表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もふもふ!  作者: min
高校編(二年生)
42/51

生徒会のお仕事

 話し合いの結果、生徒会は独立二家の二人にそれぞれ次のような対応をすることに決定しました。


 まず、今年入学してきた巧闇くんは先天的に魔力保有量が多いらしく、溜め込んでしまうと暴走してしまうようなので、定期的に大規模な魔法の撃ち合いを生徒会のメンバーを相手として行うことになりました。


 まあ、解除(キャンセル)だけなら左程難しくもないので撃たせるだけなら別に気負うこともないのですが。打消し呪文(アンチスペル)はさすがに難しいですけどね。

 だって、光属性とかすごくイメージしづらいじゃないですか…。

 私が大規模魔法で使っているような「詳細の事情を呪文に織り込むことで具体性を補う」という手法は対人戦での応酬となると中々使えないんですよね。詠唱にかかる時間が長くなりすぎて、防御に間に合わなくなってしまいますし。だから私、基本的に炎や水と言ったイメージしやすいもの以外の属性に関しては詠唱破棄とか打消し呪文使ったりとかは無理なんですよ。

 解除はあれです。寄り集まって形を成している力をぶちぶちぶちっと千切るイメージを想定すると割とイケます。発動前なら集まりつつある力が蹴散らされるイメージですかね。


 ―と、まあ巧闇くんの場合こんな感じです。

 そうやって魔力を限界までぶちかましまくった後にへろへろになってにゃんこになったところを捕獲して、生徒会室に拉致って撫で繰り回すのが日常になっています。

 巧闇、―というか独立二家は色々と特殊で、下手に無防備な姿で出歩かれても危ないそうなので。

 そうはいっても、私がなでなでしなくても逃亡する力なんてそもそも残っていないように思えましたけどね。

 ねー、と首を傾げながらうりうりと顎下をくすぐってやると、巧闇くんは喋る元気もないのか「にぃ…」とだけ鳴いて膝でぐったりしていましたが。


 光井くんのほうは猫状態での生徒会室滞在を許可、ということで落ち着きました。

 光井くんはどうやら全属性の古代魔法取得というとんでもない目標の元、一族の狂信者に人体実験されまくった影響で、人の姿でいると疲れる、獣化後人の言葉を話せなくなる、などの副作用があるらしくなるべく猫のままでいたいらしいのです。


 そんなわけで、今年度の生徒会の御仕事は巧闇くんの実地訓練の付き添いと、にゃんこ姿の独立二家の保護となりました。


 あ、そうそう。顧問も港先生から東雷先生に変わったんですよ。なんでも、私とスムーズに研究の打ち合わせをするためだとか。港先生はこれを機により魔法訓練の指導に力を入れるそうです。きらきらとしたとても綺麗な笑顔を浮かべていらっしゃいました。

郡を始めとした特選コースのみなさん、…ファイトです。


 そして、現在。


 生徒会室は相談室と化していました。


 ……あれ?


ストックがなくなったのでしばらく更新停滞します。

応援していただいている皆様には大変申し訳ありませんが、これからは毎日更新どころか更新自体超低速になりそうです。急ではありますが、ここに宣言させていただきたいと思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ