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73話、吉川元春


お腹が痛いです。胃腸炎が再発か?

ーーーーー天文二十四年五月二十九日ーーーーー




「吉川治部少輔元春にござる!!」


吉川元春。生涯無敗。史実では、太閤秀吉に背水の陣で挑む、正に戦国最強武将の1人だ。


「陶兵衛少尉隆護にございます。」


「尼子左衛門太夫敬久にござる!」


豪将同士、敬久と元春は話しが合いそうだな。





「父、少輔次郎より、御二人と共に丹波の赤井殿の救援に向かうよう言われております!!」


「治部少輔殿は、無敗の豪将と聞きますな!!その豪将と馬を並べられるとは左衛門太夫の生涯一の幸運にございましょうか!!」


「いやいや、尼子との戦の折、左衛門太夫殿の話はよう聞いておりました。その左衛門太夫が此度は御味方とはどれほど心強いか!!!」


とか言いながら2人とも自分が1番!!とか思ってるでしょ。俺にはわかるよ。


「やはりここは、即座に黒井城へ救援に向かうべきでしょうな。」


「うむ。我らならば、内藤宗勝の兵も一気に叩けましょうぞ!!」


いや、違う。これだからバーサーカーは、、、。俺もその1人になってるっぽいけど^^;


「お二方、待たれよ。丹波で強い勢力を持つ波多野上総介(元秀)殿があくまで中立の意を示しておるとか。波多野殿と赤井殿は、争ってきたと言えども、先の戦でも京兆家方として三好と戦っておりました。波多野殿をこちら方へ組み込むことがてきれば、戦況は自ずとに我らに傾きましょう。」


「兵衛少尉殿の言われることも一理ありますな。」


「しかし、戦というものは刻々と変わっていくもの!!いま内藤を叩かねばいつ叩くのですか!?」


「ならば、治部少輔殿。一刻待たれよ。それまでにこの兵衛少尉が波多野殿を口説き落としてみせましょうぞ。」


「一刻、、、。一刻で無理ならば、即刻攻め寄せますからな。」


「その時は、私を置いて兵を上げられよ。」








ーーーーー八上城ーーーーー




副使として武田源太郎、護衛として湯浅五助、山名鹿之助を連れ八上城の門前へとやってきた。



「公方様の使者として参った!!陶兵衛少尉にござる!!!開門なされよ!!!」


将軍家方の将なんだからこう名乗っても問題あるまい。


「主に話を通してまいりまする!!」




ギギギギギギギーーーーーー



「当主、上総介が待っておりまする。上がられよ。」


「忝ない。」






波多野氏の兵に連れられ奥の間へと通される。


「陶兵衛少尉にございます。」


「波多野上総介にござる。噂はかねがね伝わっております。公方様の御使者として参られたと聞くがどのようなご要件にございますか?」


「率直に申し上げまする。波多野殿にこちら方として、内藤、松永を叩いていただきたくまいりました。」


「ほう、我らに内藤を叩けと。しかし、赤井とは犬猿の仲。我らが良いと言おうと奴らは良い顔をしませぬ。」


「波多野殿、恐れながら。」


「ん?そのお方は?」


「我が家臣、武田源太郎にございます。」


「武田殿。どうなされましたかな?」


「赤井殿は、内藤と松永に挟まれ、窮地にございます。ここで、波多野殿が、立ち上がられますと赤井殿に良い顔が出来、波多野殿と赤井殿のわだかまりもなくなりましょう。このまま、孫の代、そのまた孫の代まで、赤井殿と争われるのと、今ここで赤井殿の窮地を救うのであれば、波多野家にとって良い選択はどちらでしょう。さらに、赤井殿への援軍を送り、内藤らを撃ち破れれば、摂津を、我らの好きにできるとか。今三好長慶は、京へと攻め入っております。芥川城もこちらの好きにできるのでは無いでしょうかな?」


「武田殿!!それは誠にござるか!?」


「公方様のお考えにござる。貴殿は?」


「波多野殿の客将、芥川孫十郎にございます!!」


「本当に、芥川城にまで攻め寄せてもよろしいので?」


「でございましたな?兵衛少尉様。」


「うむ。」


「ということにございます。」


「波多野殿!!どうか!!どうか!!!!腰を上げられよ!!!この孫十郎、先陣も切らせていただく!!!!!」


「孫十郎殿、、、。あいわかった。この上総介、今より、公方様方へとつきもうす。我が領内から兵5000をあげますゆえ、お待ちくだされ。」


「誠に忝ない!!!諸将に伝えねばならぬ故、我らはここにて。」


「これも公方様の御為にございまする。皆々様の宿は用意させて頂くゆえ、2日程待たれよ。」








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― 新着の感想 ―
[一言] 〉「ん?そのお方は?我が家臣、武田源太郎にございます。」 →一人芝居みたいになってますよ笑 更新楽しみにしています!
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