表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/106

71話、3万騎着陣

花粉症で息ができません。

ーーーーー天文二十四年五月二十五日ーーーーー



「殿、杉様・内藤様率いる3万が山城に入ったとの事。」


「よし。100騎で出向く。公方様は、御所にお残りください。」


「いや、余のために大内介が、兵を興したのじゃ。その兵を指揮する杉と内藤を余が出迎えずして誰が出迎える?」


いや、あんたに好きかって動かれたらこっちが迷惑なの。


「さすがは、公方様。杉も内藤も喜びましょう。」








「藤三郎、久しいな。」


この男は、俺の母方の叔父で内藤のじいちゃんの孫、内藤隆世だ。じいちゃんは名目上ご隠居だから、内藤家の若き当主として、大忙しのようだ。


「叔父上が、杉殿と共に兵を率いられると聞いて今か今かと待っておりました。」


「公家相手を相手取るとは、尼子攻めの兵衛少尉殿を思い出すな。」


杉(父)、俺ただ献金しただけだからね。


「さらに、余を朽木より京へと登らせてくれた。このまま朽木で朽ち果てると思っておったが、さすがは兵衛少尉よ。」


「藤三郎、この御仁は?」


「公方様にございます。」


「第十三代将軍足利義輝じゃ。」


「く、公方様御自ら、出迎えてくださるとは!! 」


「杉と、内藤には期待しておる。憎き三好を叩くゆえ、頼んだぞ。」


「「ははっ!!」」


「公方様、さらに出雲より小笠原殿、尼子左衛門太夫殿、安芸より吉見殿、毛利殿、そして但馬より山名様が後続で計2万率いられまする。」


「それは大義じゃ。藤孝、惟政、山名らを随時御所に通せ。」


「「ははっ。」」







杉(父)と叔父、義輝と共に御所へ入る。


「御屋形様より、杉殿、儂、藤三郎で1万ずつ率いよとの事だ。しかし、出雲衆の1人小笠原殿に預け、左衛門太夫殿の500と共にお前の直下兵500で1000の遊軍とし、三好を叩けとのことだ。」


「承知致しました。」


「しかし、遊軍と言えど相手は、三好。深くまで入るなよ。」


「分かっております。」


「姉上に藤三郎を死なせるなと言われておるのだ。」


「母上にですか。」


「それに、奥方殿の腹に子を宿しておるのだろう。叔父は甥の身が心配じゃ。」


こんなに言われるなら十騎で突撃なんてしなければ良かった。






しかし、三好をどう叩けばいいのかね。あいつら一族の結束高そうだし、離間の計使えるかな?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ