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彼女に捨てられて仕事もクビになった俺は、ヤンデレ金髪巨乳女子高生に拾われました  作者: 湯島二雨
第14章…元カノ

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元カノの夢を見てしまいました




―――




 高井雲母、俺の元カノ。

黒髪のショートカットで、高校卒業後はちょっと派手なメイクをするようになり、いつも赤い唇だった。その赤い唇はとてもエロいと思う。その赤い唇とキスするのはとても興奮した。

気が強そうな顔。まあ実際に気が強い性格。オトナな感じのものすごい美人。俺にはもったいないくらいのいい女だった。


高校時代に出会い、7年も付き合ってきたが突然フラれた。

フラれたのはつい最近のことで、フラれてからまだ1ヶ月ちょっとしか経ってない。終わってからまだ日も浅く、まだまだ強い未練が残っている。


終わりは突然だったが、この7年間は本当に幸せだった。

特に雲母とセックスしている時は本当に幸せだった。


雲母と何度も身体を重ねた想い出が蘇る。

雲母とは性行為の経験が豊富なもので、雲母の裸体を思い出すのはとても容易であった。

楓ちゃんの裸は見たことないから俺の妄想で補完したが、雲母の裸はもう数えきれないくらい何度も見たので実際のありのままの裸を再生余裕。妄想ではなく実際の記憶なので解像度も高い。


寄せて上げても谷間ができるかどうか、というくらいの小さな胸を雲母本人はとても気にしていたが、俺は雲母の胸が大好きで心から愛していた。胸が小さいことを不満に感じたことなど一度たりともなかった。

雲母の胸に触れながら雲母と交わる時間がいつまでも脳裏に強く焼きついている。この記憶はいつまでも消える気がしない……




―――




 午前5時、早朝。俺は目覚める。

目覚めた瞬間、ああああああ!!!!!! と叫ぶ寸前になった。早朝で近所迷惑なのでなんとか声を出すのは我慢できたが。


またやっちまった。また布団の中で夢精してしまった。

マジで何やってんだよ俺。つい最近やらかしたばかりなのになんでこんなに早くまたやらかしてんだよ。どんだけ欲求不満なんだよ。

しかも前回は休日だったけど今日は学校に行く日だぞ……前回より忙しい日にやっちまったんで最悪の目覚めになってしまった


さらに、今回は前回よりも罪悪感が強くて歯を食い縛りながら頭を抱えた。



雲母の夢を見てしまった。しかもエロい夢だ。雲母で夢精してしまった。

前回は楓ちゃんで夢精したからまだいい。楓ちゃんのペットになって楓ちゃんの家に世話になっている身でありながら雲母で夢精してしまった自分が許せなくて空しい。

ズボンの中を見てみると、前回と同じくらい大量に出しててまた自己嫌悪が強くなって身体がねじ切れそうだ。



雲母とエロいことをする夢を見てハッキリと自覚してしまった。楓ちゃんにあれだけ良くしてもらいながら、雲母への未練がどうしても消えない理由。


それは、雲母とのカラダの相性がすごく良かったからだ。雲母とセックスするのが死ぬほど気持ちよかった。今朝見た夢で雲母のアレの具合の良さ、締めつけの良さをハッキリと思い出してしまった。


恋人と関係を長続きさせるためにはカラダの相性というのはとても大事なことではある。気が強くてワガママで俺を振り回しまくった雲母と7年も関係を続けて別れたいなんて一度も思ったことがないのはカラダの相性が良かったことが非常に大きい。


雲母のカラダに依存しきってただけに、突然別れを告げられた時のショックは計り知れないものだ。取り乱してみっともなくすがりついたのは雲母のカラダなしでは生きられないと、本能が察知していたからだ。


エロい夢の影響で、俺の男の部分も雲母を欲しがって疼いている。あれだけ楓ちゃんで勃起してたくせに、なんて節操がない生殖器なんだ。



―――雲母……

俺、やっぱり雲母が好きだ……

フラれたのに、捨てられたのに、やっぱり好きだ……

どんなに惨めでもどんなに恥でも、この気持ちは捨てられない……



なんかかっこつけたけど悩みに悩んだ結論が、『雲母のアソコが恋しい』だからな。

頭の中で決着つけられないからチンチンに丸投げしやがった。マジで最低だ。最低でしょうもなくてどうしようもない。

どうしようもないけど、それが俺の正直な気持ちなんだからどうしようもない。俺はチンチンで生きてるワイセツ物なんだ。



 気持ちがかなり雲母に傾いたところで、俺は前と同じように惨めな気持ちで夢精パンツを洗濯した。

そして風呂で洗う。使用中の札をかけてるからもう前のような事故は起きない。


で、どうするんだ俺は。雲母を選ぶのか? 雲母と復縁を目指すのか?


ならば楓ちゃんのペットでい続ける資格はない。楓ちゃんや賢三さんにちゃんと自分の気持ちを伝え、ペット契約を破棄し、中条家を出ていかなくてはならない。

できる限り早くしないといけない。今の俺は中条家に養ってもらっている状態。これ以上世話になろうなどというのは虫が良すぎる。絶対ダメ。




 すっかり朝になり、朝食の時間。



「涼くん、はい、あ~ん」



楓ちゃんはいつものように箸で摘んだごはんを俺の口元に持っていく。

しかし、俺はあ~んをしてもらう資格などない。食べない。



「ん? どうしたの涼くん。お口開けて」


「そ……その……楓ちゃん……」


「なに?」


「え……えっと……」



さあ言え。言うんだ。

『元カノのことが忘れられない。この家を出ていく』って言うんだ。さあ言え。

楓ちゃん怖いけど、言ったら殺される可能性大だけど、それでも言え。言えない時間が長引くほど楓ちゃんを傷つけるぞ。

ちゃんとケジメをつけることが楓ちゃんのためにもなるんだ。もともとバンソーコーを貼ってあげただけで大した関係じゃないんだしさ、楓ちゃんには俺のことなんかすぐに忘れて、ちゃんとした男性と結婚して幸せになってもらいたい。


早く言えって。大切な話はちゃんと相手の目を見て言うんだ。


うっ……うぅっ……しかし……

楓ちゃんの瞳は何よりも澄んでて美しく輝いてて、目を合わせると魔法にかかったように吸い寄せられる。

ナチュラルメイクが施された薄桃色のぷるんと柔らかそうな唇も、俺の脳髄を溶かすように悩殺する。


か、可愛い。可愛すぎてものすごく言いづらい。


照れて視線を外そうとすれば、今度はたわわなでかい胸が確実に俺の視線を万有引力のように惹きつけて理性にトドメを刺す。


関係ない、冷静になれ、俺。楓ちゃんが可愛すぎるのはわかりきったことだ。楓ちゃんの可愛さを認識するのに時間も思考も必要ない。

可愛すぎるからこそ、大切だからこそ言わなくてはならないんだ。

早く言えったら言え。言え、安村涼馬!!!!!!



…………

……

……



「涼くん、早く食べなさい。早くしないと学校遅れちゃうよ。

はい、あ~ん」



…………ダメだ、言えない。

楓ちゃんのすごく可愛い笑顔、あ~んの最強の誘惑。勝てるわけがない。


パクッ、もぐもぐ……


俺は、食べた。あ~んしてもらう資格などないと固く決意したにも関わらず、結局楓ちゃんにあ~んで食べさせてもらった。


いやでも仕方ないだろ。俺がグズグズして楓ちゃんを遅刻させるわけにはいかないんだから……

……いや、言い訳すんな。学校に遅刻するとか関係なく俺は楓ちゃんのあ~んに抗えないだろ。俺はそういう生き物だ。



……ダメだ、ダメだダメだ。

―――楓ちゃん……

やっぱり楓ちゃんのことも好きだ!!!!!!


楓ちゃんから離れるなんて、できないッ……!!!!!!

ずっと楓ちゃんのペットでいたい……!! ペットをやめるなんて無理!!

俺のこと忘れるなんてイヤだ……!! 他の男と結婚するなんてイヤだッ……!!



頭で決断できないので俺のチンチンに任せてみた結果、『楓ちゃんのおっぱいが恋しい』という理由で、楓ちゃんをあきらめることなんてできなかった。



ウジウジウジウジ悩んで葛藤して、結局選べない。2人とも好き、どっちも好き。今朝の悩んでる時間は完全に無駄だった。

自分で自分が憎い。本当に最低でドクズだ。俺は死んだ方がいいんじゃないか。俺が死んだらすべて丸く収まるだろ。

とか言って死ぬ勇気もないのが俺。



楓ちゃんは余裕たっぷりな表情で俺を見つめていた。そんな表情も可愛い。こんな時でも見惚れてしまう。

すべて、楓ちゃんの計算通りなんだろうな。俺が楓ちゃんから離れることができないのをわかっている感じだ。

俺は楓ちゃんの手のひらの上で踊る人形。もうすでに楓ちゃんに依存しきっていて、今さら離れようとしてももう遅い。


もう二度と、楓ちゃんのペットをやめようだなんて考えることはできない。

そうハッキリと再認識した。


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