41話
マジで帰る途中車に轢かれて○ねあのクソパートババア。うっぜぇわほんとこの世界に招待してやりてぇクソが○ね。
てことで41話ですどうぞ॑⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝⋆*
――「っ渡真利!無線を貸せっ、応援を呼ぶ!」
「っはい!」
民間人を助ける為走り出す千軸隊。渡真利は自身の耳から無線を外し、千軸に投げ渡した。
しかし、
「「――っ⁉︎」」
無線が千軸に渡る瞬間、横から飛来した石によって粉々に砕かれてしまった。
飛んできた方角を見れば、一匹のゴリラが綺麗なフォームでニヤついている。
「っ民間人を壁際に集めろ!半円の陣形で守れ‼︎」
「「「「了解!」」」」
弱い者に襲いかかる猿を銃殺し、殴り殺し、蹴り殺し、徐々にだがパニックを起こした人間達を纏めていく。
陣形が完成しつつあるその時、静観していたゴリラが動いた。
「――っ」
猿と隊員一人を踏み潰し、千軸の前に一匹のゴリラが降り立つ。
「隊長!」
「いい!防衛を続けろ!」
「っ了解」
千軸は眼前の一匹を警戒しながらも、視線をぐるりと回す。
(……どういうつもりだ?何で動かない?)
そう。動いたのはたった一匹。観客席には未だ百何十匹ものゴリラが待機しているのだ。加えて押し寄せる猿達も何故か自分を避けていく。
「……サシってことか」
「ゴルァア!」
振り下ろされるゴリラの両拳が空を切り、柔らかな大地を抉る。
「悪いけど、さっさと死んでくれ」
千軸はバックステップで躱したと同時にcellを発動。
瞬間、領域内の大気が沸騰。芝生が燃え散り、踊る業火が世界を取り巻いた。
「『烈界』」
「ゴッ⁉︎――カハっ」
ゴリラは一瞬にして気管を焼かれ、次いで身体強化が乱れ眼球が蒸発する。
真っ暗になった世界、ゴリラは自らの身体が炙られる痛みに耐えながら、悶え死んでいった。
【birther 異世界】
自身から半径五m以内を、任意の属性で構築した世界に変えることができる。
その世界は内側から見ると彼方まで続いているように見えて、外側から見ると何も映る事はない。
以前東条が彼を見てもcellを把握できなかったのは、この不思議な性質によるものである。
千軸は領域内に業火を吹き荒らしながら、猿の大軍の中心に飛び込む。
それだけで数十匹が黒焦げになった。




