混乱の塔 ―ザ・タワー オブ バベル― (改稿版)
一週間に一度の更新がやっとなのに……
現在ローファンランキング
日間15位、週間22位、月間27位、四半期88位にランクインしております!(一度は日間ランキング3位に食い込んだのですが……これは中止のお知らせ直後なので、流石に鰺屋でも同情票だと分かります(笑))
これら全て望外の結果でありますが……特に10月5日から更新を再開した事を考えれば月間、四半期にランクイン出来た事は本当は驚いております!
実は、今回の事で自信も何も吹っ飛んでいたのですが……本当に読者様の事を信じて良かった(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
改めて精進していく気力をいだきました!
本当にありがとうございますm(_ _)m
ヘンドリックス少将の語ったあまりにも衝撃的な内容に……マンハッタンの国連事務局に集まった海千山千のギルドマスター達が声も出せす沈黙していた。
「世界中のタワーの現状については決定的なデータが不足している為、今もって余談を許さない状況が続いているが……混乱の塔に飲み込まれた人数は今もって他のタワーに飲み込まれた人数を圧倒している」
そこで一端言葉を途切れさせたヘンドリックス少将が……数秒、私に視線を向けてから改めて議場全体を見廻した。
「タワーオブサァドゥガシマが攻略されたのは既に周知の通りだが……肝心の攻略者がもたらした情報の殆どが『攻略者自身が取得した一次情報』である為に検証が不可能な状態にある。この場合、肝要なのは新たにタワーを攻略した別人格による一次情報をもって検証するしかないと考えられる」
ヘンドリックス少将の言い分は至極真っ当な物だが……これは暗に、最大の情報源である“賢者の石”を、開示しない滝沢君への揶揄も込められている様に聞こえる。
「現状、各国のギルドには“Mr.T”に続くタワー攻略者の輩出に向け、探検者を積極的に後押しする施策を是非ともお願いしたい。米軍は……いや、人類は、なんとしても“混乱の塔”から、神の怒りが溢れ出す前に団結し、かの塔を打ち倒す術を手に入れなければならない」
会議室は水を打ったかの様に静まりかえった……
――――――――――
「おっ! お疲れ様っす。会議はどうでしたかっ………て、やっぱり荒れました?」
「ええ……予想通り……と言うのはおかしいけど」
会議が終わり、議事堂から退出してきた私を迎えたのは……今回はからずも『エリクシル』の被検体となった助松莉子だ。
彼女は、今回私の出張に同行し、ニューヨークのタワー専門医療機関にて、健康診断と精密検査……特に『エリクシル』が人体に及ぼす効果の範囲や期間の調査に協力してもらう為来てもらった。
「無理して来て貰ったのに……待たせてごめんなさい」
「ぜ〜んぜん気にしなくてオッケーす。こっちこそ隅々まで健康診断して貰った上にロハでマンハッタン見物出来たんすからね。収支で言えば黒字もいいトコっすよ」
ニコニコしながらそう答えた彼女は、傍らに置いていたスーツケースの取手を握ってソファから立ち上がった。この後の予定は、空港に行って帰りの便に乗り込むだけだ。
彼女と共にTAXiを捕まえるべく、私もクロークに預けた荷物を受け取りに行こうとした丁度その時……
「Ms.神山……少々お時間を頂きたいのですが……よろしいでしょうか?」
会議が終了した後、ロビーに溢れた各国のギルドマスター達が忙しく動き回る中で、私達に声を掛けてきたのは……司会をしていたアメリカのギルド《開拓者の方卓》のサブマスターであるシンプソン女史だった。
「何でしょうか、Ms.シンプソン? 攻略された“タワー”の事なら、私よりも“塔リークス”に質問メールを送った方が丁寧に答えてくれると思いますが……」
私は、攻略動画がネットにアップロードされてから、いち早く大量のメールを送りつけて来たきたという《開拓者の方卓》の行動を思い出し、若干の皮肉を込めて答えた。
「……そう構えないで欲しいわ。それに、大量のメールを送ったのは私ではなくグランドマスターよ」
「それは……アメリカの探検者協会の総意では無いと?」
私の返答に……滑らかなチョコレート色の肌に白い歯を覗かせて苦笑するシンプソン女史……
「それはイエスともノーとも言えないわね。何しろアメリカのギルドは日本ほど“身内意識”で運営されている訳じゃないもの……特にグランドマスターはアメリカの管理職には珍しく、筋金入りに自己主張が苦手なタイプだし……まぁ、その事は今はおいておきましょう。私は“私に近い立場”であるアナタと少しお話がしたいだけよ。お時間頂けるなら国連ビルよりはマシなコーヒーを出すカフェがあるんだけど?」
ただお茶に誘っただけ? 流石にそれを額面通りに受け取る訳にはいかないが……
「そうね……帰りの便までには少し時間があるけど……莉子ちゃんはどう?」
「せーんぜん大丈夫っす。マンハッタンのお洒落なカフェとかこっちがお願いしたいっすよ!」
ニコニコ顔の彼女の返答に……断る理由が無くなってしまった。
「イエス! じゃあついてきて」
笑顔でそう言った彼女は、会議の後片付けをスタッフに任せると、ビルの前で早速NYタクシーを捕まえた。彼女に続いて私達が車内に乗り込むと、彼女は運転席にいるいかにもなタイプのオジサンドライバーに行き先を告げる。
「マウントサイナイのプラザカフェまでお願い」
彼女が行き先を告げると、オジサンドライバーはチラッとダッシュボードの時計を見て、
「この時間、マディソンアヴェニューは混んでるぜ?」
と、返答してきた。
「……FDRドライブでいいわ。15分くらい?」
「オーライ! チップをはずんでくれるなら12分で着いてやるがね?」
「それは……快適さ次第ね、さあ行った行った」
……どうも会議の時のシンプソン女史は“お仕事モード”だった様だ。
「ほえ〜……きっぷのイイ人っすね」
莉子の感想通り……腰の強いドライバー相手に軽口をたたく彼女はとても快活で……まさしく私達日本人が想像するN.Y.のキャリアウーマンそのものだった。
――――――――――
タクシーは国連ビルの近くから高速道路に乗り、イーストリバーを右手に見ながら北上、96番ストリートを西に向かってセントラルパークの横で止まった。所要時間は……11分42秒!
「どうだい姉さんがた? おれのドンキーも捨てたもんじゃないだろ?」
陽気なドライバーが運転席からウィンクをよこす。正直、快適だったかはさておき……このタイムはなかなかの物だ。当たり外れが激しいニューヨークのタクシーの中ではこのオジサンはなかなかの凄腕と言っていいだろう。
「乗り心地は最悪だったけどタイムはまぁまぁね」
彼女はポケットから$20札を取り出しドライバーに渡した。料金表示は$17になっているが……
「へへ! ニューヨークで五本の指に入る高速タクシー“テッドの速達便”をご利用頂きありがとうございます! 是非またのご利用を……」
「そうね、乗り心地がまさに“速達”だったわよテッド」
そう言ってシンプソン女史はタクシーを降りた。どうやらチップをはずむくらいには満足だった様だ。
「さあ、行きましょう。ここのラテはなかなかの物なのよ」
「はあ……ここが?」
シンプソン女史がゲートをくぐって入って行こうとする建物は、マンハッタンのシンボルだったセントラルパークの5thアヴェニューを挟んだ向かい側にあった。大きな敷地をもつエリアで若者から老人まで雑多な人々が行き来している。そして……ゲート横にあるサインボードには、
『マウントサイナイ医科大学』
と記されていた。
――――――――――
【日本 N県 N市 郊外】
― 滝沢家 邸内 ―
《 side 滝沢秋人 》
「秋人ぼっちゃん……そろそろ昼食を召し上がって下さいな……」
俺は自宅の敷地内にある物置……母の形見だった高機動車が眠っていた建物で、外に居る和子さんから声をかけられた。
ちなみにこの建物は、俺たちが佐渡ヶ島タワーに出発してからと言うもの利平爺さんとPDによって改造され、さながら“悪の組織の秘密工場”といった様相を呈している。
「は~い。すぐ行きます」
俺は整備していた莉子ちゃんのサイドカーの下から這い出した。油まみれの手を水道で洗いながら時計を見て、
「あれ? もうこんな時間ですか?」
と、呑気な事を言ってしまう。ちなみに時計の針は既に13:40を指していた。
「私はたしか二時間前にも“もうすぐお昼です”って声をかけた筈ですよ……夢中になるのはいいのですが、ご飯を食べないのは体に毒ですから」
「あちゃぁ……すいません。つい夢中になっちゃって……あれ? そう言えばもうすぐお客さんが来るんじゃ??」
「ああ……そう言えば利平翁がそんな事を言ってた様な……」
その時、ちょうどイヤホンからP.D.の声が……
『緊急報告。タキザワ、現在大門の前に保持するリソースが明らかに人間の限界を超えている個体が存在します! 迎撃の許可を!』
俺は、PDの報告目を丸くする。
「おいおい、利平爺さん……いったい何者を招いたんだよ?」
お世話になっております鰺屋です。
この度は誠に不甲斐ない事で……読者の皆様には本当に申し訳ない限りです。
ですが……鰺屋はこのまま諦めたりはしません。必ずこの作品をグウの音も出ない様に仕上げて奴らの鼻をあかしてやります!
そして……そのために読者の皆様の応援をお願いしたいですm(_ _)m
舌の根も乾かないうちに恐縮ですが……やはりどんなアクションをするにも読者様の支持が一番大きな力になるので……
勿論作品を気に入っていだけたらで結構です!
イイね、ブックマーク、評価☆、レビュー……
本当にどんな事でも構いません!!
何卒……
応援のほどよろしくお願い致しますm(_ _)m




