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法律

 長年にわたって時間と空間に関する研究を続けていたF博士は、その研究をついに実らせてタイムマシンを作り上げた。

 

「ようし、これで世界にエルフを誕生させられるぞ!」


「おめでとうございます博士! 巨乳サキュバスも忘れないでくださいね!」



 実はF博士は、遺伝子操作で人工エルフを生み出す研究もしていたのだが、それに気づいた動物愛護団体から「動物虐待だ」と抗議されてしまった。

 それだけでなく、団体は国にも通報をして違法行為の疑いがあると指摘をし、研究を力ずくで止めさせたのだ。


 そんな経緯で、博士は「今が駄目なら、法など定められていない過去で研究を完成させれば良いじゃないか」という結論に至り、タイムマシンを完成させたのだ。


「ようし、さっそく人類が誕生した辺りまで遡って、人工エルフを作るとしよう。上手く行けば、人類の歴史にエルフが加わるぞ」


「F博士、そこまでです」


 博士が期待に胸を膨らませて起動スイッチを押そうとした所を止めたのは、見慣れぬ服装の1団であった。


「我々はタイムパトロールです。あなたのこれからなさる行為は時航法に違反していますので、罰としてタイムマシンとその製造法を没収させて頂きます」


「なんだと、まだ過去にも行っていないのに罰則とはどんな了見だ」


 タイムパトロールの話によると、どうやらF博士は、この後タイムマシンで過去へ行き、見事にエルフを誕生させて歴史を変えたらしい。だから歴史の変わる前のこの時に阻止しに来たのだ。


 行う前からタイムマシン実験やエルフ誕生実験の結果が判るのは良いが、それが原因でやる前から罰を食らって差し止められるとは……


「まさか私の知らぬ法律があったとはなあ」


 法という物は、詳しくなければなかなか抜け穴など見つからない物なのだ。


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