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好きで付けてる訳じゃない!

今年最後の更新になります。

「ここら辺の筈なんだけど……」


『ストップ、ヨシタカ君。君から見て11時の方向。50m先にいるよ』


「了解です」


 今回の標的となっている賞金首達は、全員が片手剣のみで構成されていて、その内の2人が俺と同じ小楯持ちである。

 そんな彼等は俺から50mほど先の茂みで、円を描く様に座って呑気に休憩をしているそうだ。

 賞金首として追われているはずなのに、こうも彼等が平然としていられるのは、俺には見えないが周囲を覆うように、半円状で薄っすらと透明の幕が張ってあるからだ。

 これはポータルを設置している証拠らしく、白薔薇さん曰く呑気に飯休憩を取りながら、雑談をしているそうだ。


「11時だとこっちだよな? んー? あれ、ちょっと空間に揺らいでる所があるけどそれかな?」


 じっくりと目を凝らして見ても、ちょっとだけ空間の揺らぎみたいなのを感じたけれど、すぐに元の森に戻ったし声とかも聞こえない。

 賞金首がいるであろう方向には、俺の目には草木しか見えず、白薔薇さんが見えている賞金首達が見えない。

 スキルの看破と気配察知とかのLvが高いと、そういったものを発見できる確率が上がるそうなんだけどね。

 残念ながら、俺のは両方ともLvが低いからあんまり効果があるのかが分からない。


「うーん。使うと便利なんだけど、あのポータルが邪魔で見えないし、俺達の攻撃だと効かないんだよなぁ」


 何故、俺が賞金首を見つけたのに攻撃に移らないかといえば、彼等が設置しているポータルが俺にとっては厄介な物だからだ。


 このポータルの機能は、戦闘区域でも安全地帯を作り出すことが出来る代物であるので、俺もお世話になっているが逆の立場になってみると、こんなにも厄介な代物だとは思わなかった。


 安全地帯を作り出すにも例外もあり、ボス部屋や、すでにモンスターに見つかっている場合は設置する事が出来ず、買った所よりもLvが高い地帯のモンスターには、たとえポータルを設置していたとしても発見されて攻撃を受ければ、ポータルが作っている安全地帯が破壊されるのだ。

 ゆえに、ポータルは各Lv帯で買い揃えるのが基本だとは皆の談だ。


 という事は、かなりのポータルが必要となるという訳で、思わず俺は必要になるであろうポータルの代金の事を考えてゾッとしてしまったのだが、舞姫さんから「同じメンバーでパーティを組んでいるのだったら、皆で分割出来るから1人8万ちょいで買えるよ」とは言われても、俺からしてみたらかなりの大金だと思ってしまうのだ。

 ただ、唯さん曰く「上に行けば行くほど売る時のモンスターの素材が高くなって行くから、お金は腐るほど手に入るよ」なんて言っていた。

 試しに見せてもらってた、モンスター素材の1つであるドラゴン系統の素材だったら、部位ごとに値段は異なるが、8千から1万9千位のお値段になるらしい。

 さらにドラゴンは巨大なので、討伐すれば1つの素材を3〜6個単位で手に入るのだ。

 しかもそれは普通の素材であり、レア素材だと言われた逆鱗や宝珠などは、軽く5万以上の金額だった。

 なので、2〜3回ドラゴンを倒せばポータルのお金が貯まるので、唯さん達クラスになると、ポータルはそんなに高い買い物では無いようだった。


 まぁ、唯さんや舞姫さん達に限っては最強ランクの天界と冥界のポータルをすでに所持しているので、それを使えば完璧に安全地帯を作り出す事が出来るが、それを買うまでの道のりがかなり長い。

 真司もこの話を聞いている時に引いた顔をしていたから、この話は普通の人は対象では無いはずだ。

 最強だからこそ出来るだけで、俺には無理だなと思ってしまった。


 ただ、ポータルを使用すれば安全地帯を作る事が出来るのだが、彼等の賞金首としての期間は減る事は無い。

 その証拠に、俺のウインドウに表示されている「賞金首解放まで、あと09日23時09分27秒」と、さっきから時間が固定されているからだ


 ちょっと話が脱線したので話を元に戻すと、ポータルを設置されているこの状態だと、俺達には見えないし、攻撃が弾かれてしまう恐れがあった。


 なので、早々に俺は助っ人を呼ぶ事にした。


「舞姫さん。彼等ポータルを設置していますので、狙撃をお願いします!」


 それは、ユニオンを組んでいる舞姫さんにお手伝いしてもらうのだ。

 俺達は3つのパーティに分かれていて、ユニオンを組んでいると組んでいる人達とウインドウ越しに話す事が出来るのだ。


 ユニオン以上のレギオンだと、沢山の人が集まっているので、その状態で一人一人がチャットをすると面倒な事になるので、パーティ間、パーティのリーダーとレギオンの司令塔との2つの回線で分けて使用されている。


 これが上手に出来ないと、たとえ高Lv帯だとしても下手くそだと思われてしまう。

 三大下手くそ認定の1つなのである。


 いつもは戦闘スキルの二丁拳銃を使用している舞姫さんは、今回はスナイパーとして遠距離から狙撃して援護をしてくれるそうなので、それに縋ったのだ。


『任されたし! 狙い撃つぜ!』


 舞姫さんからは2つ返事で返答が来た。結構ノリノリである。


 おそらく東京産のポータルを設置いていると思うので、たとえ俺の攻撃を弾いたとしても、Lv800以上の舞姫さんが所持している武器の攻撃は通用するのだ。

 だって俺の武器との攻撃力の差が何十倍も違うんだからね。

 これを防ぐには、天界と冥界で売られているポータルを使用していないとダメなのだが、この前の闘技大会で初級だったら彼等は、絶対に持っていない代物なのである。


『ヨシタカ君。バウンティハンターが「半分ずつ分けて共闘しよう」って言って来ているけど、どうする?』


 そのすぐ後に、白薔薇さんからチャットが届いた。

 どうやら、白薔薇さん達はバウンティハンターと遭遇したみたいで、彼等をこちらに来ないように説得していてくれていたようだ。

 その説得に対しての返事が共闘しないかと言う事だそうで、その返答を俺に聞いてきたのだった。


「俺としてはどちらでもいいんですけど、むしろ負担が減る分お願いしたいです」


『そうなると分け前も減るけど良いのかい? こらこら、2人ともバウンティハンター達に絡まないの』


「えっ? どうしたんですか?」


 ウインドウ越しに、やいのやいのと騒がしい音声が聞こえてくる。

「1人でやってこその」とか「せっかくのお金が!」とか聞こえている。

 挙げ句の果てには、「あの魅惑のボディはヤバイ!」とか「ちょっと、私の時はこんなイケメンじゃなかった!」って、聞こえているんだけど何のことだ?


『何でもないよ。ちょっと君の事が好き過ぎるのと、運営に対しての文句を言っているだけだよ』


「……うん?」


 白薔薇さんの答えが答えになっていないと思っていると、ウィンドウに真司が入り込んできた。


『お話中悪いけど、あいつら荷物纏めてログアウトしそうだぞ?』


「えっ! このままだとヤバイじゃん!」


 真司曰く、ポータルの中では全員がテントを出し始めていているらしい。

 テントの中に入られてログアウトしてしまえば、賞金首達がここからいなくなってしまう。

 このままでは、次に彼等がここにログインするまで攻撃が出来ない!


 一応、このままテントを破壊したら、賞金首達は死に戻り扱いとなり、次にログインした時は最後に寄った町に転移するが、賞金首達本人を討伐しなければクエスト達成にならないのだ。


『それはマズイね。ヨシタカ君、確認だが共闘しても良いんだよね?』


「お願いします」


 早く、安全に彼等を一網打尽にするのなら、バウンティハンターの手助けは必要だ。

 あの時は俺に対して失礼な事を言ってきてムカッとしたが、今ではその時の気持ちも薄まってしまっている分、さっさと終わらしてしまいたい。


『了解。君はそのまま彼等の元に突っ走りなさい! 舞姫!』


「はい!」


 白薔薇さんの指示に従い茂みからダッシュして、たぶん、そこにいるであろう彼等の元へと向かう。

 いつもの通り、そんな俺の両脇から他のメンバーを背中に乗せた灰白とこがねが通り抜けて行き、どんどん俺との差が開いて行くなか、パキィンと甲高い音が前方から聞こえた。


「今のは何だ!」


「あぁ! あそこヒビ入ってるぞ!」


「おい、こっちからモンスターが来てるぞ!」


 何処からか発射された舞姫さんの攻撃は、見事ポータルが作っている幕に命中して、当たった所から亀裂が出来ていた。

 そのおかげでポータルの機能が消失してしまったのか、中にいた賞金首達が俺でも見えるようになる。


「おい! また、どっかから撃って来やがったぞ!」


「何でポータルが破壊されるんだよ!」


 さらにもう一発当たったポータルは、バリンと砕けてキラキラと光輝きながら消失した。


「ガウッ!」


「ブー!」


「ぐわっ!」


 舞姫さんの攻撃を受けて破壊されてしまった元安全地帯には、呆然と立ち尽くしていた賞金首の元へ、先に到着した灰白が思いっきり体当たりをして、すぐにそこから離脱する。

 ついでとばかりに灰白の背中に乗っていた魔白も、顔面キックをお見舞いした。


「ギャウ!」


「「ちゅちゅん!」」


「うわぁぁぁぁ!」


 灰白の攻撃を受けてバランスを崩し、ドサっと尻餅をついた賞金首の1人に、こがね達の属性攻撃が集中砲火してみるみるHPが削られていく。


「くそっ! 俺はあの犬をやるから、ケントと祐太はあっちを頼む!」


「このクソ鳥が!」


「ぜってー殺す!」


「ちょおっと待ったー! そうは問屋がおろしませんぜー!」


「お前達は必ず捕まえる!」


「大人しく良い子にして、おねんねしてな」


 灰白達に攻撃されて、怒り心頭で反撃に出ようとした彼等の出鼻を挫く様に登場したのは、カウボーイの格好をした金髪美人でナイスバディのお姉さんと、黒の長髪が風になびいて、その髪色と同じ軍服に身を包んだ美丈夫。さらに、マッスルボディにスキンヘッドで大きなハンマーを担いでいる3人だった。


 言われるでもなく、この3人が今回投入されたバウンティハンター達だ!


「hey! そこの可愛い猫耳を付けた僕ちゃん! お姉さん達からの脅迫……じゃ無かった。お姉さん達からのお願いを受けたから、半分は、貰っていくよ!」


「へ?」


「いっでぇっ!……うあ、わああああーー」


 一回言い直してからの行動は素早く、数メートルもある鞭で賞金首の1人を巻きつけたかと思えば、それを思いっきり遠くにぶん投げてしまった。


「ボブも黒鉄(くろがね)も、可愛い猫耳を付けた坊やの邪魔になんない様にねー!」


「あっ、ちょっと!」


 マッチョのボブと軍服の黒鉄へ一言言うと、颯爽と賞金首を投げ飛ばした方へと走り去ってしまった。


「確かに、君の様な可愛い猫耳少年の邪魔をするつもりはない。ボブ、頼めるか?」


「任せろ! 俺様の力で地平の彼方まで飛ばしてみせらぁ!」


「なら、キャサリンの方へと頼む」


「おうよ! そこの猫耳坊主! もう2人貰うぜ!」


 そう言うが早いか、黒鉄は既にカウボーイのキャサリンが向かった方へと駆け出していた。


「ちょっ、こっち来るなああぁぁぁぁー!」


「やめろおおぉーーー!」


「よっしゃ! ナイスだぜ俺! じゃあな猫耳坊主。その猫耳似合っているぜ!」


 ボブに至っては、キャサリンが投げ飛ばした方向に向かって2人の賞金首を、その巨大なハンマーで下から掬い上げる様に叩き飛ばすと、俺にバッチーーン! って、ウィンク付きで言っ後に、颯爽と去って行った。


「この猫耳野郎! ふざけた格好しやがって……テメェ、思い出したぜ。闘技大会の時のヤツだな! あの時の復讐に来たのか!」


「……俺だって、好きで付けてる訳じゃ無い」


 皆の前で恥ずかしい思いをしたから猫耳尻尾を取ろうとしたら、女性陣からの反対コールを受けて、その気迫に負けてしまい今現在も猫耳尻尾を付けている状態だが、やっぱりコイツらに見せる前に外して仕舞えばよかった。

 コイツ、俺の事を猫耳付けてる変態だと思っていないかな? ダメだ。あの顔だと思っているんだろうなぁ。


 いま俺の元に残されているのは、ちょうどあの時に俺に文句を言っていた3人だった。

 その内の1人は灰白達の攻撃を受けてたため回復薬を飲みながら、恨めしそうに俺を睨んでいる。


「復讐も何も、今のお前らは賞金首だろ? 俺はただ賞金首を狙って来ただけだからなっと!」


「なっ! テメェ卑怯だぞ!」


 狙われているのに、呑気に俺に指を差して文句を言っているこいつの腕を、小楯で外側に弾き飛ばしてガラ空きになった胴体を連続で斬りつけて、トドメに小楯で顔面を殴り飛ばした。

 狙われているのが分かりきっているのに、武器も持たずに棒立ちになっていれば、そりゃあ絶好のチャンスなので攻撃しますわ。


「ぐはっ!」


 小楯は分類として打撃武器に入る。

 打撃武器は顔に当てるとスタン値を稼げて、スタン値が溜まると気絶状態になる。

 今回は運良く1発で気絶したのか、バタンと倒れてしばらく経っても動かない。


「お前、ぜってー許さねーぞ!」


「おい、大丈夫か?! テメェー卑怯だぞ! よくもノリユキをやりやがっ……いってぇぇぇ!」


 ダメージから回復したショートとケントは、気絶したノリユキの元へと向かって、俺から庇うようにしながら睨みつつ文句を言うが、忘れてはいけないぞ君達。

 俺よりも、俺の従魔達の方が強いと言うことを。







「白薔薇さん。無事に討伐出来ました!」


 6対3となってしまえば早いもので、さらに1人が気絶してしまったから、その分余計に集中して攻撃を受けてしまった賞金首達は、あっさりと死に戻りしてしまった。


『おめでとう。ヨシタカ君はそこを動かないでね。私達がそこに向かうから』


「分かりました!」


 白薔薇さん達や真司が来るのを待つ間に、賞金首達を倒した報酬を確認する。

 報酬として受け取れるのは賞金首達のお金とアイテムだけで、ポータルとかのアイテムは貰えない。

 アイツらが持っていたアイテムや素材は、俺も持っている物ばっかりだったけど、無いよりはあった方がいいので、ありがたく頂戴した。

 そうそう、盗んだ武器、防具やアイテム類は自動的に元のショップに転送されてしまうので俺の物にはならない。

 こいつらは、お金はあまり持っていなかったようで、3人合わせても1万にいかないくらいだった。


 まぁ、こんなにお金が無いんだったら、いい武器やアイテムも買えないし、そのせいで盗んで賞金首になってしまったのかな? って思ってしまった。


「それか、コイツらポータル持っていたし、ポータルでお金を使い果たしてしまった可能性もあるのか!」


 あの金額は、俺も見た時にはかなりビックリしたからからなぁー。


「そりゃあ、ポータル買っちゃった後だったら、いい武器とか防具を見つけても買うお金が無くなるわ」


『賞金首の討伐に成功しました。

 今回の賞金首討伐に参加したプレイヤーです。

 報酬に運営からスキルポイントを授与します』


『賞金首討伐の報酬に、スキルポイントを10ポイント分授与します』


 報酬のアイテムを確認している時に、運営からメッセージが2つ届いた。

 1つは賞金首を全員討伐した事と、それに参加したプレイヤーの情報で、そこには俺や灰白さん達はもちろん、真司や白薔薇さん達の事も書いてあった。

 実際に賞金首と戦ったのは俺達だけど、真司や白薔薇さん達とはユニオンにしていたので、参加していた事になっているみたいだ。


 もう1つは賞金首を討伐した報酬に、スキルポイントを入手した。これは地味に嬉しい。


 あとは、賞金稼ぎのスキルも発現したけれど、スキルポイントを消費してまで欲しい効果では無かったから、スルーである。


 ポーン。


『スノウからチャットが来ています』


 さらに、スノウからのチャットがウィンドウに表示されので出てみるとーーー


「はい、もしも『ちょっとちょっと! 賞金首討伐しちゃったの!』


「うっうん」


『さっき来た運営からのメッセージ見てみたら、ヨシタカ君達の名前が出ているんだもん。ビックリしちゃった! それに、超有名なプレイヤーもいっしょに記載されているんだけど、ちょっとヨシタカ君! このお姉様達って今もそこに居るの?!』


「えっと……」


『闘技大会の時の映像が掲示板にあるんだけど、知ってる? 最近見つけたんだけど、そこにヨシタカ君とお姉様の2人のキスショットが出てるんだけど、そういう関係なの?!』


 俺が会話を挟む事が出来ないくらいに、一気に捲し立てられたが、ここでちゃんと訂正しないと後々面倒な事にされてしまう!


「落ち着けスノウ! この人達は、この前スノウ達と会った真司経由で知り合った人達だから! 別に恋人とかそんなのじゃ全然無いから! 絡まれるとちょっと面倒くさいステキなお姉さん達だから!」


『……おっおう。ごめんちょっと我を忘れていたわ。静まるのよ、私の心……こほん。

 もう大丈夫。みっともないところを見せて申し訳ないわね』


「いや、大丈夫だよ。あはは、スノウでも取り乱すことってあるんだね。明治神宮の時とは大違いだ」


 普段は委員長タイプのスノウには、珍しいくらいの取り乱しっぷりだ。


『そりゃあねー。このゲームやっているプレイヤーだったら、一度は拝んでおきたいプレイヤーのトップ10に入る人達だもの。明治神宮の時は、ヨシタカ君がそこまで仲が良いだなんて知らなかったから」


「へー。そんなに有名なんだ」


『「へー」で済ますヨシタカ君もある意味凄いわよ。まぁ、それはいいとして、ちょっとヨシタカ君にご相談があるのだけれど、いいかしら?』


「うん?」






「って訳なんですが、どうですか?」


「えー! 行くよ。行く行くー」


「その日は特に予定は入って無かったから、私は大丈夫だよ」


「遊びで海って初めてかも」


 スノウからのお願いとは、このお三方を海にお誘い出来ないかと言う話であった。

 全員合流したので、早速女性陣3人に聞いてみると、速攻で了承を得られてしまったのだった。

 お返事を待っているスノウに、全員参加OKだとメッセージを送ると、ハートやキラキラが満載した狂喜乱舞のお返事が帰って来た。


「ん? 初めてって事は、もしや唯って水着持っていない系?」


「うん」


「マジかよスゲー! やっぱり戦闘一筋って事か? 最強の名は伊達じゃないな!」


「基本唯っちはソロだからねー! あぁ、だから真司達はあそこにいたのかぁー!」


「あぁ、なるほど。なら、時間的に余裕もあるし唯の水着でも買いに行くかい?」


「あっ、それ賛成ー! 私も水着新調しちゃおー!」


「俺、そこの店員と知り合いなんで値引き出来ますよ」


「なら、早速レッツゴー!」


「ヨシタカ君置いてくよー!」


 俺がスノウにメッセージを送っている間に、あれよあれよと話が進んでいたけれど、ちょっと待て!


「えっ? ちょっと、どこ行くって?」


「どこって、聞いてなかったのかよ。唯が水着持ってないからって、水着買いに行くんだよ」


「なんで俺も!」


 普通水着とか下着だとかは、男と一緒に買いには行かないだろう!

 そんな俺の反応に振り向いた唯さんと舞姫さんは、何かを企む様な笑顔でこう言った。


「「それはもちろん。うふふ」」


「何それ! 2人とも怖いんだけど!」

来年もよろしくお願いします!

皆さま良いお年をー!

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