番外編3 それからの彼女達
一部の感想をいただき、構想を練っていたものの細部まで練れず、書き切れなかったハーレムメンバー達のその後をざっくりですが、紹介します。
短い上、一度完結と銘打った後の蛇足な話ではありますが、気になるなと思った方は覗いてみてください。
一部メンバーのその後について
“剣神”ライラ
皆と別れた後は想い人である剣の同門の男の家に謝罪に行ったところ、本人不在でその妹から、ライラが傷を負わせた指の後遺症で二度と剣がふれなくなったことと、新しい恋人がいることを激怒されながら告げられ、本人に会ってもこれ以上迷惑をかけるだけと、謝罪できないまま、失意のうちに町を出て、旅に出た。
その後、成り行きで新しくできた小さな町の冒険者兼警備隊長となり、贖罪のつもりで一心不乱に働き、町の人々から多大な信頼を得る存在に。
しかし、一部の悪徳冒険者の無知と強欲のせいで大量の魔物が発生する事案が発生。町が魔物の群れで崩壊しそうになったため、町人の避難と応援を呼ぶための時間稼ぎで必死に戦い、剣神の力をふるい一騎当千の活躍をするが、物量に押され、重傷を負う。
危機一髪のところでS級手前のシャル達一行とかつての想い人をリーダーとするパーティーたちの応援に助けられることで、一命を取り留め、町を守りきった。
そこで別の職業の冒険者として活躍する想い人に再会し、話をしたところ彼の妹の発言が怒りのあまりついた嘘と判明。
彼はまだフリーで、命がけで町を守った姿と町人達の評判から、ライラが以前のライラだとわかり、ぎこちないながらも再び関係を一からつくることになった。
その後、町の修復後、怪我を理由に町の警備隊長を辞任。想い人のパーティーに所属して共に過ごすことに。冒険者として、シャル達とも深い親交を築き、彼らの結婚式にも彼氏と2人で参加した。
“僧侶”マーヤ
想い人との誤解を解くことに成功するが、結ばれることは叶わず。しばらく落ち込んでいたところ、知人の紹介で孤児院の職員に就職。腕白な子どもが多く、日々大変な日常を過ごすことに。
結局生涯独り身ではあったが、多くの子供達から“マザー”と実の母親同様に愛され、関係者から“聖母”と慕われた一生を過ごした。
“薬師”ミリー
想い人と言われた相手が実は最悪の詐欺師だったことを知り、ある意味、幸運な結果に。男運の悪さを嘆きながらも、今度こそ誠実な相手と出会い、今度こそ本当に幸せになる。
“商人”モイナ
結局、想い人とは関係を戻せなかったが、その想いを割り切って商人の道を歩む。というか、割り切りすぎて、暴走じみた行動となるが、それが何故かうまくいき、後に国でも指折りの女商人となる。
“学者”サリナ
戻った時、すでに想い人には代わりの相手がいた。元より恋人未満の関係だったが、失恋の痛みは大きかった。後にそれを忘れるべくとある研究に没頭。
数年後、知り合いの商人や賢者達の協力を得て、“精神異常に対する対策”という論文を書き上げ、魔術の世界から大きな評価を得て、歴史に名を刻む研究者となった。後年、彼女を慕う後輩の猛烈なアタックを受け、年下の男と結婚した。
その論文が、数百年後に異世界から召喚された魅了スキル持ちの男の被害を未然に防ぎ、多くの人々を救うことになることになるとは流石の彼女も知る由もない。
“鏖殺戦姫”アルデリア
相も変わらず。廃棄世界にて勝手気ままに暮らす。
改めて、最後までありがとうございました。




