86話、、、、
ーーーーー天文二十四年六月七日明け方ーーーーー
「御屋形様に使者を送れ。」
「ん?豊前まで今使者を送るのでございますか?」
「豊前?何を言うか!!この藤三郎の主は、大寧寺におわす!!!」
そう。俺の主は大内義隆だけだ。
「殿!!しかし、我らは大友に降ったのでございますぞ!!!!」
「それは隠岐の夢であろう?」
顔からはてなが出てきてんぞ隠岐。
「夢にございますか、、、!申し訳ありませぬ!!この隠岐少々疲れが現われていたようにございますな!!!」
「御屋形様へ使者を送ったら、この1500で吉弘鑑理 (あきさだ)を討ち取る。 夜明けとともに事を起こす故、今すぐ兵を叩き起すのだ!!しかしくれぐれも大友方には気づかれぬようにな。」
「ははっ!!」
「鹿之助!」
「ここに!!」
「軍議を開く!!諸将を今すぐこの本陣へ集めよ!!!」
「承知いたしました!!!」
「殿!!隠岐から話は聞きましたぞ!!!吉弘左近大夫めを討ち取るとか!!!!」
「越中!!声がでかいわ!!!どこに大友の間者が紛れておるか分からぬぞ!!!吉弘左近大夫の次男も軟禁しておるというのに!!!」
「しかし、せめて吉弘左近大夫はこちら方の人質を取っておくべきでしたな。」
「鷹之助の申す通りだ。」
名将、吉弘左近大夫と言えども、無勢に多勢を攻め気の緩みが出ていたようだな。
「では、皆の衆!!左近大夫を討ち取る!!!先に申した通り明け方とともに兵をあげる故、陣を作れ!!!!」
「ははっ!!!!」
ーーーーー吉弘鑑理次男天幕ーーーーー
「吉弘弥七郎殿であるな?」
「いかにも。吉弘左近大夫が次男、吉弘弥七郎である。」
吉弘左近大夫の次男のこの少年、成長すれば日本を代表する名将となりまたその子は、大名となる。
「お主の父は日が昇る頃には、首だけになっておろうな。」
「ふっ、その方らが裏切りよったからであろう。それに我が父は大内などに討ち取られるものか!!!」
「裏切り?はっははははもとよりこの陶藤三郎の主は大内兵部卿様呑みよ。」
「!!!お主が陶兵衛少尉か!!!!」
「おぉ、そういえばその方が、監視としてここに来て直ぐにこの天幕に、幽閉した故顔も合わせたこともなかったな。」
「、、、、。直ぐに父上が助けに参る。」
「何を申すか、弥七郎。その方が今ここにおると言うことは、その父上に、見捨てられたのよ。考えても見よ。こちら方は、2000にも満たぬ。大友軍は2万を超える大軍であろう?兵を挙げれば我らなど木っ端微塵である。」
まぁ、吉弘左近大夫は息子が幽閉されていることすら知らないんだがな。だって間者は、見つけ次第、、、。
とゆうことだから、弥七郎。お前はどうするんだ?
「、、、、。」
「我らは決死の覚悟で2万に突貫する。さすれば、その方の父上は、首になるであろう。」
「敗軍の将の子が、おめおめ豊前に帰れるか?」
「帰れませぬ。」
「であろう?主は、いくつになる?」
「11にございます。」
「ちょうど良い。小姓が足りぬと思っておったところだ。弥七郎。戦が終わったら俺の小姓となれ。俺の首を狙うも俺の命を守るも小姓になれば簡単なことよ。」
「!!この弥七郎、陶藤三郎様の小姓となりまする!!!」
実は、吉弘左近大夫の次男の生年を少しいじっちゃいました。実際はまだ3歳です。すいません。ほんの出来心です。




