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【累計700万PV突破!】タワーオブチューン “人類で唯一人ダンジョンを攻略した男” ☆第10回ネット小説大賞『コミックシナリオ賞』を受賞!!  作者: 鰺屋華袋
第一章 塔の破壊、承り〼

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バカが!!

更新遅くなって申し訳ございませんm(_ _)m


ちょっと私事が忙しく……


もう少し推敲するべきだとも思うのですが今を逃すと明日になってしまいそうなので出してしまいます(笑)


もしかしたら後日修正するかも……あっ、筋書きは変えませんので!!

 最後のフロアボスを翻弄する滝沢さんの姿を見て……涼子さんはそれだけ呟くと、アンプルに残っていたポーションを勢い良く口に含んだ。


 なんとなく……ぷるぷるして涙目になっている涼子さんが躊躇いなく莉子ちゃんの唇を自分の唇で塞ぎ、口に含んだポーションを莉子ちゃんの口にムリヤリ流し込む……


 莉子ちゃんの唇の端から溢れたポーションが少しこぼれ落ちたが、それでも莉子ちゃんの喉は小さく動いている。なんとか大半のポーションは飲み込んでくれたみたいだ……


「……こぉぁぉぅッ……マッッッズイ!!」


 ポーションを口移しで莉子ちゃんに飲ませた涼子さんが、昔の○汁のコマーシャルみたいにシブシブな顔で叫ぶ……今の状況で我慢出来ないなんて……どんだけ不味いんだろ?


――――――――――


 『それだけ分かれば充分! ヤツが()()()()()()()()()()()()()()!!』


 奴は俺の動きが早いと見るや、長い尻尾を横薙ぎに振り回して範囲の広い殴打を浴びせてきた。俺は完全に躱すのが無理だと悟り、咄嗟に尻尾が迫ってくる逆方向に飛ぶ。


 俺は同じ方向に移動した事で、相対的に勢いを減じた尻尾を更に両足で蹴りつけた。

 

『PD! ヤロウの限界は予測出来るか?』


『詳細不明です。ティラノの脳は体格に比して極めて小さく、体内で最も酸素を消費する脳は当てにできません……おそらくですが、最低でも一時間は動けると推測します』


『クソッ……持久戦はムリか!』


 壁際ぎりぎりで、なんとか速度を殺し切った俺は、ヤロウと間合いが開いたチャンスを逃さず、ベストから手製の小型焼夷弾を取り出した。


『その焼夷弾は火攻めの際の点火用です。火力は高くとも持続性が無いので切り札としては……』  


『分かってる!!』


 ヤロウは俺が無事なのを見て、まだまだやる気満々でこっちに来やがる。俺はアルミ缶を再利用した焼夷弾ケースから、蓋を固定しているテープを咥えて引き剥がした。


『次の接触がキモだ。増幅値を反射速度と動きの精密性を優先して最適化しろ』


『了解』


 PDにそう指示しながら、俺は固定されていた蓋を外し、中に仕込んだ点火装置だけを手の中でそっと抜き取った。点火装置の無くなった焼夷弾にもう一度蓋を被せた俺は、今度はわざと部屋の壁際まで下がり、更に部屋の角までジリジリと移動する。


 そんな俺の行動を、逃げる獲物の足掻きだと認識したのか……ティラノもどきは逃げ道を長い尻尾で牽制しながら、コーナーで待つ俺を追い詰める様に接近してくる。


 『バカが!!』


 俺は、ヤロウが一息で飛びかかれる間合いに入った瞬間……コーナーを飛び出して真っ直ぐヤロウに突っ込んだ。


『ンゥッガャアァァァ』


 ヤロウは、今度こそ俺を一飲みにしようと大口を横に向けて更に間合いを詰める。


『それを待ってたぞ!!!』


 狭いコーナーに居る俺を仕留めるのは、尻尾では難しいし脚を振るうのも無理がある。必然……奴は最も得意な噛みつきで来るしかない。俺は瞬時に左手にあったハンマーを後方の床面に全力で打ちつけて無理矢理方向転換し、奴の上顎方向へぎりぎり身を躱す。と、同時に……


『ほら……プレゼントだ』


 俺は蓋のない焼夷弾を奴の鼻腔に無理矢理押し込み、そのまま奴の足元をすり抜けた。


 変化は劇的だった。鼻の中にこぼれ落ちた金属粉末と硝酸○リウムは、奴の鼻腔粘膜を強烈に刺激し……そして、突然味わった事の無い刺激が鼻から広がったせいで、ティラノもどきは反射的にある行動をとった……


「ズグウゥゥゥ……ガハァッッ」


 粘膜を刺激されたヤロウは、神経反射で()()()()をしようとして、思わず呼吸をしてしまう。それは、まだ鼻腔にこぼれただけの粉末を、口腔粘膜全体に吸い込でしまうという最悪の結果を招き……


 俺はヤロウの後ろにエスケープしたと同時に、不意打ちを喰らわない間合いまで一気に離れた。俺が逃げた事もすっかり頭から飛んでしまったのか、ヤロウは部屋の隅で口から鼻から……黒い粉末を吐きつつのたうち回っている。しかも反射的に呼吸をしてしまい、まだ部屋の隅に滞留していた濃度の高い一酸化炭素を盛大に吸い込んだ……


 ヤロウは暫くのたうち回っていたが、たちまち動きが鈍くなっていく。今度こそ一酸化炭素中毒に陥ったみたいだが……俺達が少しドアを開けて入室したせいで、殺し切る所までは無理らしい。


『……なんだか良く分からん生き物だったが……まあ成仏してくれ』


 俺は吐瀉物にまみれ、動けなくなったティラノもどきに用心しながら近づき、その頭蓋骨に向かってハンマーをフルスイング……


 ヤツの頭蓋骨は、激突したハンマーを通して凄まじい感触を返してきたが……たった一度の油断で俺は大切な人間を危険に晒してしまったのだ……


 俺は二度と同じ轍を踏まない為に……ヤツの頭がグズグズになるまでハンマーを叩き付けた。それから……何度目かのフルスイングをした時、突然P(プラネット)D(ディレクター)が、


『目標の沈黙を確認、エネルギーリソースを回収しました』

 

 と告げた。俺はやっと終わった“タワー”の攻略なんかより、莉子の事が気になって、その場にハンマーを放り出して走りだそうとしたのだが……


『待って下さいタキザワ。先にヤツの顎下を確認して下さい。もしヤツがタワーマスターとして【ドラゴン】の制作にあたっていたなら……今()()()()()()()()()()()()()()()


 そこまで言われ、やっと俺も気付いた。コイツは……見た目は殆どティラノサウルスだったが、“タワー”が設定したボスとしてのキャラクターはあくまでも【ドラゴン】だ。なら()()が、ソコにあっても不思議じゃない。


 俺は充分に注意しながら、瀕死の【ドラゴン】の顎の下辺りを観察する。果たしてそこには、他の鱗とは形状、質感共に全く違う鱗……いわゆる“逆鱗”が………在った。


 俺が発見した逆鱗を剥がそうと、腰に差したナガサを抜いた時……ちょうどイヤホンに涼子からの連絡が入る。


『滝沢君、応急処置は終わったわ……でもまだ予断を許さない状況よ……一刻も早く設備の整った所に運びこんで、最低でも輸血と血管縫合をするべきだと思う』


『クッ……すぐに行く!』


 クソッ!! 俺が付いていながら……だが、この逆鱗があれば……いや待てよ?……この色は?


『そうです……それはこのタワーを統括している“ダンジョンコア”です。そのコアがあれば……』


『本当に()()()()()()()()()()()()()()()()()


『この“佐渡ヶ島タワー”が溜め込んだエネルギーの量によりますが……()()()()()()()()()()()()()()()()()


 もし続きが気になると思っていただけましたなら……是非ブックマークや下にある☆☆☆☆☆のクリックをお願いいたしますm(_ _)m


 も一つ蛇足を……


 前回の後書きでも書きましたが……ティラノサウルスが生息していた白亜紀や、その前のジュラ紀に生息していた恐竜達は、本来一酸化炭素などのガスには弱い性質を持っていました。


 では、本作のティラノもどき君は何故一酸化炭素中毒を免れたのか? それは作中でも少し触れましたが、彼はあくまでも“タワー”が地球の様々な情報をもとに作った人工生命だからであり……さらに詳しく言えば、その設計の中にワニ目……主にイリエワニの特徴が在ったからです(笑)


イリエワニを思わせる特徴は、作中随所に少しずつ埋設してますので気が向いたら探してみて下さいm(_ _)m


そんなイリエワニですが……作中一番重要な能力は、“心臓に肺(気嚢)をバイパスする動脈があり、呼吸をせずに長時間活動可能”だということですね。イリエワニ……実は淡水に住むイメージのワニの中で珍しく汽水域にも生息している大型種なんです。稀にですが海を渡ってしまい、沖縄の離島で確認された事もあるとか?


しかもイリエワニの特徴はそれだけではなく、血中のヘモグロビンが哺乳類とは異なり、簡単に言えば“大量の酸素を保持出来る”作りになっていますw(°o°)w


以上……ざっくりとですが、これらの特徴を備え併せていた事と、その巨体そのもののおかげで、ティラノもどき君は一酸化炭素攻撃にかなり長い間耐える事が出来たのでした(笑)


まぁ……所詮素人が書くサイエンス“ファンタジー”なので、もしかしたら致命的なミスとかあるかもしれせんが……そこは一つ寛大なお心で、お見逃しお願いたします……m(_ _)m

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― 新着の感想 ―
[良い点] 異星人の仕込んだダンジョンの脅威を潰す主人公のの対抗手段は、ダンジョンに与えられたものではなく、科学を軸とした現代知識と職人の道具そしてモ○タロウ……というのがとても良い感じ
[一言] ノンフィクションじゃあるまいし、 「ファンタジー」なんですから気にしない気にしないw
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