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魔法の姫と世紀末世界のストレンジャー  作者: ウィル・テネブリス
Journey's End(たびのおわり)
379/580

17 ゼヌーラ

「おかえり坊や、あんたオヤカタの知り合いだったのかい?」


 工房を出て『ファクトリー』を案内されてると、道中マダムが聞いてくる。

 そこは輸送用コンテナをかき集めて作られた街並みだった。

 きわめて合理的な家屋が工場の騒音の傍らにお構いなく立てられていて、街らしい営みをしてるらしい。


「まあそうなるだろうな。真面目に聞いてくれれば助かるけど、魂とか精神とかスピリチュアルな意味を込めた複雑な知人って感じだ」

「こんな不思議な世界になってるんだ、そんな縁があったって笑いやしないさ」

「ご理解どうも、マダム」

「そっちだって『ファクトリー』が一つ目の大男と深い縁があるなんて知って驚いちゃいないかい?」

「心配するな、こんな変わった世界になってるんだから笑いやしないぞ」

「言いやがってこの坊や。流石は擲弾兵だ、よくぞうちの息子たちとまた肩を並べて戦ってくれたね」

「ガーデンの連中はあんたのことを母さんって言ってたな、ずいぶん子だくさんなことで」

「あそこにいるやつはみんな私の息子みたいなもんさ」

「最近入隊された豚の少佐殿もか?」

「当り前だろう? 私のこの身体を見てごらん、タメ張れるじゃないか」


 歩きながらだが、マダムはいい顔で自分の腹をぼよんと押した。肉厚だ。

 道中、建物から「それならはっ倒せますね」と作業員から冗談が飛んできた。返答は「あんたも潰しちまうよ」だ。


「チャールトン少佐にはどうか手加減してやってくれ、あれでもけっこうな年だからな」

「私は平等にやる主義さ、そいつの保証はできないね」

「あの人もいきなり逞しいお母さんを持って苦労しそうだな」

「もっと苦労してるのはうちの息子さ。今後は西側の付き合いのまとめ役として働かないといけないし、スティングとの折り合いも考える必要もある、それに遠く離れた擲弾兵たちとまた交流するとか言い出して休む間もないって言ってたよ」


 コンテナ作りの通りを抜けるころには、マダムは困ったように教えてくれた。

 でもいい顔だ。そんな息子の苦労が世界で一番誇らしいと言わんばかりで。


「それにしちゃ嬉しそうな言い方だな、マダム」

「当り前だろう。あの子は死んだはずの戦友が舞い戻ってきてはしゃいでるのさ、それもスティングであいつら(ライヒランド)を共に打ち倒したとなれば悲願が叶ったようなものじゃないかい?」


 こつん、と擲弾兵のアーマーを叩いてきた。

 装甲越しに伝わるお母さまのパワーはけっこうなものだ。腹に響いた。


『ベーカー将軍サン、擲弾兵とは戦友だって言ってたよね。初めて会った時はいちクンを見て嬉しそうにしてたし……』

「よっぽど嬉しかったんだろうな。こうして話を聞くと本当にそう思う」

「私たちはずっとライヒランドにビビりながら暮らしてたけど、こうしてうちの子を隔てる者もなくなって、自由な商売もできて人生最大の時期が来てるんだよ。あんたのおかげさ」

「もう俺一人じゃないからな、()()()()だぞ」

「そうだったね、仲間もいれば先輩にも恵まれてるみたいじゃないか」

「グレイブランドの連中には贔屓にしてやってくれ」

「心配いらないよ、今頃メルカバの成り上がり小僧が自慢の商品の売り込みに行ってるところさ」

「あいつどんな売り文句でやってるんだろうな、『ストレンジャー御用達』あたりか?」

「どうせ向こうであんたのこと褒めたたえてるだろうさ、そうすりゃ売れるからね」


 ファクトリーのふとましいボスは南東の方をちらっと見ていた。

 その方角を愚直にまっすぐ進んだ場所にある擲弾兵の故郷で、あの武器商人は今頃自信満々な様子で売り込んでるはずだ。

 俺の名前を著作権フリーの素材みたいに使うのは勝手だが、R19突撃銃が先輩どものお口にあうかどうかはその人次第か。


「――しかし驚きましたな、良い装備を生み出すと名高いファクトリーがフランメリアの鍛冶師を抱えておられるとは」


 コンテナで表現された居住区が見えてくると、しれっと眼鏡エルフもついてきた。

 マダムはスラックス姿のびしっとしたエルフに「いい格好じゃないかい」と誉めた上で。


「イケメンの兄ちゃん、あんたもオヤカタのこと知ってる口かい?」


 とにかく周囲の様子を事細かに記録する素振りに問いかけてた。

 アキの反応は穏やかな頷きもろとも。


「私の国に渡り移ったとされるジパング……いえ、異国の鍛冶師ですなあ。それも人前にめったに顔を出さず、ご隠居したまま数十年も行方不明だったのですが」

「そりゃずいぶんな経歴があるみたいだね、あいつは」

「しかしながらとても充実しておられるように見えましたね。いやはや、こんな遠くかけ離れた地に居つくといきなり言うあたり、やはり根はフランメリアの民といいますか……」


 さっきの様子を思い出して満足したような笑みだ。

 思えばそうだ。あんなナリでもやっぱりフランメリア人らしく、この世界の塩加減が気に入ってるらしかったからな。


「なんだなんだ、あいつはここに一生根付くつもりなのかい?」


 しかしマダムは意外そうな顔だった。特に『オヤカタ』が一生ここに残るという点だ。


「ええ、もう国には帰るつもりはないしここで勝手に暮らせてもらうぞ、と我々に言っておりましたな?」

「ああ、国のお偉いさんに「ここに残るからもう帰らない」って伝えろ……みたいなこと言ってたな」

「そうかい。じゃあ別に帰るべき場所があって、そこにいつか行かなくちゃいけないって話じゃないんだね?」


 その意外さから出てきたのは安心したような雰囲気だ、あの一つ目の巨人がいなくなる心配をしてたみたいな……。


「その通りではございますが奥様、彼がここに残って安心なさったような感じですな?」

「あいつは私たちにもっと上等な鉄の扱い方を教えてくれた恩人でもあるし、いい飲み仲間だからね。不思議なやつだからふらっといつか消えちまうんじゃないかって思ってたんだけど」


 その通りだったらしい。ファクトリーにとってあの人はそれほど大事なんだろう。

 太い身体と心の持ち主は「奥様はやめな、マダムで十分だ」と足して。


「……そいつはこのファクトリーが、あの職人気質な大男にとって居心地いいってことかね?」


 アキに、いや、俺たちに尋ねてきた。

 誰かさんの形見を職人の男と一緒に手をつけてくれた姿を思い返せば――


「そうだな、どうもあそこで満足した生き方をしてるみたいだ」

「実に、ですな。本当は国益のために是非とも連れ帰りたいところなのですが、どうもあのお方は良きお友達に恵まれたようですので……水を差すのは失礼かと思い諦めたところです」


 ここが一番の居場所なんだろう。最後に見せた笑顔を思い出してそう教えてやった。

 マダムは途端に小さく笑った。照れ臭いようなそんな感じなものもあるが。


「あいつはね、ある日突然やってきたのさ。鍛冶の道具を持ってさすらう一つ目の大男なんて見つけてうちらはそりゃもう大慌てさ」


 懐かしそうに工房のある方向を眺めていた。

 今頃そこでは形見の散弾銃が姿を変えてるはずだ。


「ミュータントだとか騒いだもんだけど、何しにきたと直々に尋ねれば『鉄の使い方がなってない』だよ? なんてひどいご挨拶だと思う?」

「第一声がダメ出しか。いいめぐり逢いから始まったみたいだな」

「はっはっは、職人らしいセリフですなあ。私も誰かにそのような口を効いてみたいものです」

「第一印象は最悪だったが腕は確かでね、いきなり鍛冶場作って廃材で剣こしらえて「見ろ」だよ? そしたらうちらよりずっといい武器作ってやがったんだ」


 フランメリアの職人っていうのはずいぶん極まった人種らしい。

 マダムはその時の様子を思い出してるのか悔しそうだ。いや本当に。


「で、うちの若いモンとかがどうやって作ったのかと尋ねれば丁重に教えてくれるし、今まで加工してた再生鋼についてもあれこれアドバイスしてくれた。だからさ、ファクトリーの質が跳ね上がったのは」


 そして太い指が向かう先は腰の鞘だ。

 ナガン爺さんから買った銃剣に「それさ」と突き立てられてる――そういうことか。


「……そうか、こいつにはオヤカタが関わってたのか」

『こんなに頑丈だったのは、あの人のおかげだったんだね……』

「すごいやつだろう? でもね、ああ見えて寂しがり屋なんだ。飲みに誘えば何も言わず黙って飲んでるけど、心地よさそうにしてやがるのさ」


 あの一つ目の巨人も、こうして俺の旅を支えてくれてたのか。

 マダムがこれほどオヤカタを信頼してるのが良く分かる。この人にもいい縁が繋がってたんだな。


「まあ、そんな不思議なやつだからね。いつかどこかに消えちゃうんじゃないかって心配してたけど」

「その心配はありませんぞ、あれはもう誰の手でも止められませんからな。余生を職人として生き抜く気概で満ち溢れておりました」

「ならいいんだ。あいつらしいよ、そう分かって安心してるさ」


 アキが言うが、その通りだ。もうあの人はこの世界で楽しくやってくことを選んだ人種だ。

 それに世話になったんだ。元の世界に帰れ、なんて余所者の俺からは到底言えないセリフだ。


「ありがとう、あんたら。それが聞けて良かったよ」


 返ってきたのは恰幅相応のたっぷりの笑顔だ。ファクトリーはこれからもっと栄えるだろう。

 コンテナで作られた二階建ての建物やらが見える通りにつくと、マダムはそこらじゅうを手で案内して。


「そこの一番きれいな宿だ、あんたらのために取っといたから休んできな」


 俺たちの寝床を「あれだ」と示してくれた。

 コンテナで作られたホテルが貸倉庫の軍勢みたいな出で立ちで並んでる。

 しかしウェイストランドにしては、ましてブルヘッド抜きで見ればかなり綺麗だ、


「コンテナを惜しみなく使ってるな、プレッパーズを思い出すよ」

「あいつらと考えることは一緒さ、戦前の連中はこうやって輸送に使うコンテナに一工夫してたらしいからね」

「なるほど、一種の倉庫のようなものをああして家に置き換える……合理的な閃きを感じますな、私そういうの大好きなもので」


 そんな宿泊先にアキが「ではお先に」とすたすた歩いて行った。

 よく見ると後ろ姿には『ミス・ドーナツ』のシンボルが入った紙箱を握ってた。これからドーナツタイムらしい。


「そういえばあんた、あの散弾銃はどうしたんだい?」


 俺も先に一休みしようと考えてると、マダムが背中を気にしてきた。

 三連散弾銃はもうない。今あるのはひどい喪失感だけだ。


「オヤカタと付き添いの職人さんにおまかせだ。銃身がもう駄目で、散弾銃としては機能しないらしい」

「今時あんな構造の銃なんて珍しいものだからね、図面があれば同じものを作ってやれるだろうけど」

「実戦に耐えうる設計図もなければ、治しようもないと八方ふさがりだったんだ。だから銃身で何か作ってもらってる」

「あれは大事な形見なんだろう? いいのかい?」

「形がどうなろうと積み重なった時間を共にできるならそれでいい」

「いいこと言うね、オヤカタの受け売りだね?」

「いいこと言ってくれたと思うよ。でもカタナだけはやめろっていっといた」

「カタナ?」

「いや気にしないでくれ」

『えっと、いちクンちょっとカタナに縁がないっていうか……』

「ブルヘッドからなんかやたらとカタナ振り回す奴に追われてるんだ、おかげで嫌いになった」

「あっはっは! 面白い縁をお持ちみたいだね、ひょっとしてこの傷かい?」


 すると今度はブルヘッドから続く思い出を見つけてくれたみたいだ。

 擲弾兵アーマーの胸部に目ざとさが働いたようで、なぞる指が切り傷を示していた。

 もしなかったら今頃ストレンジャーの生け作りだったかもしれない。あのクソ傭兵ども。


「ああ、ちょうどそこ。あと心にも傷がある」

「しかしこれがハーバーシェルター……いや、擲弾兵のジャンプスーツかい。あそこが吹っ飛んだってのは本当なんだねえ」

「住処が爆発四散してからずっとこいつを着てるよ」

「よく見ると修繕した跡があるね、あんたがやったのかい?」


 マダムの逞しい身体がべたべたジャンプスーツを触ってくる。

 でもここの主だけあってお目が鋭いようだ。ロアベアの直した痕跡に気づいてる。


「分かるのか?」

「そりゃ、私の担当は防具だからね。ホームガードの軍服とかは私が直々に作ってるよ」

「そういえばガーデンで聞いたな、そんなこと」

「誇らしげに言ってただろう? それにしても中々うまく直してるけど、誰がやったんだい?」


 事あるごとに直してくれたご本人を呼んでやろうと思ったが、その手間が省けたようだ。

 噂をすれば何とやら。メイドらしい鞄を抱えた姿がちょこちょこやってきて。


「あそこのメイドだ」


 によによしてる顔に指を向けた。

 緑髪のメイドは「なんすかなんすか」と駆け足だ。


「このメイドさんかい? お洒落な格好してやがるねあんた」

「あ、どうもっすマダム様。どうしたんすか皆さま」

「こいつのお召し物を直してやったのはあんたかい?」

「そっすよ、イチ様がやるとすっごい汚くなるんでうちがやってるっす」

「大したもんだね。まあ私の腕には及ばないが、伊達にその格好なりに上手じゃないかい」

「よっしゃ~」


 ロアベアに向けられたのは笑みと誉め言葉だ。しれっと俺の裁縫スキルについてひどく言われた気がするが。


「しかしなんだいこの傷の量は。腹部に数か所、四肢なんてバラバラになるぐらい細かいものがいっぱいあるし、首元胸部と人間の急所にもしれっと跡が残ってやがる。人間換算でそろそろ二個小隊ほどの死体ができるぐらいの数だね」


 しかしマダムは本当に鋭い目をお持ちのようだ。今まで負った傷の数すら分かるらしい。


「分かるのか?」

「マダムにはなんでもお見通しさ、坊や――よし、おい! ストレンジャー様に着替えもってきな、一分以内で持ってくりゃチップやるよ!」


 撫でまわすような手が離れると、マダムは豪快な声で誰かを呼んだ……着替えだって?

 呼ばれた誰かは居住者の姉ちゃんだ。本当にいつの間にかで、忍者かお前と思うほどにそばに迫ってた。


「お呼びですか、マダム」

「シェルター居住者のジャンプスーツと擲弾兵のアーマーを手直ししてやるよ。ついでに寸法図るから手伝いな」

「そういうと思って持ってきましたよ、はいメジャーとか」

「よろしい。そういうわけだからストレンジャー、脱ぎな」


 そして二人はこう構えるのだ、「脱げ」と。

 人通りのあるど真ん中、それも騒ぎが収まって落ち着きつつある観衆の中で脱げだぞ?


「オーケーマダム、とりあえずどうして俺が脱ぐ必要があるのか先にいってくれ」

「あんたのその服、もっと強くしてやるよ。ついでにそのアーマーも前より頑丈に整えてやるさ」

「そりゃ嬉しいよ、でも場所とかタイミングがあるよな?」

『あの、ここでやる必要ないですよね……?』


 さすがにお断りしたが向こうは強い、脱がす気概でいっぱいの構えだ。

 着替えを持ってきた姉ちゃんも無言で脱がそうとしてるし、なんならロアベアもだ。


「私の閃きってのは鮮度が命なのさ。油断するとすぐ忘れちまう、だから今だ」

「少し歩けばホテルあるんだぞ? なんでこんな場所でストリップさせようとしてんだよあんた」

「その少しで忘れちまうんだよ。シェルター居住者のジャンプスーツなんて見るのは久々だ、このインスピレーションを保つためにも我慢しな」

「うちも手伝った方がいいっすか、マダム様」

「手伝ってくれりゃいいメイド服も作ってやるよ」

「やるっす!」

「ロアベアァ!」


 裏切者が出た、これで三対一だ。

 周囲に助けを求めるも、向こうにいるおっちゃんどもは「またか」という視線だ。


「あーあ、またマダムの悪い癖が始まってやがる」

「諦めろストレンジャー、その人は優秀なんだがやる時はやる女だ、止められねえぞ」

「ベーカー将軍も通った道だ、諦めて受け入れろ」

「くそっ! どうして北部にはこんな変な奴が……おい離せ! おい、おいっ! マジでやめろコラッ!」

「大人しく全裸になりな! 心配すんな、ここの連中は見慣れてるから!」

「どういう環境なんだよここは!?」

『あ、あのっ、待ってください本当に脱がすんですか!? 人いっぱいいるんですよ!?』

「抑えてるんでジッパー降ろすっす!」


 最後の頼みのニクを見たが、じとっとこっちを見てる。

 いや、うっすら頬を染めてガン見してる。裏切者め!


「――私も参戦するわ!」

「畜生、よりにもよって紅茶の化身まできやがった!」


 通りの奥から女王様も堂々たる姿で来てしまった、もうおしまいだ。


「そういう趣ですの!? オラッ! 脱げ!」

「女装かい……?」

「はっ、離せェ!!」


 リム様とヌイスもやってきた。女性に囲まれてストリップショーだ!

 女だらけとは野郎にとって幸せなことなんだろうけど、それは時と場合次第だ。

 衆人環視に晒されながら、ふくよかマダムの手によってひん剥かれた――ついでに採寸も。



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