51話、啄木鳥戦法改
今は、甚太郎の作戦通り俺が囮となり、それに群がる敵兵を重輔が、滅多打ちにし、離脱を繰り返している。
「皆の衆!ただ囮になるだけでは面白くなかろう!俺たちはただ前の敵を叩き切ることだけを考えるぞ!!!」
「「「「「「応!!!!!!!!」」」」」」
兵糧も枯渇し、逃げ場のない尼子兵は神西兵のような死兵と化している。
「血は流すな!汗を流せ!!」
「「「「「「応!!!!!!!!!」」」」」」
西の某第二帝国の某写真愛好家のお言葉をお借りして兵達を鼓舞する。
俺の脇は、尼子敬久と湯浅五助がしっかりとガードを固めてくれている故俺は前から襲いかかってくる兵だけに集中していればよい。
「我が手兵達よ!!!わしの盟友、藤三郎を討ち取らせるな!!!」
ちょうど良い頃合いで、重輔が敵に横撃を開始する。重輔の戦術眼は本物のようだ。
前と横から攻撃される敵兵は、ことごとく討ち取られていく。
「藤三郎殿!!!」
「如何なされた?左衛門太夫殿!!!」
こんな時にどうしたんだ?
「左翼、毛利殿と吉見殿の陣が攻め込まれております!!!!」
そうか。敵の手応えがあまりないと感じていたが、敵兵は毛利勢と吉見勢に殺到していたのか
。特に吉見勢が押されている模様か?さすがは毛利少輔次郎元就。無勢に多勢ながらも、その謀略で持ちこたえている。
「相分かった!!!五助!!!毛利殿と吉見殿に助太刀する。50騎率い、着いてまいれ!!!左衛門太夫殿、ここの指揮はおまかせいたす!!!!」
「承知!!!」
「お任せくだされ!!!!」
「者共!!!毛利殿は粘っておるようだが吉見殿が危うい!!!!何としてもお助けするぞ!!!!!!」
「「「「「応!!!!!!!!」」」」」
俺は湯浅五助含め、選りすぐりの50騎で、吉見勢に纏わりつく尼子兵に突っ込む。
「吉見殿!!助太刀に参った!!!!皆!!!吉見殿をお守りせよ!!!!!!」
「と、藤三郎殿、、、、!!よく寡兵でこの陣に、、、、」
よしみん涙流しちゃってるよ。
「ふっ、援軍と言えど寡兵。その将お命貰った!!!」
あ、やばい。わりぃおれ死んだ。
わりぃおれ死んだ、、、、さぁどうなるのか藤三郎!!!!!!!!!
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