表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
64/106

64話、部屋探し






ーーーーー天文二十四年五月十七日ーーーーー




丹波を経て、京に入った俺たち先遣隊の任務は大内上洛本軍の宿所の確保、公家への献金、そして朽木へ逃れた公方足利義輝の護衛だ。義隆は管領代として君臨した先代大内義興のように、「公方を京へ」との意思だ。





何があるか分からないと俺率いる500に朽木で公方の守護にあたらせるという訳だ。




まずは、宿探しからだ。義隆も例外ではなく大内家は代々、寺社の保護を行ってきた為、坊主や神官、公家からの覚えが良い。特に、義隆は「末世の道者」と呼ばれている。



しかし、京にはいくつもの寺がある。どの寺に頼むべきか、、、、。



しかし、折角京まで上京してきたのだ。何か得なければ。



今の時期なら、、京都五山の一つにあの男が修行しているだろう。







若年の僧が境内を掃除している。


「大内家人、陶兵衛少尉にござる。住持殿はいらっしゃるか?」


「これは、大内様の御家人で。住持をお呼びいたします。」



少しの時を待つと、1人の老僧が歩いてきた。



「東福寺住持、竺雲恵心にございます。」


「大内家人陶兵衛少尉隆護にございます。」


この人物、元々毛利元就の推挙で、大内氏の菩提寺の住職も勤めていた人物だ。


「尾張守殿のご子息にございますな。大きゅうなられたものです。」


「お久しぶりにございます。」


「此度は宿所探しにございますかな?」


「その通りにございます。しかし、兵部卿様の宿は愚か、私たち先遣隊の宿も見つかっておりませぬ。」


「であれば、拙僧が尽力致しましょう。そうじゃ、兵衛少尉殿、槍はお好みにございましょうか?」


「槍にございますか。戦場では握りますな。」


「であれば、槍が得意な拙僧の友人が来ております。ぜひ手合わせなさるがよい。」


「ほう、恵心様の御友人で、槍の名手と。」


「それは、凄い腕前じゃよ。」








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 「東福寺住持、笠雲恵心にございます。」 竺が笠になってます
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ