和牛ハンバーグ100%(和牛だからって日本産では無いよ)
私の新しい護衛が決まった事で孤児院学校に通えるようになった。
1人は男の筆頭護衛官さんで「これぞ騎士!」と言う顔をしているシャルフです。
あ、名前は呼び捨てでいいといわれました。
「貴族家では主人が使用人を呼び捨てです」
と。
もう1人の護衛官は女性で、女性しか入れない場所の護衛をしてくれるエルシーナです。
そして、皆さんお馴染みの、お腹を刺されて瀕死だったけれど、見事に回復した侍女のセーラです。
少し感情を出してくれるようになったのが嬉しいです。
みんなには、お近づきの印に高級固形石鹸をプレゼントしました。
インベルト商会の『なんちゃって高級石鹸』ではありませんよ?
日本円で高値な高級石鹸です。
密かな喜びが伝わってきて、微笑ましかったです。
3人には固形石鹸が無くなったら、つど支給すると言ってあります。
私付きの『特別手当て』ですと。
まあ、今の私の魔力なら無料で出せるので、高級固形石鹸をあげるだけで、やる気が出るなら安いものです。
ちなみに、お母さん付きの人達にも、こっそりと渡しています。
私の代わりにお母さんを守ってください。
◇◇◇
今日は、孤児院学校が終わると、屋敷には「昼食を食べない」と言ってあるので、馬車の中で昼食を食べることにします。
しかしながら、私の使っている馬車は普通より小さいので、4人しか中に乗れません。
大型馬車だと6〜8人くらい乗れるそうです。
申し訳無いのですが、御者さんには外で手軽に食べられる某パン屋の美味しい惣菜パンを食べてもらいます。
パンがもっちもっちとして美味しいのです。
そして、馬車の中の私達ですが、私が猛烈に和牛100%ハンバーグが食べたいのでお付き合いしていただきます。
そう!『レベル7の通販』世界各地のお店の物が買える。
です!
『お店』で売っているものなら何でも買えます。
飲食店も例外ではありません。
料理を売っているのですから。
そうそう。
『和牛』と書いてあっても『外国産和牛』あるってご存知ですか?
日本にいた時に『豪州和牛』と書かれた登りに「誤字かよ?」って思ったら、あるんですよ、『豪州和牛』が。
まあ、気になったらお調べください。
席に座っている3人に、大衆食堂なんかで使うトレーを渡して膝の上に置いてもらいます。
そして『ハンバーグ定食』を4人分購入して、私が想像した場所に出てくるので、皆の膝の上のトレーの上に出して、食前の挨拶をしていただきます。
くーっ!
熱々のハンバーグの肉汁がたまりませんね!
おや?他の3人がフリーズしております。
「早く食べないと冷めてしまいますよ?」と声をかけると、ギクシャクとしながら、私をチラチラと見て、食事を始めます。
私はすっかりと忘れていたのです。
この3人の前で料理を購入した事が無いことを。
◇◇◇
むふんっ!
と、子供のお腹を満たすには、少し多かった食事を終えて、職人街にある馬車止めに向かいます。
今日こそは貧民街へと行き、ずっとお世話になっていたスライムさんの生存確認をします。
約30日もの間を放置してしまいました。
全てはあの、私の誘拐事件がいけなかったと思います。
まあ、そのおかげでスイード伯爵家にいた裏切り者達を処分できたのは上出来でした。
副次効果としましては、我が国の王族の傲慢を知ることが出来て、敵にすると厄介で鬱陶しいですが、適度に飴を与えておけば害は無いと思います。
あ、いや、おばあちゃんの件は害がありましたね。
いいのです。
王妃様の年間予算を搾り取ってあげます。
これが私のできる仕返しです。
子供らしく可愛いものでしょう?
もしかして『品格維持費』なんてありませんよね?
私の目論みが成功しなくなってしまいます。
以前も借りた馬車止めスペースを御者さんに借りに行ってもらい、私達は歩いて貧民街にある我が家に向かいます。
さて、我が家の現状ですが『賃貸』です。
毎月、1000ルビの支払いをしています。
日本円にすると、1万円のお部屋ですね。
某お笑い芸人のお部屋の家賃が1万円だった気がします。
あら?引っ越したのだった?
約7畳の部屋にキッチン、トイレ付きの風呂無し、隙間風有りの、日当たりの悪い物件です。
王都の家賃相場で考えると安いです。
ボロ屋ですが。
そして、我が家の周りは貧民街の中でも、とくに貧しいお宅が多いので、私の家の両隣は空室ですが、少しでも日当たりのある場所は人気です。
と、言うか、我が家の立地が悪すぎます。
昼も薄暗い。
夜も暗いではやっていけません。
しかし、こんな我が家でも、お母さんが必死で働いて住んでいた、お母さんのお城です。
これからも維持管理していきますよ!
◇◇◇
久しぶりに入った家はーーカビ臭かったです。
日当たりが悪いので当然ですね。
洗濯物は干してあるがまま。
全てが貧民街で生活していた時のままです。
お風呂の汚水を貰ってきてアイテムボックス内に入っているので、流しとトイレに捨てていきます。
よしっ!水は溢れてきません。
スライムさんはご存命だったようです。
私の御付き3人はあまりの部屋に絶句しております。
私がてきぱきと動くのを呆然と見ています。
さて、100万円の高級布団がカビるのは我慢ができないので、アイテムボックス内にしまいます。
そうしたら、何と言うことでしょうか!?
ボロいベッドの木枠だけになってしまいました。
部屋の景観がよろしくありません。
まぁ、いいでしょう。
洗濯物を全てしまい、部屋を粗方片付けましたから。
それでは、闇市、いえ、貧民街市場第3地区へ行きましょう。
最近の貧民街の様子を聞きに行きます。




