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Real~Beginning of the unreal〜  作者: 美味いもん食いてぇ
4章

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209/1049

76

 

 ――『簡単にですが見させていただきました。正直驚くべき内容ばかりで、何と言えばいいのか……』


 後ろから微かに大人達の騒がしい声が聞こえている。今頃国の緊急対策チームはてんやわんやだろう。


『いくつか質問構いませんか?』


「ん」



 ――それから数時間に渡る質問攻めにノエルが嫌々ながらも答え、終わる頃には日が傾きかけていた。




『それで、身体強化の行使方法なのですが、実際に見せ合った方が分かりやすいとのことでしたので』


「ん~~~‼……疲れた。休む」


「わっ(ボソッ)」


『え、あの』


 スマホを東条に投げ渡し、有栖を連れ教室の端に行き寝っ転がるノエル。有栖に膝枕をさせ、彼女は頭をジャンパーで包み静かな寝息を立て始めた。


「ど、どうすれば……(ボソッ)」


「……自由過ぎんだろ」


 東条は頭を抱えるが、思えば今日は確かに色々あった。

 その上数時間に渡り国との交渉に意識を裂いてくれたのだ。とりあえずノエルは有栖に任せ、スマホを耳に当てる。


「すみません代わりました。ノエルと一緒にいる、まさという者です」


『まさ、様。あの、失礼ですが、お顔の黒い方でしょうか?』


「そうですそうです。巷ではカオナシと呼ばれているらしいですが」


『失礼致しました。お名前をお伺いするのは初めてでしたので、本名をお教えいただいてもよろしいでしょうか?』


「嫌ですね。それより身体強化の件ですが、実際に見ながら教えたいので、ビデオ通話にしてもらってもよろしいでしょうか?」


『……承知致しました。専門の者に変わるので、少々お待ちください』


 数秒後、画面が切り替わる。


『……初めまして。陸軍所属の、亜門 誠一郎という者です。我道に変わりまして、ここからは私がお相手させていただきます。……』


「はい。宜しくお願いします。……」


 画面を隔て、互いの目が数秒交差する。


「……では、始めましょうか」


『……そうですね。ご指導宜しくお願いします』


 そして何事もなく、身体強化のレクチャーが始まったのだった。


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― 新着の感想 ―
[一言] 今流行りのリモートだ 画面挟んじゃうと流石に魔力見れなそうかな
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