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成り損ない勇者の異世界銃奏乱舞  作者: ディンキー
第一章
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プロローグ 突然の召喚、救済措置、ようこそ神世界へ

小説初心者でヘッタクソな拙い文ですがよろしくお願いします。

 寒さが本気を出し始める11月、俺、村井芳久(よしひさ)は自分の通う学び舎である私立嵐山高等学校へ歩く。まぁ、この時期ならどこにでもいる私立高校の3年生だ。


 今日も何事も無く終業のチャイムが鳴り担任がやって来るのを鞄に垂れながら俺の愛する我がスマホ(親父から貰った軍仕様の無駄に丈夫な奴)を弄る。


 普段ならチャイムから5分から10分ほどで担任がやって来るのだが、今日に限ってはかなり遅い。15分も経っているのに気配すらしない。


 この辺で高校のクラスに一人はいる、なんでお前は3年まで生き残れんたんだ?と疑いたくなる不良グループが文句を言い出す。


 もっとも、連中の口が悪く短気なのはいつものことなので放っとけば良い。


 そろそろ20分が経過しようかという時、突然教室全体に激しい振動と轟音が鳴り響き始めた。クラスメイト達は「地震だ!」とか「隕石が降ってきた!」とか大騒ぎしているが、そんなわけない。地震なら本震の前に特有の地響きがあるはずだしそれ以前に地震速報が鳴り響くはずだ。


 天井からパラパラと埃が落ち始めたので取り敢えず頭を守るために鞄を頭の上において顔を伏せようとすると突然、白い閃光が目を貫いた。


 ……おかしい。俺は教室の机に座っていたはずだが、今俺の目の前にある光景はどう見ても教室じゃない。一言で言い表すなら天国だ。辺り一面花畑が広がり、空は現代日本では見れない澄んだ空気と白い雲と青い空が見える。景色を見ながらどうすべきか悩んでいると突然脳天気な声が響いてきた。


「いらっしゃいませー! ようこそ神世界へ!」


 笑顔でお出迎え?をしてくれたその人は白いワンピースに金髪碧眼という地球……いや、日本人の紳士たちなら誰もが握り拳を天高く上げて雄叫びをあげるぐらいに超絶美少女だった。


 俺は遂にストレスで幻覚までも見るようになったかと嘆きつつ、挨拶と気になることを質問してみた。


 と言うかあんた誰。


「ど、どうも……さっき神世界と言っていましたが、貴女は誰なのですか?」


 ワンピースの美少女は一瞬キョトン?とした顔になり、真顔で俺をじーっと見つめ始めた。


 そして、30秒ほど経ち、件の美少女は笑顔で自己紹介を始めてくれた。


「あ、申し遅れました。私は女神カリナと言います。いろいろな世界の神々をまとめています。簡単にいえば神様達のボスですね」


 さらっと、とんでもないことを話す女神様に軽く頭痛を覚えつつ、自分も礼儀に習い、自己紹介した。


「村井芳久です。18歳で学生をしています」


 取り敢えず無難に名乗っておく。女神さまはしきりに笑顔でうなずき手元のメモ帳に色々書き込んでいた。


 どこから出したそのメモ帳は……。


「では、取り敢えず説明させてもらいますね!あなたとあなた達は元の……日本が存在した世界とは別の異世界に勇者として召喚されようとしています。まぁ、ぶっちゃけ異世界ですねー。ですが、あなたの場合はちょっと事が特殊で召喚の際に最高神の介入が決定されました。本来異世界から勇者召喚などを行う場合は、勇者としての高い適性などを持つはずなのですが、あなたにはそれがありませんでした。むしろとばっちりで巻き込まれた、というのが正確ですね。なので、流石にこれは見過ごせないと神々の会議で貴方の救済が全会一致で採決されました」


 更にぶっ飛んだことを仰る女神様に更なる頭痛を覚え、眉間にしわを寄せる。というか神様って会議するのね……しかも多数決とは以外と民主的だな。


 そして更に女神様は説明を続ける。


「ということなので、元の世界では貴方の身体は既に消失しちゃっていて戻ることは不可能となります。代わりに召喚に際して最上位神権限で貴方の希望するスキルやステータスアップ、加護などを差し上げます。ですが、余りにとんでもないものだと世界のバランスを壊しかねないのでその辺はご了承ください。さて、何がいいですか? じゃんじゃん言ってください!」


 帰れない、ああやっぱりか……と落胆したが次のスキルや加護、ステータスアップをくれると聞いた瞬間、俺は今まで親父や本、ネット小説や経験で培った知識などを総動員していろいろ考えた結果、以下の通りになった。特に親父、ありがとう。(芳久の親父は軍の特殊部隊に所属している)


あらゆる兵器・武器・装備品等を召喚し完璧に扱える能力、地球と飛ばされる異世界先の医療知識と治療技術を完璧に扱える能力、異世界の存在する現代・過去を含む国家・種族・文明の言語を理解し読み書きができ話せる能力、高い身体能力・各種毒物や状態異常等に関する知識及び解毒・無効化能力など。


 ……正直やり過ぎた感アリアリの要望に自分で考えておきながら顔が引きつった。


 だが、当の女神様は紙に目を通し、なにか思案顔をするとどこか見覚えのあるデザインと色のタブレット端末を取り出し、俺の要望を書いた紙を上に置くと置いた紙が、溶けるように画面へ消えたかと思うと画面が光り出し、文字が浮かんだかと思うとすぐにその光は収まった。


 女神様曰く、バッテリーの充電は俺の魔力で充電されるので問題は無く、神様仕様で溶岩に放り込もうと戦術級広域殲滅魔法の直撃を食らおうと傷ひとつつかないスグレモノでなくしても念じれば手元に即戻ってくるというチートもいいところだ。


「はいっ、これで貴方の要望は総てこの端末の中に入りました! 召喚系が多かったので、この端末を操作して召喚することが出来ます。ただし、召喚できる数は貴方の召喚先での魔力総量によって変化するので、ご注意を。詳しい操作方法などは向こうに到着次第端末の方にヘルプとして送信しておきますのでよく読んでください。あっそうそう、この端末はタブレットサイズとスマートフォンサイズに常時変更可能なので必要ならこの設定欄にあるサイズ変更のタブを押してください。それではそろそろ時間です。芳久さん、貴方の異世界でも奮闘に神々の祝福があらんこと! 行ってらっしゃい! あ、たまに連絡か会いに行きますね!」


女神様直々の承認と説明をいただき、再び視界が白くかすみ始めた。だが、最初のように閃光ではないのが救いか……しかし、この女神様は最後までいい笑顔である。


 連絡はともかく、会いに来るの? まじで?


 いくらかは書き溜めしているので、出来る限り早く投稿しますが、読んでくれた方々が面白いと思っていただけるのが最優先なので更新が遅れるかもしれませんが生暖かい目で見ていただければ幸いです。


 要求した能力の部分を一部改変しました。

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