61話、本能か知略か!!!
「あ、殿!待たれぇい!」
そんなの知るか!!おれは行くぞ!!!
「鹿之助、次郎三郎、200ずつ率い、それぞれ左翼右翼だ!」
「「応!!」」
「利兵衛、与太郎、利助、田悟、俺の左右を固めろ!!!俺たちは中軍だ!!!中軍500!!!」
「「応!!」」
「そして、じいは本陣から指示を任せたぞ。600残すゆえ、随時穴が出来たら埋めろ!!」
「御意に。」
「よしっ!者共!!!出陣だ!!!!狙うは、敵大将山中鷹之助!!!」
「「「「応!!!!」」」」
一気に、俺を先頭に900の兵達が駆け上がる。
何気に、大内の侍大将の嫡子として産まれたので先陣を張らないとな。大将が先陣を張ることによって後ろに続く兵の指揮も上がるとキン○ダムで見たし。
「鹿之助、次郎三郎それぞれ、横っ腹を突け!!!」
「「ははっ!」」
右翼、左翼を率いる2人に敵陣の横をつつかせておれは正面から突撃する。
それにより、知将鷹之助は、三方向から対処せねばならない。
「殿と言えど、ここは通させぬ!!」
あら、でっかい木刀を握った大男が俺の前にたちはだかる。
「与六郎は、俺一人でかなう相手では無いわ!与太郎、田悟!!与六郎を止めておけ!!」
「「ははっ!殿、ご武運を!!」」
「卑怯な!!」
「はははっ!戦で重要なのは柔軟性よ!!!お前も水のように流れることだ!!」
「それ、与六郎の隊に100残れ!あとの400は付いてまいれ!!!!」
「「「応!!!!!」」」
敵中軍まで、さしかかると弥左衛門が率いる部隊が、待ち構えていた。
「この弥左衛門が相手じゃ!!」
なんでも出来る人型凡用兵器井上弥左衛門が、俺に向かってくる。
「望むところだ!!」
弥左衛門と、数号、撃ち合う。弥左衛門は丸い布を括り付けた棒を槍のように俺の眉間を狙って打ち込んでくる。
それに対しおれは薙刀のようにそれを払い、隙を見て、振り回す。
「弥左衛門!手を抜くな!!」
「殿との手合わせと言えど手を抜くような男ではござらん!!」
やっべぇー気持ちいい!!!なんて爽快感なんだ!!!あ、やべぇ、これじゃ戦国の世に適応しちゃってんじゃん!!!バーサーカーの一員にっなってんじゃん!!
「いつまでもお前と遊んでいる暇はない!!利助、変われえ!!!」
「応!!!井上様!!この温見利助がお相手致す!!!」
「殿の馬廻か!!相手に取って不足なし!!!」
よし、弥左衛門が気を取られてる隙に、、
「よし、ここには、300残れ!!!あとの100で突撃!!!」
「「「応!!!!」」」
本陣に着くまで、さっきの要領で兵を置いてきたが、後ろに着いてきている兵は、50程か。いけるか?
「殿〜!!!!!!」
ん?この声は、次郎三郎か?上手く抜けたか!!!
「鹿も、抜けてございます!!!!」
鹿之助も兄、鷹之助の防陣を抜けてきたようだ!!
「合わせて、100程か、、、対する鷹之助本陣は、300程、、いける!!!!突撃だーーー!!!!!!!」
「「「「応!!!!!」」」」
俺を1番前にしているため矢張り後ろに続く兵達は、士気が半端じゃない。と言えど、鷹之助方にやられ、脱落していく兵達が進めば進むほど多くなる。
「よし!抜けたぞ!!!鹿、次三おるか!!」
「「応!!!!」」
「最後に残ったのは、俺たち3人か。」
前を見ると、敵本陣には、馬廻として豊井佐兵衛、大藤谷助六郎、瀬戸権兵衛、生野与太郎、そして、小笠原太郎左衛門尉が控え鷹之助が床几に座る。
「では、殿、猛獣狩りはここまでということで。」
くっ!鷹之助め!!
「まだ、勝敗は、決しておらぬぞ!!!」
ん!!!!この声は!!!!!
「殿、じいの忠告を守らぬからですぞ。」
「しかし、じい俺たちに援軍を送っており、じいが率いることのできる兵は、、、」
「わしがおるでは無いですか!!!」
「!!左衛門太夫殿!!!!」
「五助もここに。左衛門太夫殿についていっておれば気づいたら、ここ本陣におりましたがな。」
「これは、掟破りなような気もしますが、、、」
多胡さんの言う通りだ。ルール違反じゃないのか?
「ふぉっふぉ、仏の嘘は方便、武士の嘘は武略にございますよ。」
「民部殿、酒は弾むのですな?」
「もちろんにございますとも。取っておきのものをお出ししますわい。」
「民部様、この五助にも頂けませぬか?」
「もちろんじゃ!!五助殿は、今回は左衛門太夫殿の隊にて、武神のような活躍をなされましたし、たらふく飲まれるがよかろう。」
逆に、鷹之助が苦虫を噛み潰したような顔になる。
鷹之助と言えど、新宮党の屈強な男たちと寡兵で、抵抗することなどできず降伏となった。
しかし、じい、勝利に拘るのは結構だが、俺の酒を、勝手に出すな!!!!
キングダムでも、本能と知略、どちらが最強なのかとか読みながら考えてます。
僕は、麃公将軍と縛虎伸が好きなので圧倒的本能派です。
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