ラストバトル
この作品投稿直後から構想を練っていたシーンでしたが、いざ書き始めると、かなり手こずりました。
Outside
外に出ると、外は完全に夜の帳が降り、真っ白な月が頭上に佇んでいた。
「……やっぱりいましたね」
「…………」
カナキが来たのはラグーンドームの中央。学騎体の本選が行われていたメインアリーナだ。本来、ここで学騎体の各試合、そして決勝が行われるはずだったのだが、何の因果か、それはもっと規模の大きい決戦で行われることになった。
片や、オルテシア王国騎士団長にして『メル』超人ランキング九位の男。
片や、レートA+にも関わらず、数々の凶悪な手配者を従えて国にテロを行った男。
傍から見れば勝敗は明らかだったが、このとき当の本人たちは少しも相手を軽んじてはいなかった。
「――カナキ・タイガ。もう良いんじゃないか? お前は十分楽しんだだろ?」
「うん?」
突然予想外の言葉を口に出したエリアスに、カナキは怪訝な声を上げる。
「フィーナを斬った時、俺は一つ賭けをしてみることにした。もし、これでお前が俺から逃げたなら獲物だ。地の果てまでもお前を追って、必ず殺す。だがもし、お前がこの状況で俺の元まで来たなら、お前は本物だ。やりあえばお前は死に物狂い、いや、死んでもなお俺を殺しにくるだろうし、そうなれば俺とて無事じゃ済まされん。だから、お前を特別に逃がしてやるよ――この世界からな」
最後の言葉に、カナキが僅かに肩を揺らす。
「……まさか、あなたが?」
「ああ。雫、志龍、そしてお前をこの世界に呼び出したのは俺さ。ま、正確には開けた穴からお前らが勝手に来たんだが」
そう言ってエリアスが自分の剣を指さし、それでカナキも納得がいった。
「なるほど……『次元斬』、その剣にかかれば異世界同士を文字通り“斬り結ぶ”ことも可能ということですか」
「ああ。この世界、ファンタゴズマの次元に穴を開ければ、どっかの世界から零れてくるやつがたまに出てくる。まぁ、お前の場合は意図して呼んだわけじゃなかったから探知も出来なかったけどな」
魔法があるこの世界であってさえ、聞けば聞くほどデタラメな能力だ。
この男にかかれば異世界転移すら容易に行えるということか。カナキは目の前の存在が改めてどれだけ規格外かを思い知った。
「……それで、いざ呼んでみたら、僕はこの世界じゃガンも同然だったから、すぐに摘出が必要ってことですか?」
「まあこの世界かはともかく、この国ならそうだな。今回の騒動で、王宮は滅茶苦茶だ。お前に捕らえられたために王家の威信は失墜し、処刑しようにもお前らの生き残りは見つかりやしない。おまけに処刑の予定だったエト・ヴァスティにさえ逃げられたって分かれば、王家に対して反対派の貴族たちが黙ってないし、下手すればクーデターまで起こりかねん。アンブラウス様も重傷を負われたと聞くし、ここで俺が倒れれば、本当にこの国は崩壊しかねないのさ」
「勝手に呼び出して邪魔になったらポイですか。随分勝手ですね」
「そりゃお互い様だろ。お前だってこの世界で散々好き放題したらしいじゃないか。どうよ、ここで一旦リセットして、次の世界でまた遊ぶっていうのはどうだ? 他の世界なら、お前が何をしようが俺には関係のないことだからな」
「はは、それも良いかもしれませんね。けど、答える前に一つ質問させてください。フィーナ君を殺したのはそれだけのためですか?」
すると、エリアスの顔が一瞬苦々しいものに変わった。
「……奴はカレン様の従者でありながら、国を、そしてカレン様を裏切った。このことを知ればカレン様は憔悴し、最悪ご乱心なさってしまうかもしれん。ここで内々に処分して、戦死報告として伝えた方が、カレン様の傷も浅くなるだろう」
「……そういうことですか」
大体予想はしていた。カナキの心は全く動かず、だからこそ、次にいう言葉も決まっていた。
「先ほどの話ですが、答えはノーです。僕だって三年以上こっちにいれば情だって湧くものです。この世界には、まだ僕を待ってくれている人がいるんです。ちゃんと帰ると約束してきたので、せめて別れの言葉くらい言ってからじゃないとあの世で怖い目に遭いそうなんですよ」
「……ふん、お前なんて地獄でさえも違う世界に行ってくれって泣かれるだろうよ――それじゃ、交渉決裂だな」
「交渉も何も、最初から僕の意志なんて」
その瞬間、『天眼』が次元に付けられた傷を察知。カナキは横に跳躍してそれを躱した。
「なっ……」
速い。『次元斬』のスピードではない。エリアスの剣を振るったスピードに対しての感想だった。
エリアスはエリアスで、今の攻撃を感知されたことに驚いていた。
「その眼……そうか雫から奪ったのだったな!」
「ッ!」
カナキの周りに次々と『次元斬』が発動し、それらを間一髪で躱していく。
アリスの言う通り、あの魔法の前には間合いなど関係ない。少しでもダメージを負って動きが鈍れば、次の瞬間には『次元斬』に捕まり滅多切りにされることが容易に想像できた。
「チッ!」
ただ、カナキも回避に徹しているだけではない。
『次元斬』の斬撃の隙間に体を無理やりねじこんだカナキは、直後に『終末』を発動。漆黒の光線となった分解魔法がエリアスへと伸びる。
「ハッ!」
「……おいおい」
だが、それはエリアスには届かない。
彼は、終末に対して取った行動は単純、それを“斬った”だけのことだった。
「世界すら斬る俺の剣だぞ。分解魔法ごとき斬れないわけがない」
簡単に言って退けたエリアスだったが、彼にはそれを当然とするだけの自信があり、実力もあった。
その間にも斬撃は続き、カナキはそれらを躱しながらたまに魔法を放つが、結果は全て同じだった。
「ちぃ……」
カナキにとって、遠距離というのは得意な距離ではない。主力となる遠距離魔法が『終末』しかなく、それ以外は簡単な下級魔法程度しか持ち合わせていないのだ。
だからこそ、カナキは日本でも幼少時から武術の訓練を行い、こちらの世界に来てからはマティアスの元でひたすら体術を学んだのだ。いつもなら近接戦こそ自分の本領とばかりに突進しただろうが、今回の相手は、あの『未完の剣聖』エリアスだ。剣道三倍段とは日本の言葉だが、この世界でも一部通じるものがあるとカナキは考えていた。
――でも、行くしか勝機も無いよな。
覚悟を決めたカナキは、魔晶石を一つ砕く。
直後、カナキの周囲に展開した斬撃を悉く回避すると、凄まじい勢いでエリアスに肉薄した。
「むっ――」
「『霧幻泡影』……破砕ッ!」
拳に分解魔法の光を湛え、マティアス直伝の破壊の拳がエリアスの剣とぶつかる。
一度拮抗したかに見えた両者だったが、直後にカナキの拳が両断される。
「ぐっ!」
「舐めるな小僧!」
苦悶の声を上げるカナキに吠えるエリアス。
だが、カナキの狙いは別にあった。
「そこだっ!」
「なにっ!?」
拳を切り裂かれ、体勢を崩したかに見えたカナキの動作は実はフェイク。
本当の狙いは、追撃を仕掛けてきたエリアスの手から剣を弾き飛ばすことだった。
「ッ!」
床に寝そべるような姿勢から、カナキはエリアスの剣の尻を思い切り蹴り上げる。凄まじい握力を誇るエリアスでも、魔晶石により強化されたカナキの脚力の前では、剣を持ったままでいることが出来なかった。
すっぽぬけるようにして上空を舞う剣。エリアスはしてやられた顔を浮かべるが、すぐに体勢の崩れたカナキを狙う。
まず足元にいるカナキに向かってフッドスタンプ。だが、直後にバク転するかのように後ろへ跳んだカナキを前に不発に終わる。剣は上昇をやめ、やがて引力に引かれて落ち始める。
「シッ!」
「くっ!?」
腕が再生したカナキは反撃へと移る。拳に分解魔法を発動させ、神速の突きを次々と放つ。それらを間一髪で躱していくエリアスだが、このままでは捉えられると考えたのか、頭を狙った一撃を右耳を犠牲にしつつも最小限の動いで躱し、カナキの両腕を掴み上げる。だが、カナキは想定済みだったか、直後に頭突きをエリアスに叩き込んだ。
「~~~~ッッ!!」
鼻が折れ、苦悶の表情を浮かべるエリアス。すると、掴んでいたカナキの腕を振り回し、勢いを付けて壁に放り投げた。
放り投げた、とは言っても、距離がだいぶあったとはいえ、それは叩きつけるに近い。
まるでサッカーボールかのように勢いよく吹き飛んだカナキに向かい、エリアスは降ってきた己の剣を掴み取ると、突如として、刀身に魔力が集まり出した。
意図を察したカナキも虚空から雷轟槍、そして狩人から奪った弓を取り出す。魔晶石を一つ砕いたあと、その弓に雷轟槍をつがえた。
「『閃空』!」
「『雷雷射』!」
白い閃光と雷のような鮮烈な光がぶつかり合う。
雷轟槍が溶けて、ドロドロになるが、結果は相殺。だが光の中から、カナキにとって見おぼえのある光の玉が無数に突進してくる。
「ッ、シズク君の使っていた――」
弓を仕舞い、カナキは大きく跳躍すると、数メートルある壁を越え、観客席に退避する。それを追うようにして昇ってきた光の玉に対して、カナキは手を振った。
「『終末』」
一瞬で横一文字に駆けた黒い粒子は、全ての光の玉を呑み込み分解する。
だが、直後に発動した『次元斬』にカナキの対応は遅れた。
「がぁ!」
狙われたのは両目、シズクの『天眼』だった。
直感的に横に跳び、目が再生するまでの攻撃を凌いだカナキだったが、再生した瞳には、既に『次元斬』の兆候は映らなくなっていた。これからは僅かな魔力反応から感覚で対応しなければならないが、一体これをマティアスさんはどうやって相手取っていたのかね。
カナキは口元に乾いた笑みを浮かべた。
Side カナキ
「はぁ、はぁ……だから嫌だったんだよ。俺もただじゃ済まされないから」
荒く息をしながら言ったのはエリアス。その顔は無残にも腫れ、左腕は不自然に変形している。
対して、僕の有様はそれ以上に酷いものだった。手足は千切れ、左腕のみが僅かに残るばかり。体にはいくつもの裂傷があり、内臓器官だって丸見えだ。
僕の体には赤い紫電が弱々しく走り、体を少しでも再生させようとしているが、その動きは目に見えて緩慢だ。『魂喰』による魔力ストックが尽きたことを僕も自覚していた。
今致命傷を受ければ、今度こそ死ぬ。僕は理性だけでなく、直感的にもそれを理解していた。
それでも、僕は諦めていなかった。諦めたように大地にうつぶせになりながらも頭上のエリアスを見つめ、隙を見せないかと待ち構えていた。
「……ふん、限界みたいだな。殺気が漏れてるぞ。得意の殺気を消すことすらもう出来ないとは、気持ちは折れてなくても体が付いて行かないみたいだな」
「……ちっ」
事実だった。カナキの限界は既に越えている。むしろ、命のストックに物を言わせた無謀とも取れる特攻で、エリアスにここまでダメージを負わすことが出来たのだ。『メル』のトップ十に入ってもおかしくないだろうと自分では思う結果だ。
――どうやら、ここまでみたいだね。
「……って、いつもなら諦めてたんだけどね」
「……なに?」
僕はもがき、何とか立ち上がろうとする。
エリアスは困惑したように言った。
「……お前は、どうしてそこまでして戦える? そこまで、俺たち、この世界が憎いか?」
「……ふっ」
奇しくも、先ほど僕がシリュウにしたのと同じ質問が返ってきた。
だが、確かに僕のこの世界での行動を見れば憎しみだけで行動していると思っても不思議ではないだろう。今までの僕ならそもそももう諦めている。だが、まだ死ねない、死にたくない理由があった。
笑みを返すだけの僕を見て、エリアスは表情を引き締めた。
「……そうだな。お前にはみな、アンブラウス様やリヴァルもやられた。なら、俺も最後まで全力を賭して戦ってやる」
数歩後ずさったエリアスは剣を高く掲げる。すると、剣にみるみるうちに魔力が集約している。
はは、今日だけでこの光景を何回見ただろうか。
「……流石にこれは、どうしようもないですね……」
ごめん、エト君。
僕は心の中でそう詫びを入れると、ゆっくりと目を閉じた――
「諦めるなぁ!」
「なっ!?」
夜空を裂くような少女の声。
目を開くと、目の前には一本の魔法剣。
その見慣れた形を見て、僕は驚いて声の方向を見るが、エリアスの光の剣の逆光でその姿は分からない。
だが、ひどく懐かしいと思えるこの声は――
「負けても良い! けど、諦める姿だけは絶対に見せないで! あなたは――私達の先生なんだからッ!!」
「――ッ! ぉぉぉおおおおおおお!!」
「なんだと!?」
手足はいつの間にか再生していた。
気力を振り絞り、立ち上がった僕を見て、エリアスが狼狽した声を上げる。
地面に刺さっていた魔法剣を抜き取ると、魔晶石を砕き、刀身に『霧幻泡影』を纏わせる。
やがて放たれた『閃空』に、僕は再び弓を取り出し、そこに魔法剣をつがえると、
「貫けぇ!」
引き絞り、魔法剣を射た。
夜空の中、『閃空』とぶつかり拮抗する魔法剣。勝負を決めたのは込められた魔力の量か。
消耗したエリアスの『閃空』に対し、魔晶石の力をつぎ込んだ僕の魔法剣。それでも、『閃空』をわずかに押し返しただけで魔法剣は粉々に砕かれる。ほぼ互角に等しいかもね。
「ッ!」
だが、この機会を逃せば僕に勝機はない。
光の残滓が瞬き、月明りが照らす薄暗い闇夜を閃光が包む世界へと変わったとき、僕は弓を捨て、走り出した。
勿論、僕も目は閉じているし視界は使えない。だが、視界ゼロの中の戦闘だけは、エリアスに負けない自信はあった。
やがて白銀の世界から飛び出した僕に、気配を感じたのかエリアスが短く息を吐く。
「オオッ!」
「ッ!」
見えていないだろうに、エリアスは正確に僕の位置を把握し『次元斬』を繰り出してくる。
「ぐぅ……うぉおおお!!」
「ぐっ!?」
目を閉じて感覚が研ぎ澄まされたのか、それとも終盤になってエリアスが殺気を出してしまったせいか、その『次元斬』の位置は見えてなくても、正確に僕は場所を把握できた。
勢いを殺すことなく、限界まで体をねじり致命傷を避けた僕は、遂にエリアスの懐まで迫る。
「シッ!」
「ぐっ……効かんわ!」
破砕の一撃がエリアスの腹に食い込み、内臓をいくつか破裂させたはず。しかし、雄たけびを上げたエリアスは、全く翳りのない動きで剣を振るってみせた。それを僕は寸で躱す。
お互いが視界ゼロの状況の中の死闘。確実にダメージを与えているはずなのに、エリアスの動きは衰えるどころか、戦いの中でどんどん冴えわたっていく。これが『未完の剣聖』たる所以か――
「けどよぉ!」
「ひしゃげろッ!」
決めに掛かったエリアスが、最速の袈裟斬りで僕の左腕を飛ばす。
――いいさ。今まで散々斬り落とされたんだ。片腕くらいくれてやる。
その代わり、俺は……!
左腕が宙を舞った瞬間、誘い出されたことに気づいたエリアスが剣を引く。
「『魔力執刀』ッ!」
「なにィ!?」
しかし次の瞬間、それを予期していた僕の刃がエリアスの剣を半ばから両断していた。
この国でも国宝と言われる剣だ。無我夢中でやったことだったが、案外出来るものなんだね。
「――終わりだ」
トン、と足先に手応え。
蹴りが決まったと確信した瞬間、目を開いた僕は、最後の魔法を発動させる。
「『颶風炸裂』ッ!」
風が僕の前髪を揺らす。
巻き起こった暴風は右足へと集約され、やがてエリアスを吹き飛ばした。
壁に激突したエリアスの体は、それでも勢いを殺すことが出来ず、轟音を立てながら壁にクレーターを作った。
そのままエリアスの体が重力に引かれて倒れると同時に僕も膝を突く。魔力切れなどいつぶりだろう。これでまだエリアスが立ち上がれば僕に打つ手は本当に無かっただろう。
一応確認するが、エリアスが起きる気配はない。気絶しているのか死んだのか、どちらにせよ、折れた剣をまだ持っていることには呆れを通り越して賞賛する気持ちさえ芽生えた。
僕は、霞む視界の中で、先ほどの少女の姿を探す。だが、パッと見た限りでは、既にあの少女はいないようだった。
一体、あれは誰だったのだろうか。意識が遠のいていた時で、誰の声かが明瞭としなかったが、確かに僕の聞き覚えのある声だった気がする。だとすればエト君か。いや、だが僕の眼前に刺さっていた剣は明らかにフィーナの物だった。だが、そんなこと有りえるのか? アリスがフィーナの死体を操って僕を叱咤したという線が一番濃厚な気がするが……。
「……って、それどころじゃないよね」
帰ろう。
僕は震える足腰に鞭を打って立ち上がる。歩くのもやっとな有様だ。これは流石に王宮側の第二陣に追いつかれるかもしれないね。
僕がゆっくりと、その場を後にしようとしたときだった。
「――次元、斬」
声と共に、僕の体が急に引っ張られ始める。
見れば、そこには宙にぽっかりと空いた穴。そして、膝を突いた状態ながらも体を起こしたエリアスの姿があった。
まさか、あれをもらってまだ意識が……!?
「ふん……俺の負けだ。やっぱりお前は、正真正銘の化け物だよ。だが、俺は王国騎士団団長。俺にはこの国を護る義務があるんだよ……」
「……まさか、これは」
エリアスが弱々しい笑みを見せた。
「次元の裂け目さ。見たことがあるだろう? このまま、お前を別次元に放り出す」
「ッ、やめろ! もう俺はこの国に二度と来ることはない!」
「テロリストの言葉を信用する国がどこにあるか。今のお前なら殺すことも可能かもしれないが、大抵お前みたいな奴は悪運が強い。念には念を、だ。精々次の世界で達者に暮らせ」
「ふざけるなッ! 俺には……僕には……待っている人が……!」
「黙れ殺人鬼。お前を待っている人間以上に、お前を憎む人々が大勢いるのを知れ。……最も、お前のような殺人鬼、どの世界でも願い下げだろうがな」
体が吸い込まれ、遂に足が地から離れる。それからはあっという間だ。
「ッ……俺は――」
「さらばだ。異界から来た殺人鬼よ」
エリアスが、ファンタゴズマが遠くなり、やがてプツリと視界が暗転した。
世界が閉じた。
一応ここで本編は終了となります。次回のエピローグで本当の最終話となりますので、どうか最後までお付き合いをば。




