数百人程度で、Sランクに至っては全世界でたったの24人しかいない。
●探索者ライセンス(プロ)
Dランク以上の探索者に発行されるライセンスで、金縁で装飾された豪華な作りになっている。
これがあれば裏ちゃんねるで投げ銭機能が利用できたり、協会で探索者銀行などの施設が利用可能になったりと、色々な特典がついてくる。
ただし、探索者ライセンスは誰にでも購入できる反面、再発行が難しく、紛失したらかなり面倒なので注意が必要。
追加で10万円払うことによって、無くしたときにすぐに交換してくれるサブライセンスを買うことができるので、プロは大抵それを買って金庫に保管しておく。
ちなみにSランクのライセンスは更に豪華な作りになっているとか……。
●東京国際転移門
東京湾に浮かぶ人工島、通称『メガフロート東京』内にある国際転移施設。
世界で一つしか存在しない転移ポータルが設置してあり、現在は"ロサンゼルス"、"ロンドン"、"ドバイ"、"シドニー"、"月"の五つの転移ポイントが登録されている。
毎日世界中からたくさんの人々が訪れる大人気施設であり、数週間先まで予約がいっぱい。
お値段は航空券よりお高めで、利用には当然だがパスポートが必要。
●紅茶荘
スズの持つアパートの一つ。
二階に5室、一階に5室という計10室からなるアパートだが、二階は5室あると見せかけて中で全部繋がっており、一つの大きな部屋になっている。
家賃も手ごろで探索者協会本部ともダンジョン学園とも近い位置にあるので、探索者に人気。
現在は203号室に佐東鈴香、204号室に臼井景乃、101号室に小田宮実羽、102号室に良緒・ブラウン、103号室に種口迅、管理人室にトメさんが住んでいる。
●魔素
裏世界の空気中に漂っている表世界には存在しない謎の物質。
これを体内に取り込むことによって、人は魔力をその身に宿す。
●魔力
裏世界に行って魔素を取り込んだ人間がその身に宿す、超常的な力。
生命エネルギーの塊のようなものであり、それを使いこなすことで身体能力を向上させたりすることができる。
適性の高い者は初めて裏世界の空気を吸ったその瞬間に魔力を体内に宿すが、適性の低い者は年単位で魔素を取り込み続けなければ宿すことはできないなど、人によって親和性に差がある。
裏世界で魔力に目覚めても、魔素のない表世界では基本的に魔力を使うことはできない。
●魔力使い
魔力に目覚めた者たちの総称。
裏世界で活動するなら魔力を使えることが必須なので、探索者の9割以上は魔力使いである。
●魔術
魔力使いの中でも一握りの者しか使うことのできない、超レアな能力。
一般に想像されるような火や水を出すような魔法のことではなく、魔力を使って様々な現象を引き起こす能力の総称で、超能力のようなもの。
基本的に一人につき一種類のみしか発現しない。
この力に目覚める者は総じて、魔力使いとして圧倒的な実力を持つ者か、もしくは天性の才能を持った初心者のどちらかであることが多い。
その人物の性格や趣味嗜好、血統や育った環境などによって、発現する能力は千差万別である。
●魔術師
魔術を発現させた魔力使いの総称。
魔力使いの中でもひと際才能に優れた者だけが至れる領域。
大抵の魔術師は自分の能力を隠すものだが、配信者の中にはあえて自分の能力を晒し、人気を獲得しようと目論む者もいる。
●魔核
魔力使いが裏世界の空気に馴染み切るほど魔素を取り込んだ結果、体内に形成される魔力生成器官のこと。
これを持つ者は、空気中から魔素を取り込まなくても自身の体内で魔力を生成できるので、表世界でも魔力を行使できる。
魔核形成は本当に魔素の濃い危険なダンジョンの深層などに日常的に潜っているような人間にしか見られない現象であり、魔核持ちは魔術師よりも珍しい存在。
●インネイト
なんらかの理由により生まれつき魔核を持っている人間のこと。
魔術師や後天的に魔核持ちになった人間よりも更に珍しい存在で、魔力量と魔力操作の精度が常人の比ではない。
●ダンジョン省
裏世界関連のあらゆる業務を取り仕切っている省庁。
最初は"裏世界省"だったらしいのだが、ゴロが悪すぎるということで、ダンジョン省に名前が変わった。
●探索者協会
ダンジョン省の下にある組織で、主に探索者ライセンスや裏ちゃんねるの管理、裏世界のアイテムの流通などを取り仕切っている。
役所とデパートが合わさったような施設で、支部は日本中至るところにあり、海外にもいくつか存在する。
●大魔境グンマ
裏世界の群馬県の通称。
聖王と魔王の戦いによって魔素の濃度が異常に高まった結果、県全土が凶悪なモンスターが跋扈する危険度10の魔境へと変貌してしまった。
中心部には、"奈落"という最難関ダンジョンが存在する。
●奈落
大魔境グンマの中心部に存在する、攻略難易度SSSの最難関ダンジョン。
世にも恐ろしいモンスターが跋扈する、まさに地獄のような場所とだけはわかっているが、未だその全貌は謎に包まれたまま。
●探索者銀行
探索者協会内の施設で、プロになれば誰でも口座を持てる。
外国人でも偽名でも問題なく使用できる上に、協会で換金した裏世界産アイテムの売上金額は自動的に口座に振り込まれるため、探索者から非常に重宝されている。
利息も普通の銀行より高め。
●おしっ娘同盟
おしっ娘たちが大好きな変態が集まったコミュニティの名称。
主にインターネット上で活動しており、様々な情報を交換しながら楽しんでいる。
一部の過激派は推しのおしっこをなんとかして入手しようと躍起になっているようだが、大半は純粋におしっ娘愛を語り合う健全(?)な交流が行われている。
コミュニティ内で最もおしっこが似合う美少女ランキングというものがあり、上位四人はおしっ娘四天王として崇められており、佐東鈴香はその一人。
●魔石
裏世界のモンスターならどんな雑魚でも必ず落とす可能性のある紫色の結晶体。
中からは魔力を抽出でき、石油などと違って使っても二酸化炭素などの温室効果ガスや放射性廃棄物を排出しないクリーンエネルギーなため、現在世界中で広く普及している。
日本はこれを武器に世界一の経済大国として君臨しており、探索者たちの主な収入源にもなっている。
●メサイアレリック
聖王グラン・メサイアが魔王アビス・ディザスターと相打ちになった際、77の強大な魔力が凝縮されたアイテムに姿を変えたもの。
その一つ一つが超常の力を秘めており、裏世界の中でも最高の価値を持つお宝として、探索者たちの垂涎の的となっている。
●厄災魔王の一欠片
魔王アビス・ディザスターが聖王グラン・メサイアと相打ちになった際、砕け散って十三体のモンスターとして再誕したもの。
一体一体に、魔王の持っていた十三の能力の一つが備わっている。
魔王そのものほどではないが、その力は強力無比で、Sランク探索者ですらおいそれとは手を出せない。
倒すと倒した者にその力が継承されるという特徴がある。
それは人間にも及び、ディザスター・ワンを倒した人間もまた、ディザスター・ワンと呼ばれる。
現在は九体がモンスター、四人が人という割合。
四人中三人が外国人で、日本人は切封斬玖一人しかいない。
●ダンジョン
裏世界のあちこちに存在する不思議な空間。
中にはモンスターが生息し、さらには特殊なアイテムなども多数落ちている。
基本的にその区域の危険度より、ダンジョンの中は1~2ほど高く、稀にもっと高いこともある。
洞窟型、大部屋型、遺跡型、塔型など、その形は多種多様であり、ダンジョンごとに内部の雰囲気も大きく異なる。
大きく分けてボスを倒せば消滅するタイプと、ボスが倒されても消滅せずに残り続けるタイプがあり、前者のタイプは稀にダンジョンの中のモンスターが外に出てくることがある。
消滅型のダンジョンのほうがクリア報酬の宝箱から得られるアイテムの質が良い場合が多い。




