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【累計700万PV突破!】タワーオブチューン “人類で唯一人ダンジョンを攻略した男” ☆第10回ネット小説大賞『コミックシナリオ賞』を受賞!!  作者: 鰺屋華袋
第一章 塔の破壊、承り〼

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31/71

速いのは運転だけじゃない?!

なんと……皆様の応援のおかげで日間ローファンタジーランキング13位に到達しました!!

PVやブックマーク、評価等も恐ろしい事態になっていて……ちょっと怖いくらいです。


今はただ……なんとか毎日の更新を続けられる様に頑張りますので応援宜しくお願いしますm(_ _)m


 いや、そんなつもりは毛頭ないんだが………


「OK.それじゃぁ出発しよう。あいにく期待には応えられないが……とりあえず2ndフロアのゲート広場まで移動する」


「あら、つれないわね」


 涼子は()()を作ってみせるが、残念ながらそこまで初心じゃない。


「今回は荷が多いからな……先も長いし最初から()()()と疲れるじゃないか」


「ふーん、ギルドに“タワー攻略”を宣言したって聞いたから、もっとイケイケかと思ってたけど……案外冷静なのね」


 俺は無言で肩を竦めるとポケットからP(プラネット)D(ディレクター)謹製のイヤホンマイクを取り出して彼女に渡した。


「俺達全員のオープンチャンネルになってるんで装備しておいてくれ。勿論タワー内でも使える」


「……了解? じゃあ後ろから付いて行くから宜しく」


「ああ、分かった」


 彼女は耳にかかった黒髪をさらってイヤホンマイクをねじこむと、バイクに掛けてあったオフロード用のヘルメット装着する。続いてライディンググローブに両手を包むと、


『準備オッケーよ、いつでも出発して』


 と、イヤホンマイクに声が響いた。


 俺は彼女が準備している間に運転席に乗り込む。サイドウィンドウを開けて金子に、


「行きます。後は宜しく頼みます」


 と、声を掛けてエンジンをスタートした。セルを回すと4000ccオーバーのディーゼルエンジンがあっさりと目を醒まし、アクセルコントロールに追随して猛然と唸りを上げる。それを外から見ていた金子は排気音に負けじと大声で、


「タワーのゲートには中川が待機してます。入場手続きは彼女がしますから……滝沢さん、タワーアタックに無理は禁物です。が、何故でしょう……私個人はあなた方に期待してしまっています! 御武運を!!」


 俺は金子の言葉に頷き、車をスタートさせた。後ろには鼎もピタリと追随している。ほんの暫く走るとタワーゲートが見えてきたが……早朝と言っていい時間帯だからか、ゲートに並ぶ車は先日より少なく、俺達の元にもすぐ係員(京子)がセンサーを片手にやって来た。


「滝沢さん、環奈ちゃん、あと助松さんもチョリッス! じゃあ、ちょっと探検者証(タグ)出して下さいよ」


 俺達はそれぞれ窓からタグを差し出す。俺達の車はガタイがデカいので、京子は苦労して周囲を回って記録をしていた。最後に助手席に座る環奈のタグにセンサーを当てると、


「環奈ちゃん。あーしはタワーの事はなんも助けられんけど……絶対むりすんなし。滝沢さんも助松さんも……環奈ちゃん絶対連れて帰ってきてよ。未帰還者の名簿に3人追加すんのは無しだぜ」


 何時に無く真剣な表情の京子が、俺達全員に無事の帰還を要求する。友達だけじゃなく俺達(俺と莉子)の事も真剣に心配してくれている様だ。


「ありがとう京子ちゃん! 私が出来る事あんまり無いんだけど……精一杯やってくるよ」


「謙遜しなくていい本間さん。中川さん……彼女は俺達の計画の要だ。間違いなく守ってみせるから安心して待っててくれ」


「ああ、兄さん……またそんな事を……」


 後席から聞こえる莉子ちゃんの声で、俺は本間さんの後ろ姿がふるふると震えているのに気づいた。更に……よく見ると、本間さんの耳が真っ赤に染まっている……


「………勿論莉子ちゃんも無事に連れ帰る。間違いなく……当然な」


『あらあら……噂のルーキーが速いのは運転だけじゃないみたいね』


 更にイヤホンマイクから鼎涼子の声が響いて、俺は完全に轟沈……もはや出来る事は沈黙を守るのみになってしまった……


――――――――――


 俺達は無事ゲートを抜け、1stフロアからスロープを登って2ndフロアのゲート広場に到着した。


「滝沢さん……うう……もう無理です」


「ううう……兄さんの()()の運転は久し振りっすけど……全く()()()()と変わって無いっす。いや、むしろ()()してるかも」


 前回と違って余裕のある車両だったのでそれほど無理したつもりはないんだが……


「いや……悪いな二人とも。そんなに無茶したつもりはないんだが……」


「兄さんは自分の感覚が少し……いや()()おかしいって自覚して下さいっす!!」


「……面目ねぇ」


 俺達は先に2ndフロアに到着して、後ろから来る鼎を待っているのだが……これは鼎が到着しても暫く休憩がいるかも知れない。俺は二人を残して車外に降り、懐からタバコを取り出した。一本取り出して口に咥えたところに、


「よぉ、あんちゃん。いい車に乗り換えたみてぇだな」


 車を降りてから、俺よりも数台先に並んでいた()()()()()()から、こちらにやって来る男に俺は気付いていた。


「ああ、やっぱり前の車(軽トラ)じゃあ無理があったみたいだ」


 そこにはカサンド○の獄長みたいなゴリゴリのマッチョ男がにこやかにライターを差し出していた。前とは少し装備が違うが、このマッチョはフェリーの列で俺に忠告してくれたオッサンだ。


「ありがとう。借りるよ」


「気にすんな。俺が港で見かけた優男……おっと気を悪くすんなよ……が噂のルーキーだって聞いた時は驚いたぜ」


「またその話か……勘弁してほしいぜ」


「ガハハハッ、まあここ(タワー)じゃ他のエクスプローラーの噂は光より早く広がるからな。それが有望な新人の噂なら尚更だ。おっと、そういや自己紹介がまだだったな。俺の名前は山田太郎……いやマジだぜ。親父が水○新司のファンでな。おかげで自己紹介が楽でいい」


「そっ、そうなのか。こっちこそ自己紹介が遅れて申し訳ない……俺は滝沢秋人、先達に先に名乗らせて済まなかったよ。口の利き方がぞんざいなのは勘弁してほしい、何分田舎モンなんでな」


「ガハハハッ、気にすんなよ。多分()()()()()()()()()()()からな。ん? ああ、俺はこれでも27歳だぜ?」

 

 俺の顔に疑問符でも浮かんでいたんだろう。獄長……もとい日本一のスラッガーの本当の歳を聞いた俺は絶句してしまった。


「やっぱりオッサンだと思ってたな? クククッ、まあ何時ものこったから気にすんな。俺も気にしちゃいねぇよ」


「すまねぇ兄貴、こっちこそ宜しく頼むよ」


「はは、しゃっちょこばんなよ。くすぐってぇ、太郎でもドカ○ンでも好きな様に呼んでくれや」


 日本一のスラッガーはそう言って自分もタバコを咥えると俺が返したオイルライターで火を着けた。ちょうどお互い紫煙を吐き出した時、少し離れた2ndゲートから、赤と黒のアドベンチャーマシンが大きく弧を描いて飛び出して来るのが見えた。


 ゲート前の広場に着地して盛大に砂埃をあげたライダーは、即座にバイザーを跳ね上げて振り向いた。ライダー以外のギャラリーもゲートに設置された電光掲示板に注目し……次の瞬間、盛大な歓声がゲート広場に木霊した。


「はは、残念だったなあんちゃん。あんたのレコード抜かれたみてぇだぜ? って……うん? アイツは……」


「気にしちゃいねぇよ。って、彼女の事知ってんのかい?」


 広場にいたギャラリー達から盛大な歓声を受けながら(俺の時とはえらい違いだ。美人で有名人ってのは得だな)鼎は高機動車の後にマシンを停めた。俺が外に居るのを見て自分のマシンを降りた彼女は、グローブとヘルメットを乱暴に脱いだかと思うと……開口一番山田太郎に向かって声を荒らげた。


「あら……今をときめくタワー最前線パーティ“西武の(ウエストアーツ)獅子党(ライオンズ)”のリーダーが、私達のパーティリーダーに何の用かしら?」


もし続きが気になるようでしたら………是非☆☆☆☆☆とか貰えたら嬉しいですm(_ _)m

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タワー最前線パーティ“西武のウエストアーツ獅子党ライオンズ” ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
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