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Real~Beginning of the unreal〜  作者: 美味いもん食いてぇ
第3章

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42話

 

 ――「……向こうは終わったみたいやで?」


 大穴から中の様子を見ていた紗命は、詳細は分からないが雰囲気が落ち着いたことで、固く握りしめていた手を解いた。


「はやっ、流石あの二人、ねッ」


「あぁッ」


 凜と葵獅がゴブリンを蹴り飛ばし、殴り飛ばし、二人の勝利を讃える。


 ゴブリンの残数もあと数匹。怪我人は出たが、此方も大事無く片付きそうだ。


「……ごめん、あたし魔力切れ。残り頼んだわ」


「あぁ、休んでろ」


 水の天蓋が開き、凜を中に招き入れる。

 軽く痛む頭に保冷剤を当て、医療班による手当てが始まった。


「お疲れやす」


「ありがと。紗命は魔力多くて羨ましいよ」


「やけど、うちは凜はんみたいに直接戦えるわけちゃうさかい」


「今度教えたげよっか?」


「……ふふっ、ほな、お願いしよかな」


 唐突に訪れた緊急事態も、着々と刈り取られ終わりが見えてくる。

 彼等は自分達が成長しているのを実感し、再び欠けることなく生活を迎えられることに安心した。




 ――そうしてできた空気の弛緩を、奴等は見逃さなかった。




だから言ったろ?

悪意ってのは、やられる側が1番嫌な時に来るものなのさ。


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