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91話、鬼十河

なぜ2年くらい投稿をサボっていたかって?








矢文打って続きが思いつかなかったからだよ。

「頃合いだ。」


俺の合図を機に兵達が旗指物を掲げる。


弥左衛門、よく敵を引きつけてくれた。


「城兵たちが作った好機を逃すな!敵兵を囲め!」


よしっ!敵に三方向から、攻勢をかけることができている!!


「若様!!!」


「弥左衛門よくぞやったぞ!!矢文通りに城の方へ敵を押しやれ!!」


「ははっ!!!」


弥左衛門は囮の部隊だ。だが主攻にもなりゆる。なぜなら、鶴翼の真ん中つまり、要の部隊だからだ。


「左翼、鷹之助様から伝令にございます!!敵右方崩れております!!そろそろにございまする!!」


やはり、鹿之介は人使いが荒い。


「わかった!!馬廻衆、俺の前方に!そして、俺に合わせて前を駆け抜けろ!!」


「「「「ははっ!!」」」」






敵兵達は、一気に逃げ出していく。


「よいか!!五助!!!!敵将十河は三好随一の将、なんとしても打ち取るのだ!!!」


「おまかせ下され!!この湯浅五助隆貞、陶藤三郎様の御馬廻筆頭として十河民部大夫を打ち取りまする!!!!」


「馬廻衆は、五助を打ち取らせるな!!俺の身は俺が守る!!」


前方に一際目立つ男が!!ん?あの男なぜ目立つのかと思えば剃り込みがすごい!!


「亀介!!右翼に20率いて落ち延びよ!!その際右翼の兵もまとめるのだ!入道も同様に左翼を!!重吉はこのまま俺と殿軍だ!!!」






「五助!!あの男こそ、鬼十河だ!!!」


「承知!!」


五助が、十河民部大夫目掛けて馬を走らせる。もちろんその脇には、馬廻数十騎が一緒だ。


「鬼十河!!覚悟!!!」


「ぬっ!!陶藤三郎の将か!!ただでは首をやらぬ!!亀介!!!俺の傍を固めろ!!こやつの周りの兵はお前が指揮して俺に近寄らすでない!!」


「御意に!この十河亀介、命に変えても民部様から近寄らせませぬ!!」


この副将もなかなかやる。俺の手塩にかけて育てあげた、馬廻数十騎を寡兵で通さない。


「民部様!!」


おおっ!!五助の槍が、民部大夫の左腕を突き刺した。


「首をやらぬと申してあるであろう!!」


十河が、五助の槍を抜き取った!!すごい量の血が流れてるが、まだ動くのか!!


「六郎左衛門!!塩と藤をもて!!!」


「ははっ!!」


!!!あの男、傷口に塩を、、、。さらに藤の蔓で覆いやがった!!!



「亀介!!引くぞ!!!」


「承知!!!」




「引かせるか!!!馬廻衆!!!なんとしてもここで鬼十河を打ち、藤三郎様の御手柄にするぞ!!!」


「待て!!深追い無用!!」


「藤三郎様!!しかし!!!!!」


「考えてみよ!!五助!!なぜ鬼十河の兵が強いのか。鬼十河の頑強さは兵たちを奮い立たせ、兵をつわものとする。そして、ここで十河を討ててもやはり、十河一族は十河の仇を取るため奮い立つ。十河は、養子として入ったのに、あれだけ一族から慕われておるのだ。十河の死兵を相手どってはこちらが無闇に兵を減らすだけ。そもそも我らの責は何であったか!?神門城に援軍を送り、富田城に敵兵を通さぬことであろう!!!ならば、もうよい!!!我らの神門城に帰城するぞ!!!各隊に伝えよ!!!!」


「承知!!」

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