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114 ニシズミ社からのゲスト

 ニシズミ社のやつが来ると聞いて、誰もがその誰かさんを待ち遠しくしてた。

 地下でまた訓練に明け暮れるやつ、工房に顔を覗かせるやつ、暇そうに何もしないやつ、好きな時間の費やし方が繰り広げられる中。


「……つまり無人兵器ってのは人の手で丹精込めて作られた『意思の宿った兵器』のことさ。人類を守るはずが、150年前のどっかの馬鹿がへまこいて以来ずっと俺たちに牙を向いてやがるんだ。これで分かったか?」


 ヴァルハラのエンジニアたちがガレージエリアに伏す無人エグゾに語っていた。

 テュマーは知れど『無人兵器』ってなんだ? というやつもいたので、自ずとそいつに関する情報が広められていたが。


「要するに古いゴーレムとかオートマタのことじゃな、フランメリアどころか世界各国であれが暴走するのは定番の事例になっとったわそういや」

「良く演劇や文学の題材としても扱われてたの、暴走した人造生物ってシチュエーション。前に歯車仕掛けの都市でも『命を聞かぬゴーレムによる世界の滅亡』とかいうものを描いた小説が一時期ブームにならんかった?」

「実際あったよなぁ。そいつに感化された馬鹿な錬金術師のせいで、ゴーレムが暴走して間違った命令を同型に感染させまくって街一つが乗っ取られた事件なかったか?」

「あったわそんなん。つーか今でも廃墟守っておったって聞いたぞ」

「なんじゃそういうやつか。こんな世界でも似たような事件があるんじゃな、ますます親近感湧いてきおった」


 訳あり品の外骨格の周りで、ドワーフたちを中心によく理解してくれていた。

 剣と魔法の世界にも割と似た事例があったらしい。


「あんたらのところでも俺たちと重なるような事情があって助かったよ。そっちでもこういうので苦労してるやつらがいるんだな」


 説明する側は面倒くさい説明をせずに済んで助かったように頷いていて。


「こういうのが意思を持ったゆえになんかしちゃうのはもはや定番っつーか運命じゃよお若いの。お主らも似たような経験しとってなんか親しみ湧くわ」

「まあフランメリアじゃ即日で血気盛んな戦士どもが嬉々としてぶち壊しにくるよな。心置きなく徳積めるし」

「ゴーレムが暴走した際は亜人の都市から屈強な戦闘民族が名を上げようと押し寄せて来たの覚えとる? 思えばあれでうちらの結束力増したんじゃね?」

「脳みそ足り取らん馬鹿のせいで絆が深まったのは間違っとらんが、あれ以来国民の間にずっと人造生物に対する不信感が植え付けられとるからの……」


 ドワーフの爺さんどもはなんだか懐かしがってた。

 向こうの世界にもAI問題が根付いてるなんて変な話だ。

 詳しいところは分からないが、無人兵器にゴーレムを重ねるというのは間違っちゃいないし伝わりやすい話なのかもしれない。

 おかげでバケモンどもは「あんな感じか」などと簡単に想像を働かせてるし。


「そういやレイちゃんゴーレムじゃん、やべえぞ暴走して皆殺しにする気だ! みんな逃げろ! 死人が出るぞ!」

「フェルナアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」


 フェルナーが甲冑姿に追い回されていた。お前は本当に魔王だったのか?

 逃げる魔王と追いかける魔王はキルハウスを鬼ごっこの舞台に選んでしまった。


「皆様、分かってると思いますけどレイナスさんはわるいゴーレムじゃありませんからねー。天然モノのフレッシュゴーレムですよー」

「待てクレマ、そんな食材の宣伝をするかのごとく説明するんじゃあない。あとでレイナスのやつに長々と叱られるぞ」


 やかましい追跡劇を見届けた悪魔シスターとトカゲ男は止める気もないらしい。

 やがて遠くでどつかれる音が聞こえてきたところで。


「……んで、何があったが良くわからねーが……人様の旅路を無粋に邪魔しやがる連中が今こうして退いてるってことだろ? ラーベ社とやらもカジノ燃やされてチップ奪還されて痛い目見て、これで俺たちも安心して旅を再開できるんじゃねえか?」

「馬鹿言うなスピロス、向こうはあくまで「それどころじゃねえ」って話で意識が逸れてるだけだぞ。足元が落ち着けばまたすぐに俺たちに向かってくるのがオチだ」


 周囲の様子を遠目に見ていたスピロスさんとプラトンさんがそう話し合っていた。

 そばで二人仲良くしてる白狼と子供の姿もある。


「事態は変われど根本的な部分はそのままということですなぁ」

「しかも胡散臭い話も上がってきて、何かが今まさに始まろうってところみたいね。まあ構わず出て行って先に進んじゃうのもありだとは思うけれども……」

「どうせ道行く先でまた襲われる可能性がある以上、ここでお静かになってもらうのが良いと思いますが。まったく愚かな人類どもめ」


 エルフたちも話し合ってるが、こうして見えた問題にまた悩んでる。

 その通りだ。根本的な原因である『人様の首に賞金首』は解けてない。

 向こうが慌てふためくうちに出て行ったとしても、ラーベ社のしがらみはゴール地点のダムまでまとわりつくかもしれない。


「そんなところにこれか。フォート・モハヴィで嫌というほど触れ合った無人兵器と同じ思考を持つやつが、こうして目の前に転がってる理由はなんだ?」


 そこで電子機器が詰め込まれたエグゾにクリューサが嫌そうに言った。


「話の流れからしてラーベ社がおつくりになられたのは間違いないと思うんすけど、どうしてウィルスに感染してるんすかね? それが原因でなんか事件起きてるっぽいっすけど」


 隣でロアベアも仕込み杖でつんつん小突いた。

 いきなり起き上がることはないし、あったとしてもフランメリア人がいる。


「ヌイス殿が言うには、かの企業はあの廃墟にいたようなゴーレムどもを作ったということらしいな。姿は違えど中身が同じだというのなら、無差別に人を襲う習性も同じだろう」

「しかし傭兵連中が駆り出されるほどの騒ぎになったのにまだ私たちを狙っているんだぞ。諦めきれないか、それか取り下げる暇もないほど切羽詰まっているかだ


 ノルベルトとクラウディアも人間との縁が切れた外骨格を覗いてきた。

 ラーベ社の新商品の意図は読めないが、ストレンジャーに構ってる場合じゃなくなってるのか。


『……あんなのが壁の内側でいっぱい出てきたら、ここで暮らしてる人たちが危ないよね?』


 そう、ミコが心配する通りに。

 無人兵器作ってたら暴走しちゃいました――そんな事情がこんな人口密集地域で起きたらどうなる?

 目の前の二体だけならともかく、それが100とか200とか好き勝手に殺戮を始めたら棺桶の需要は高まるはずだ。


「まさかだけどさ、フォート・モハヴィで回収した無人兵器のAIをそのまま流用しちゃった、とかじゃないよね……?」


 いろいろと飛び交う考えにエミリオも混ざった。

 無人兵器の作り方なんざ知らないが、確かにあれをそのまま使えば楽できるはずだ。

 問題はそれが人類滅亡を優先目標とした志に汚染されてることだが。

 

「……それはあり得る話だ。ノウハウがなくてもちゃんとした現物やらが充実してれば、コピーぐらいはできるだろうからね。ただちょっと問題があるんだけども」


 イケメンの考えにはヌイスも頷いてた。

 もしかしてマジで無人兵器のプログラムをそのまま使ってた、とかじゃないよな?

 仮にそうだとしたら、ちょうど俺たちがフォート・モハヴィで食い散らかした敵の残骸はいい材料になるはずだ。

 誰かがそれをラーベ社のもとまで持ち帰ったんじゃ、と考えが続くと。


「イチ、お客様が来たぞ。ご挨拶だ」


 地下駐車場に穏やかなエンジンの震えが届く。

 「待ってました」といわんばかりに楽し気にするデュオがいて中身は察した。


「ニシズミの奴らか?」

「おう、すぐ来るって言ってたからな。こうしてわざわざ来てくれたぜ」


 ここに高級感のある車がひけらかすように入ってきた。或いは運転下手か。

 少々難儀した後に停まって、続いて扉を開けたのはこの前のスーツ姿の男だ。


「やあ、お久しぶりですねストレンジャー様。ブルヘッドで一際熱い場所と聞いて緊張しておりましたが、貴方の顔をこうして見られて実に安心しました。まさかバロール・カンパニーの領域に仕事で訪れることとなるとは……」


 タブレットを脇に挟んだ格好は間違いなく北部部隊の拠点で話したあいつだ。

 いきなり見えたフランメリアのバケモンどもに視覚的に少々難儀してるらしい。


「お前……あの時のか、また会ったな。元気か?」

「実に元気です! いやあ素晴らしい、ファンタジーな方々もいると聞きましたが本当におられますね。いかにもなドワーフにエルフまでいらっしゃるのですから、壁の外の変化は著しいものだと実感させられますね、はい……」

「ハロウィンみたいだけど慣れてくれ」

「もちろんです。ストレンジャー様、サベージ・ゾーンの件は実に感謝しています。貴方がたの活躍でこの頃のニシズミ社は実に穏やかな時間を過ごしておりますよ」

「そりゃよかった。スッキリしたか?」

「実に! あちらはあなたの話でもちきりですよ、千切っては投げのあの様子も痛快でした。社長がもう何度も見返すほどで……」

「ワオ、いい娯楽になってるみたいだ」


 けれども見知った仲だけあって、俺を見ると少し安心したみたいだ。

 求められた握手に返してやると隣で「よう」と気さくにしてた社長を見て。


「初めまして、デュオ社長殿。ニシズミ社から遣わされたエヴァックです」

「待ってたぜ。よく来てくれたな」

「実に楽しみにしておりました。いや、いいところですねこのヴァルハラは……ロマンが詰まっております」

「へへ、分かるかよ。秘密基地ってのはどれだけ歳をとっても楽しいもんだろ?」

「実に。強固な地下の佇まいは、ウェイストランドに名をはせるプレッパーズの血を感じますね」

「俺たちらしさをここで表現してるってわけさ。この前はどうもな、ラーベに一泡吹かせてやったぜ」

「ええ――先日の件につきまして、誠にありがとうございます。レッドレフト・カジノに保管されていたチップがこちらに戻ったおかげで、不穏だった経済がようやく回復の兆しを見せております。我が社の社長はあなた様に深く感謝しており、彼女の名において心より御礼申し上げます」

「おいおい、そう硬くすんなよ。でもよかったぜ、お互い得したみてえだな」

「実に。ニシズミの民はその後ラーベ社のならず者たちに脅かされることもなく、安心して眠りにつけているとのことです。そしてそちらから頂戴した鹵獲ウォーカーも無事に解析が進んでおり、我が社の技術もまた一歩先へと進化する運びとなりそうです」

「へへっ、ラーベが独占してるウォーカーだからな? 大事にしろよ」

「今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。我が社はバロールの皆様と末永く共存できることを願っておりますよ――さて本題に入りましょうか? いやあ、ざまあみろですほんと」


 こうして派遣された『エヴァック』というやつは一企業のボスと手を合わせた。

 話が合ってるようで何よりだが、そんな合間に。


「フォート・モハヴィの一件について詳しい人間を連れて来ました。腕も経ちますし、ストレンジャー様たちとも縁のある者なので実に信用ができますよ」


 スーツの男は「あちら」と手を向けた。

 遅れて誰かが車から降りた。小さな背丈をおどおどさせた作業着姿の男だ。


「す、ストレンジャー!? どうなってんだここ!? みゅ、ミュータントだらけじゃないか!?」


 ――ラザロだ! こいつマジでニシズミでお勤めだったのか!?


「相棒! 元気だったか!」

『まだ相棒いってる……!?』

「誰が相棒だ! いや、元気というかどうにか食っていけてはいるけど……」


 なるほど、信用ができるやつを連れて来たっていうのはこいつのことか。

 久々に見る姿は前より生き生きとしてる。まあ、周囲の有様にかなりすくんでるが。


「おい坊主、その小人はなんだ? フランメリア人じゃねえよな?」


 特にスピロスさんあたりの姿を見れば「ひぃっ」と俺の後ろに隠れてきた。

 背の小ささが魔物に見えるんだろうが全力て手で否定してやった。


「ラザロっていうやつだ。一緒に戦ったんだ」

「う、うわっ!? なんだこの牛のミュータント……しかもドッグマンまでいやがる!? どうなってんだバロールの管轄エリアは、汚染地域かなんかか!?」

「……まあこの反応からしてこっちの人間らしいが、それにしちゃビビりすぎじゃねえのか?」

「ワタシを見て驚く人間など久々だな。その小男はお前の知り合いか」

「心配すんな、この牛の人怖くないから。このドッグマンもただのペットだ」

「誰が牛の人だ。あとペットにした覚えもねえ」

「おかしいだろここ!? しかもなんで一企業の社長がいるんだよ!?」


 バケモンどもの視線が集まってきてなおのことビビってしまった。


「そこのちっちゃい兄ちゃんが信用における奴ってか? ストレンジャーと知り合いらしいが」

「ええ、実に。彼はラザロ、元ホワイト・ウィークスの人間です」

「あの迷惑な連中だったやつだろ? 大丈夫なのか?」

「仕事の実績や勤務態度、それにこうして面識がある者が多数いるとなれば彼しかないと思いまして」

「なるほどストレンジャーのお墨付きか、じゃあ俺も信頼しちまおう」


 そんな彼をデュオは受け入れたようだ。さっそく「こっちだ」と無人エグゾへ招いていく。


「ラザロ、行きますよ。例の外骨格を調べてください」


 『実に』見知ってしまったニシズミ社のやつも、すっかり下働きになったラザロを連れて触り始める。

 以前見た白い格好よりも、今の青みのかかった作業着がすっかりお似合いだ。


「わ、分かりました。それで、ええと、デュオ社長? 無人兵器のプログラムを積んだエグゾアーマーというのはラーベ社の所有物で間違いないんでしょうか?」

「厳密に言っちまえばラーベ社と深いかかわりのある下っ端連中が所有してたってことなんだがな。だが今朝ごろにあの企業が無人兵器を作っていて、それが暴走したってことが分かってな」

「あ、あそこが無人兵器を……? ここでそんなの作れるの、ニシズミ社ぐらいじゃ……いや作らないけど……」

「そうなんだよなあラザロ君、うちはそういうの作らねえし、となるとおたくらか、何でも作っちまうあの会社ぐらいしかねえんだよな」

「確かに我が社がその気になれば作れてしまうでしょうが、しかし無人兵器を煙たがる市民の感情を無視しませんよ」

「だよなあ、こういうのはデリケートな話題だ。となればやっぱラーベ社が独断で作っちまったか。まあとにかく、良かったらおたくらも見てやってくれねえか?」


 俺には難しい話をしつつ、三人はさっそく破壊されたエグゾを調べていく。

 ラザロは相変わらず手際がいい。詰め込まれた部品やら配線やらをラップトップに接続して仕事を始めようとしている。

 いい職場に恵まれたようで良かった。進捗どうだとこっそり混ざろうとすれば。


「――うんうん、興味深い顔ぶれがいっぱいだね。イチ上等兵」


 開いた車のドアからまた誰かが続く。こげ茶色のオールバックを整えた男だ。

 周囲の顔ぶれをものともせず、都市に合わせたお洒落な格好で身だしなみを整えたおっさんだ。その表情はまさにフォボス中尉の微笑みだった。


「……あー、どうもフォボス中尉。どうしてここに?」

『ふぉ、フォボス中尉サン……ですよね? お、お久しぶりです……』

「元気なようだな。カジノの件はご苦労だった、ダネルの報告を聞いた我らが中佐が三日三晩は信じがたい顔をしていて中々楽しかったぞ。いやあ私も行けばよかったものだ、一緒に焼き払いたかった」


 カジノ強盗の件はよく伝わってるようだ。親し気に敬礼されたので返した。


「あの時はどうも、ジータ部隊のやつらはすごかったよ。おかげでみんな帰ってこれた」

『一緒に焼き……ええ……』

「ユニークなやつらだが中々やるだろう? しかしサベージ・ゾーンを見たんだが見事な焼き加減だったな、ヒドラ坊やが喜びそうな焼け野原だ。やるじゃないかイチ上等兵」

「そりゃどうも。そっちにも大量虐殺と放火と窃盗に加担したやつがいるからな、どうか俺一人の功績にしないでくれ」

「ふっふっふ、もちろんだよ。しかし奇妙な世の巡り方だな? ラーベがミリティアやライヒランドと結ばれていて、奇しくもシド・レンジャーズを恐怖させた猛毒がやつらを苦しめるとは面白い話だ。ああ、私も混ざりたかった……」

「俺もユニークな経験ができて勉強になったよ。今度はもっと早く来てくれ」

「了解だ。して、今回の件で我々シド・レンジャーズも少々首を突っ込むことが決まってな。それで適任ということで私がきたのだ、あえて嬉しいかい?」


 シド・レンジャーズのやべえやつまで駆り出されるほどの事態らしい。

 「全然うれしくないです」という言葉はしまっておいて頷いた


「あんたがいるってことはレンジャーが絡むぐらいの大事になってるのか?」

「そう取ってくれて構わん。ラーベ社が西の共産主義者どもとつながっていて、しかも壁の中で無人兵器を作って暴走させたというならもはや見過ごせん。そろそろ一大事だろうな」


 フォボス中尉も周りに「どうも」と愛嬌をまいて現場へ向かった。

 向こうで少し分解を施された外骨格が、雑多な部品を散らして中身を晒している……。

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