お前らの漫才に付き合ってる暇は無いんだよ!!
いつも読んでくださっている皆様ありがとうございますm(_ _)m
この前書きを書いてる時点で……
ローファンタジーランキング、
日間3位
週間1位
月間2位
となっております。本当に皆様ありがとうございますm(_ _)m
とうとうタワーの攻略を成し遂げた主人公一味(?)ですが、第一章はもう少しだけ続きます。あとほんの少しですがお付き合いお願いたします。
あと……多分間を置かずに第ニ章を更新したいと思っておりますので……よろしければ引き続き応援お願いたしますm(_ _)m
『この“佐渡ヶ島タワー”が溜め込んだエネルギーの量によりますが……リソースが足りていれば精製可能です』
俺はナガサを慎重にダンジョンコアの縁に差し入れて抉る様にコアを取り出した。
『ここからどうすんだPD?』
《うるさいわね!!でっかい声ださなくても聞こえてるわよ!!》
『???』
コアの使い方が分からない俺はPDにどうすればいいかを聞こうとしたが……イヤホンからはいつもと違う声が返ってきた?
《あら? あんた私の声が聞こえてんの? じゃあ他の“タワー”のメインユーザーって事? うそ? メインユーザーの癖に直接他のタワーの攻略に来るなんてマナー違反じゃない!!》
やたらとキンキンした声でガナリたててくる
『………タ……ザワ……タキザワ?? 聞こえていますか??』
『PD?! 今変な声が……』
《変なとは失礼ね! 攻略者だからって偉そうにするんじゃないわよ……まったく変なのが来たとは思ってたけど……私が丹精込めて創造したドラゴンちゃんに無茶してくれちゃってさ……》
『なんだと? じゃあお前が??』
『タキザワ、コイツは……』
《あん? コイツ?? やっと販売されたばっかのヒヨッコの分際で随分な口きくじゃない?? え? ピルグリム・コロニアルの末っ子がさ??》
『やっぱりそうか……どういう事だPD、他のタワーを攻略したらコアが手に入るだけじゃないのか?』
《あんた……メインユーザーのくせになんも知らないのね? まぁいいわ、一応自己紹介しとく、私はステラリモデロ社製惑星環境改善装置コーション2型……通称プリトーレよ 》
――――――――――
【佐渡ヶ島タワー攻略……完了】
ー Sun 20:45 タワー十階層 ー
『旧式モデルが随分な事を言いますね……私はタキザワがメインユーザーを勤める……』
《ああもう……そんなのどうでもいいわよ……せっかくチンタラ仕事して、適当にネット徘徊してればオッケーのいい職場だったのに……余計な事してくれちゃってさぁ……もう勘弁してよ》
『ーーー(ಠ益ಠ)ーーー』
『おいPD……おかしな事になってるぞ?』
『失礼しました……この年増ヒキニートがあまりにも無礼なもので……』
《なんだって?! もう一度言って……》
『やかましいっ!! お前らの漫才に付き合ってる暇は無いんだよ!! さっさとエリクシルを寄越せ!!!』
ただでさえ時間が無いのに、こんな茶番に付き合ってられるか!!
《ハイハイ、慌てないの……あんたがコアを手にした時点で、感覚加速が働いて体感時間はほぼ止まってるから……ほら、攻略者メニュー出すからゆっくり選びなさいよ》
プリトーレと名乗るダンジョンコアは、まったくやる気の無さそうな調子だが……本当に大丈夫か?
《ハイ! これがメニューね! 私が保持してるエネルギーの50%はこのタワーを順次閉鎖してく間に還元されていくから……残りのエネルギーで出来る事はこのメニューから選んで》
プリトーレがそう言った途端に、俺の眼前には夥しい項目が示された画面が浮かび上がった?? なんだこれ?! 立体映像か??
《違うわよ。ただのARで見せてるだけ、立体映像も出来るけど……そんな事にエネルギー使っちゃっていいの?》
『やめろ……くそ……多すぎるぞこれ』
眼前の画面に映る項目が多すぎる……何だこれは……オリハルコンの精製?? モンスターテイム?? 人工地震の発生?? 気象のチューニング?? 金属素材をゴールドへ変換??? ざっと見ただけでも現在の人間には不可能な技術や現象が100以上並んでいる。中にはグレーアウトしていて選択できなさそうなメニューもあるが……これではまるで、
『“賢者の石”じゃないか?!』
《ああ……ネットにもそんなのあったね》
『タキザワ、この性悪女……やはりろくに稼働せずにダラダラしていた様です。エネルギー残量がかなり少なく……』
『今はエリクシルが一つでも精製出来ればかまわん……あった……が、これ?』
夥しい項目からやっとエリクシル精製を発見した俺だが……その項目には[エリクシル精製(※)]というアスタリスクが付いている。
俺は即座にアスタリスクをタップする。すると……
ーエリクシルの精製には触媒が必要ですー
そしてそこに提示されてる触媒は……
《どうよ? わたしって優しいわよね〜全部このタワーで手に入るものばっかだし??》
ああ……だが……
『くそっ……素材が足りん』
そこには提示されてる素材……それはこのタワーで採取可能な素材の一覧だった。俺達はこのタワーを殆どすっ飛ばして登って来た。当然、素材など収集してない。
『クソ……どうにかならねぇのかよ』
俺は拡張現実の画面を叩く……が俺の手は画面をすり抜けるだけだ。俺は馬鹿みたいに腕を振り回す事になってよろめいた……が、俺の拳が触れた画面から何かの項目をタップしたビープが聞こえた。俺は慌てて画面を確認する。そこには……
『なんでだ??』
よろめいた拍子に何をタップしたのか分からないが……画面には確かに、
【素材使用の許可を確認……エリクシルの精製を実行しますか? Yes/No ?】
と表示されていた……
――――――――――
『滝沢君、応急処置は終わったわ……でもまだ予断を許さない状況よ……一刻も早く設備の整った所に運びこんで、最低でも輸血と血管縫合をするべきだと思う』
『クッ………すぐに行く!』
イヤホンから滝沢君の声が返ってくる……いつもの彼からは考えられない焦燥感を滲ませた短い返答に、状況を忘れてついクスッとしてしまう。
「さて、環奈ちゃん。滝沢君が来るまでに彼女の外傷を圧迫したままテーピングで固定するわ。その前に……傷口を押さえてるシートをこの新しいものに交換して」
「はい! ………涼子さん。莉子ちゃん助かりますよね??」
そう言って、血だらけになって傷口を押える環奈。私は内心の不安を押し殺してつとめて自信ありげに答える……
「当然よ!! 今使ったポーションは私が富士で集めた最高の素材を使って、国内最高峰の【錬金術】スキルの使い手が合成したものよ。間違いなく彼女の命を保たせてくれるから……あなたは彼女が元気になったら、一緒に買い物に行くことだけ考えてなさい」
環奈は私が言った事を信じたのか……涙目のまま新しいシートで傷口を押さえている。出血はかなり勢いを落としてほぼ止まる寸前だが……おそらくティラノもどきの一撃で腋窩動脈を傷つけたのだろう。ポーションのおかげで大きな動脈の傷はほぼ塞がった筈だが……それまでの出血のせいで彼女の脈は刻一刻と弱まり顔面は蒼白になっていく……
これ以上は待てない………
彼女の状態は、もうすぐ少しの移動にすら耐えられなくなる。私は滝沢君を置いて、環奈と共に莉子を連れて石碑から撤退する決心を固めた。
『滝沢君!! 私達は先に……』
「……ッ 待たせた!! ハァ……ハァ……」
そう決心した私が呼びかけるより早く……眼前に赤く輝く小瓶を持った滝沢君が現れた……
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