60話、新天地にきたぜ〜ワイルドではないぜ〜
というわけで、妻と僅かな家臣達、工兵、忍衆を引き連れ出雲神門郡まで進んでいる。
しかし、何故か多胡辰敬はいないのに、尼子敬久が俺と共に出雲に向かっている。
「左衛門太夫殿、なぜいらっしゃるのでしょうか?」
「御屋形様にいただいた領地が、塩谷郷でございましてな。亡き又従兄弟の忘れ形見、彦四郎がおります。子の小四郎と共に養育せねばなりませぬから。」
そうか。この男は家族思いなんだな。
「多胡左衛門尉殿と、新宮党500騎はどこに?」
「左衛門尉と、500騎は先に塩谷郷に入っております。本拠のひとつでしたので手下たちも、ゆるりとできましょう。左衛門尉なら任せられますしな。」
「そうですか。」
この人が主君になった多胡さんも中々大変だろうな。なんせ内政丸投げだろうから。
ーーーーー神門郡・神西城ーーーーー
なんやかんや、3日かけて神門郡のお城神西城に着きました。今日よりここが俺の居城となるかもしれません。
「兵衛少尉殿、お久しゅうございます。」
「これは、兵衛大尉殿、太郎左衛門尉殿、お久しゅうございますな。」
「まずは、神門郡四万石のご領主就任おめでとうございます。」
「ありがとうございます。」
「我ら小笠原は、兵部卿様より、兵衛少尉殿の与力にと着けられておるのですが、この太郎左衛門尉を兵衛少尉殿の、臣下の1人として頂けないでしょうか?」
「私はよろしゅうございますが、太郎左衛門尉殿は、それでよろしいので?」
「もちろんにございまする!この太郎左衛門尉、必ずや兵衛少尉殿のお力になりましょう!!」
「それは頼もしい。太郎左衛門尉殿いや、我が家臣太郎左衛門尉、頼んだぞ!!」
「ははっ!」
このように、小笠原長雄を始め、近隣に領地を持つ領主達が挨拶に来た。だって、俺四万石だもん。たかが数千石に負けるわけないもん!
よし、これからここ、神門郡で特産品を作っていかねばならない。
しかし、日本海に面するため比較的な穏やかな瀬戸内海と比べ、一応塩浜は築くが塩の生産量は下がるだろう。
であればやはり酒を作るしかないか。
そして、今回は、近隣の領主にも協力してもらい神門郡と近隣から3000の農家の次男以下が集まった。しかも、周防で俺の私兵から馬廻衆に抜擢したことが伝わっているし衣食住が与えられるということもあり、みなやる気満々だ。
数日間、基礎運動させやっと模擬戦だ。しかし、農家の子弟ということもあり皆体力には自信があるようだ。
まず、1500人ずつに別れる。
まず、俺が率いるのが、
副将に、じい
部将に山中鹿之助、工藤次郎三郎
馬廻に豊井利兵衛、生野与太郎、山田田悟、温見利助
対するは大将に、鷹之助
副将に、井上弥左衛門
部将に、小笠原太郎左衛門尉、下瀬与六郎
馬廻に、豊井佐兵衛、大藤谷助六郎、瀬戸権兵衛、生野与太郎
そして、噂を聞き付けた尼子敬久が我らもと多胡さんと新宮党500を率いてやってきた。
敬久には、来巻仁兵衛、そして湯浅五助をつける
これより模擬戦が始まる。合計3500が入り交じるのだ。合戦さながらの模擬戦になるだろう。
なんで模擬戦したがって?戦描きたいからですよ。
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