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日常のち冒険~俺は世界を超えて幼馴染を救う~  作者: ヌマサン
第3章 聖美救出編
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幕間2 古代遺跡襲撃事件

どうも、ヌマサンです!


今回は直哉たちが異世界に来るときに使った遺跡が舞台です。


幕間1と同様に、文章量はそんなに長くないので気軽に読んでみてくださいね。


それでは『幕間2 古代遺跡襲撃事件』の方をお楽しみください!

 直哉が聖美に告白をした翌日。


 ローカラトの町の背後に広がるアスクセティの森。


 この中にある、直哉たちが転移してきた古代遺跡の上空に舞う1つの影。


「総司令に指示されたポイントはここの様でありんすねぇ」


 そんな(くるわ)言葉を発したのは背に乳白色の一対の翼を持ち、翼と同じ色の長髪を風になびかせている顔も体のパーツも人形のようにきれいに整っている碧眼の美女。


 その女は昇り始めた朝日を背に遺跡を見下ろしていた。


「あまり任務に時間をかけるのは性に合わんのでありんす」


 そう言って女は右の人差し指を遺跡へと向けた。直後、女の指先から細く白い光線が撃ちだされた。


 光線は遺跡を貫き、遺跡は粉々に砕け散った。その光線の熱によるものなのか、飛び散った遺跡の破片には火が付いていた。それによってアスクセティの森に火が移り、森林火災となった。


「おい、森林が燃えているぞ!早く、火を消すんだ!」


 そう言って近づいてくる人間の声。これを聞くや否や空中にいた女は東の方へと飛び去っていった。


 それを目撃した人々の口から話が広がり、その後のローカラトの町ではその翼を持って飛んでいた女の話で持ちきりになった。


 ――――――――――


 ここはローカラトの町の中央に位置するローカラト辺境伯邸。


 その日は辺境伯は朝の早くに起こされて機嫌が悪かった。


「何事か」と配下の者に尋ねてみれば、アスクセティの森にて火災が起こったらしい。


 そして、その時に上空にいた翼を持った人型の影を見たものがいることも報告にあげられた。


 辺境伯邸では朝から対応に追われていた。水魔法が使える王国兵を森林へ派遣したり、王国にアスクセティの森の火災の件を王国へ上奏するために上奏分を書いたり。


 その日から3日に渡り、対応に追われる日々が続いていた。


「はぁ……」


「辺境伯、ため息などつかれて、どうかなされたのですか?」


「いや、ふと働くのめんどくさいなぁと思ってな」


 ローカラト辺境伯であるシルヴァンは執務室の机でひたすらに書類と向き合っている。


「ですが、それが辺境伯としてのお仕事ですし……」


 その前に立つ家臣は主であるシルヴァンを諫める。


「よし、金は払うからお前に全部やって……「お断りします」」


 シルヴァンの頼みを無下に断る家臣。


「……じゃあ、俺の朝食を持ってきてくれ。腹が減り過ぎてどうにかなりそうだ」


「はっ、承知しました。すぐに持ってくるようメイドたちに伝えておきます」


「頼んだぞ」


 家臣は丁寧に礼をして部屋を退出していく。


「よし、少し休憩……」


 ――コンコン


 ちょうど、シルヴァンが休もうとしたタイミングで執務室の扉をノックされた。


「……入って構わんぞ」


 不機嫌をそのまま声に載せたような声で入室を許可した。


「辺境伯、騎士団の早馬からこのような書簡を預かりました」


 シルヴァンは筒状に丸められた羊皮紙を家臣から受け取り、開いて内容を確かめた。


「マスター・ウィルフレッドを直ちに捕らえよ」


「……はっ!畏まりました!」


 シルヴァンは慌ただしく家臣への指示を出し終えた後、椅子に腰かけながら再び手紙へと目線を落とす。


『至急、ローカラトの冒険者ギルドマスター・ウィルフレッドを捕縛し、王都まで連行せよ』


「……最近、面倒ごとが増えた気がするが、何も起こらなければ良いのだが」


 シルヴァンは窓から澄み切った空を眺めながらポツリと独り言をこぼしたのだった。

今回の『幕間2 古代遺跡襲撃事件』はいかがでしたでしょうか?


今回で第3章『聖美救出編』は終わりです!


明日からは第4章『ローカラト防衛編』が始まります!


その前、明日の19時に投稿する、第3章の登場人物紹介の方も目を通して頂ければ幸いです!

(長いので、最悪飛ばして頂いても大丈夫です……!)


――次回「眷属会議」


新たなる闇が動き出す……!といった感じです!


明日の20時に更新するので、よろしくお願いします!

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