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神竜に丸呑みされたオッサン、生きるために竜肉食べてたらリザードマンになってた  作者: 空松蓮司@3シリーズ書籍化
第三章 カムラ聖堂院

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第七十二話 神器覚醒

 法の番人(スイーパー)の武器による連撃を、俺は神竜刀と界葬棒で受ける。雑巾だけはちゃんと回避する。

 パワー、スピード共に格下。俺は攻撃を搔い潜り、まず槍で右足を抉る。その後で刀で斬りかかるも、刀の攻撃は弾かれてしまった。攻撃を弾かれ、隙のできた俺は法の番人(スイーパー)の右足に蹴飛ばされた。


 400メートルは飛ばされ、山の岩壁に突っ込む。


「攻撃を受けすぎる傾向にある、か。確かにな……」


 防御力にかまけて捨て身になり過ぎている。気をつけよう。


(それより……)


 界葬棒ではダメージを与えられ、神竜刀は弾かれた。

 相手は全ての属性に耐性を持っている。属性付きの抜刀術でも結果は同じだろうな。

 界葬棒と神竜刀の攻撃力は体感では同程度。なのになぜ界葬棒だけ攻撃が通ったか。それは恐らく界葬棒の対結界効果によるものだろう。

 迷宮とは巨大な結界だ。その迷宮の一部である法の番人(スイーパー)には結界という属性が付いているのだろう。だから界葬棒でダメージを与えられる。


「ウィルス発見!!」


 法の番人(スイーパー)が追撃にやってくる。法の番人(スイーパー)足の怪我はすでに修復済み。当然のように再生能力を持っているようだ。


「掃除! 掃除!!」


 法の番人(スイーパー)は雑巾以外の全ての武器を投げてきた。


「なに!?」


 武器の投擲を飛んで躱す。法の番人(スイーパー)は左右それぞれにある三本の腕を合体させ、左右に一本ずつ、極太の腕を作る。両手で雑巾を持ち、地面に付け、雑巾がけの体勢をとる。


「掃除ぃ!!!」


 法の番人(スイーパー)は臀部に五個の穴を空け、穴から空気を噴射し雑巾がけの姿勢のまま空を飛ぶ。

 空中にいる俺に高速で接近してくる。俺は刀を鞘にしまい、奴の雑巾に界葬棒の刺突を合わせる。


「くっ!!?」


 槍と雑巾は弾き合う。雑巾は破れ、界葬棒は遥か彼方に飛んでいった。

 俺と法の番人(スイーパー)は地面に着地する。法の番人(スイーパー)は腹に手を突っ込み、体内から新たな雑巾を取り出す。そしてまたあの雑巾がけの姿勢を取る。

 あの技、速いが動きは直線的だ。地上ならば躱せる。逃げ回りながらぶっ飛ばされた界葬棒を回収しにいくか……と考えている時だった。


 ピピッ! と万識の腕時計(ワイズウォッチ)が鳴った。


 俺は万識の腕時計(ワイズウォッチ)に視線を落とす。


《魔導書名『神竜刀』に新たな効果が追加されました。追加効果:形態変化『神竜弓(しんりゅうきゅう)』》

※お知らせ※

渾身の一作『 間違いなくVtuber四天王は俺の高校にいる!』もよろしくお願いします。ガチ面白いので、ぜひ読んでください。そして思いっきり書籍化狙っているので、評価とブクマを何卒よろしくお願いします。

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